the Laughing Gnome

スポーツ・音楽・美術に関する話題。
庭園めぐりのような老人趣味についても。

横浜開港150年関連展覧会

2009-06-15 | 国内旅行・庭園めぐり/散策・展覧会日記
「横濱開港150周年記念 横濱浮世絵」横浜高島屋8階ギャラリー(~6/2)

日本橋高島屋と並び、たまに良い展覧会をやる会場。
各地巡回物が多いが、時折「ご当地」展覧会もやる。
数年前、横浜在住(本牧だったか?)かつ横浜を舞台にした日活アクション映画やテレビドラマで知られる俳優藤竜也さんの陶芸展を行ったのもここだったような(7階ギャラリーだったかも)。

この展覧会は川崎の砂子(いさご)の里資料館所有の横浜の開港前・開港後を描いた浮世絵を紹介。
いやー非常に面白かったです。
町の移り変わりが描かれているのも面白かったが、外国人を描いた絵も面白かった。当時の人の好奇心がよく現れていました。


開港前の野毛浦

明治初期に鉄道を通すために埋め立てられました。

現在のこのエリアはこんな感じ



開港後のにぎわい



川崎の砂子(いさご)の里資料館は斉藤文夫という元国会議員の人が自宅を改装して自分のコレクションを公開している資料館。

ちょうど行った際に資料館の館長本人が来ていたので華やかな雰囲気でした。
年配の人にはおなじみの顔なようで、入り口でミニ握手会、ミニ作品説明会のような感じになっていました。


「川上澄生展 文明開化を描いた版画家」そごう美術館(~6/7)

川上澄生は明治28年(1895)に横浜に生まれる。父親が横浜貿易新聞(現在の神奈川新聞)の主筆だったが、澄生三歳の時に父が新聞社を辞めたので、一家は転居。
結局横浜在住者であったのは3歳までだったのだが、「明治の横浜と文明開化」は生涯のテーマと成る。


この人は成人してからは宇都宮で英語教師をしていて、亡くなったのも栃木県なのですが、画のテーマは前述の「明治の横浜」「南蛮」「キリシタン」が中心だったようです。
特に「南蛮」と「キリシタン」テーマの絵はなんとも独特のものがあり、目を瞠るものがありました。


「横浜」


「英吉利国ろんどん東印度会社之図」

この展覧会と並行して、川上澄生の版画を印刷した商品(カステラ、ビールなど)も販売されていました。

栃木県鹿沼市に美術館があります。
川上澄生美術館

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