カワちゃんの写真日記

田舎の暮らしやら風景やら。

残土

2021-07-07 11:41:52 | 日記

 我が家の玄関先から見える300メートル先ほどにある雑木林。あの辺りは元々耕作地だった。だから、昔はその先にある民家も見えていたのだが、今や雑木林に遮られ見る事は出来ない。しかし、正直言ってその事はあまり気にしていなかったんだが、昨年辺りから雑木林の間に高い土手のようなものが見え始めてさすがに気になりだした。あれは何だろう?最初は、近くにある尻別川が増水時、あの辺りの堤防を削り取ってしまうことが度々あったので堤防の補強工事かと思った。だが、堤防にしては高さが有り過ぎじゃないか。近いんだから直接確かめに行けばいいようなものだが、あの辺りは雑木林が拡がって熊が身を隠すには絶好の場所で、山から向かいの山に渡るルートになっているのは間違いないと思うとなかなか足が重い。でも、日中交通量がそれなりにあれば大丈夫だろうということで、警戒しつつ行ってみた。

 行ってみると、これは所謂残土置き場というやつだな。しかし、一体この大量の残土はどの工事で発生したものだろうか。真っ先に頭に浮かんだのが北海道新幹線札幌延伸のトンネル工事。何せ、ルートの8割がトンネルだというのだから、最早地下鉄といってもいいくらいだ。この工事で発生する残土は莫大な量だろう。それを何カ所にも分散して処分するのはあり得る話だ。

 しかし、周りの人に聞いてもこの場所が何であるかを知る人は殆どいない。環境破壊や災害の恐れがある場所を住民が知らないというのは如何なものだろうか。今回の熱海市の土石流災害にしても、自分が住む場所の近くに残土で盛り土された場所があるのをどれ程の人が知っていたのか。知っていれば心構えも違ったろう。盛り土が無かったとしても土石流は発生してたかもしれないが、被害はもっと小さかったのではないだろうか。

 


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