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皆さんあけましておめでとうございます。
今日は箱根駅伝に参加してきました。自転車で。

参加といっても、もちろん並走したわけじゃありません。
駅伝スタート前に大手町を出発し、駅伝ルートをたどって選手…というより道路規制から逃げ切ろうというゲームです。特にルールがあるわけじゃありませんが、ゴール地点は芦ノ湖ではなくその手前の最高標高地点、というのがお約束になっています。
大手町出発時刻も各自の勝手。完全に自己満足のみのお祭りです。
さて。つい先日コースを試走した際には、小田原で足が痙攣してリタイヤしてしまったので同じ轍を踏まないようにしなければなりません。原因としては足への負荷、もしくはハンガーノック(ガス欠のこと)が考えられます。
まず、脚の負荷を減らすのは難しいですが、せめてスタート前に消耗しないように東京まで輪行することにしました。距離にすれば20kmも無いので少々あほらしくもありますが。
もう一つ、ハンガーノックに対しては補給をスムーズにする必要があります。そこでお蔵入りしていたトップチューブバッグを引っ張り出してきました。ここに補給食を入れておけばかなり食べやすくなるはず。
朝5時に家を出発し、東海道本線の始発に乗って東京駅には6時前に到着。スタート地点である読売本社前に近い丸の内北口にて自転車を組み立てます。

同じ目的で来ているであろう人たちが5人ほど、自転車を組み立てていました。

スタート地点の読売新聞社前です。まだ6時だというのに既に応援団や関係者が詰めており、警察もあちこちにいるので物々しい雰囲気です。
少し話をしたミニベロ乗りの方は、ここで各校の応援合戦を見てから出発するとのこと。箱根まではとても無理だができるところまで…だそうです。ひたすら箱根を目指すのもいいけど、こういう楽しみ方もいいですね。

6時31分
大手町を出発、最初の信号でいきなり赤。ちょうど夜が白み始めました。

6時59分
品川の陸橋を通過。夜は完全に明けており、駅伝撮影用の櫓を組んでいました。
この時点で私の前後に3人ほどの自転車乗りが確認できていましたが、集団を形成するには至らず。ですがここを通過後しばらくして、信号待ちで4人グループと合流。明らかに私より速い人たちでしたので、しばらくタダ乗りさせてもらうことにしました。

これが私がただ乗りさせてもらった人たち。どうもありがとうございました。
…見てないと思うけどさ。

7時34分
鶴見中継所通過。年末に試走したときに比べかなり良いタイムです。やはり速い人に相乗りした恩恵ですね。
ちなみにこの写真を撮ってたせいで前と少し離れてしまい、追いつくために全力で踏む羽目になりました。

横浜を通過し、保土ヶ谷の手前あたり。ここまでにこの集団がどんどん人を吸収し、この時点で10人以上の大集団に。
信号が減ってきたおかげで38km/h~40km/hでの高速巡航になってきており、私の実力ではついていくのがやっと。置き去りにされるのは時間の問題でした。
案の定、保土ヶ谷駅手前の坂で離されてしまいましたが、同じく離されてしまった若者2人組と即席グループを形成。実力相応に30km/hくらいのまったりペースで行こう、と話がまとまりました。アドバンテージを考えれば、その位のペースでも箱根湯本の規制には十分間に合うはず。

8時20分
権太坂を登ります。さっきまでのハイペースで脚に溜まったダメージを回復させるため、緩々と。
そしてその後にやってくる戸塚の踏切。ある意味2区最大の難所ですが、なんと待ち時間0で通過。こりゃツいてるな。
ツいてるといえば、天気予報では向かい風だったはずですが今までのところほぼ無風です。まあこれは箱根を目指す全員が恩恵を受けてるわけですけど、やはり運がいいと見るべきでしょう。
8時50分に、戸塚の坂を登りきったところにあるファミマ戸塚大坂上店に到着し休憩にします。ここで、グループを組んでいた若者2人がもう限界なのでリタイヤするとのこと。ここまで来てもったいないとは思うけど、体がつらいなら仕方ないですね。
ここからは一人旅かぁ。

9時47分
湘南大橋から初富士。見事なものです。新年早々いいものが見れました。このときは一人だったので、遠慮なく停止して写真撮影。そして9時55分に平塚中継所を通過。
この後から文字通り風向きが怪しくなります。4区に入ったあたりから向かい風になり、しかもだんだん強くなっていきました。小田原市に入ってからは脚の疲れも相まって平坦でも25km/hがやっとという有様で、もがくように進みます。

10時44分
小田原中継所通過。既に多くの人が詰め掛けて盛り上がっていました。

10時54分
ローソン小田原風祭店に到着。ここは箱根へ登る自転車のベースキャンプ的な店です。他にもコンビニはありますが、進行方向左側にあって入りやすく、駐車場があるので自転車を停めやすい、という条件を満たす中で最も箱根に近いのがここ。私が到着した時点で、多くの自転車乗りが最後の補給をしていました。

ここで、ドーピング大国アメリカが送り出す怪しい飲料レッドブル投入。私は初めて飲みますが、かなり効くらしいですね。味はまるっきりオロナミンCでしたが。さて、翼は授かるでしょうか?
ここでトイレなどを含め20分ほど休憩し、脚も少しは回復したようです。いよいよ最大の難関に挑むとしましょう。

11時22分
箱根湯本駅前通過。見ての通り沿道は既に駅伝応援モード。この光景を見て、選手がすぐ後ろに迫っているんじゃないかと不安を覚えました。例年のタイムから見て、まだ4区にタスキが渡った頃のはず。まだ1時間以上のアドバンテージがある、大丈夫!…と自分に言い聞かせて登ります。
そして、箱根のような登りは実力の差が如実に出ます。まあ抜かれること抜かれること。正月早々こんな祭りに参加してくる人は腕に(脚に?)覚えのある人が多いはず、と解っていてもヘコみますね。
最初のうちは、人が多いところだけシャキッとして人気がなくなるとヘコたれていましたが、ある程度進むとそんな見栄を張る余裕もなくなりフラフラと登っていきます。そんな中、ガンバレーと声をかけてもらうと気力が回復しますね。応援してくれた皆さん、ありがとう。

11時44分
大平台のヘアピンカーブ。この時点で登りの車道はノロノロ運転。これ、駅伝選手が来るまでに解消できるんかいな?と不安になります。逆に言えば、まだ規制の必要がない、ということでしょうか。だとすれば目的地の最高標高点まで十分にいけそうです。(←フラグ)
11時56分
宮の下交差点に到達直前、白バイ数台がものすごい勢いで追い越して行き、交差点で規制を開始。自転車も含め芦ノ湖方面は通行禁止…
工工エエェェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェエエエ工工
そりゃないでしょー!あと3分、いや1分早ければ通過できたのに!
風向き、戸塚の踏切、富士山。今日はついてると思ってたけど、最後の最後で運に見放されたか。
まあ規制されちまったのなら仕方ない。おとなしくここで応援することにします。同じくここでストップを食らったまきさん、よっしーさんのお二方とご一緒させていただきました。
が、なかなか来ない。結局、トップの東洋大が来たのが規制開始の50分後。こんなに待たせるなら、もうちょっと規制遅らせてくれても良かったじゃないですか?神奈川県警さん。

一応全選手撮影したけど、東洋大はまともに映ってなかったので3位の早稲田を。ちなみにわが母校は弱小工業大学なので箱根なんか出たことありません。