一口に紅葉と言ってもその色は様々です。普通に思い浮かべるのは赤や黄色、オレンジに・・・といったところでしょうが、それに「白」が加わった景色が見たい。それを狙って谷川岳・一ノ倉沢に行ってきました。
今日のスタート地点は上越新幹線の上毛高原駅。朝一番の新幹線に乗ったのですが、辺鄙な駅にもかかわらず予想以上に多くのお客さんが一緒に下りてきました。そのほとんどは登山風の恰好をしており、どうやら周辺の山に行くバスが出ているみたい。
そして自転車乗りもいるわいるわ、俺を含めると7,8人いた模様。レース以外でこんなにたくさん見かけるのは珍しいです。
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駅を出発してしばらくすると、正面に雪をかぶった谷川岳(多分)。わざわざ谷川岳に雪が降るのを待って来たのですから、こうでなくては困ります。その左手前の山は紅く染まり、さらに手前の山はまだ緑のまま。グラデーションが鮮やかです。
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上毛高原から一ノ倉沢までは片道25km、標高差500m程度。初心者や山が苦手な人でもゆっくり走れば十分往復できます。
とはいうものの徐々に標高が上がってきており、鮮やかな色がボチボチみられるようになってきました。
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「クライマーズハイ」や「ヤマノススメ」で有名になった土合駅を過ぎ、程なく谷川岳ロープウェイが見えてきました。
谷川岳という山はこのロープウェイでかなり高い所まで行けるため、普通に登る分にはそれほど難しくないそうですが、これから行く一ノ倉沢は多くの登山家の命を奪った魔の山として知られます。
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ここから一ノ倉沢までは3kmほど、この先はマイカー規制がかかっていますが自転車は通行OK。
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マイカー規制区間も舗装はされているものの、状態は良くないし歩行者も多いし、なによりこの落ち葉の数。トルクをかけると滑るので、否応なしにゆるゆる登坂になります。
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谷川岳の反対側、東側に目を向けるとこちらにも見事な山が聳えています(あとで地図を見ましたがたぶん朝日岳)。
紅葉はまさに盛り、いいタイミングで来れました。
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そうこうしているうちに左にカーブすると雄大な景色が目に飛び込んできました。山頂部分に雪、そしてその足元に紅葉。よっしゃ計算通り!
ここはマチガ沢というそうですが、これだけの見事な景色なのに一ノ倉沢の前座扱い。一ノ倉沢はどんだけ凄いのか、期待が高まります。
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そしてさらに進んで見えてきたのがこちら。こりゃスゲェwwwww
先に言っておくと、この写真は実物の迫力が全く伝わっていません。俺の腕前が悪いのもあるでしょうが、この雄大さは現物を見ないと伝わらないんじゃないかと思います。
とにかく、デカい。ここに立っていると山に押されるような、そんな感覚を覚えます。
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そしてあえて山にズームしてみた写真がこちら。
ここ谷川岳は遭難事故死者が世界一で、その大多数はここ一ノ倉沢の崖登りで発生しているそうですが、こんな崖を登るのか。
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何はともあれ、雪と紅葉のコラボレーションを雄大な一ノ倉沢で拝んで満足満足。
これはぜひライドのクライマックスに持ってきたかったのですが、この崖は東向きなので午後になると影になってしまう。どうしても午前中に来る必要がありました。
すでにメインディッシュが終わってしまった感がありますが、後ろ髪をひかれつつ道を引き返していきます。次に向かうは紅葉の名所照葉峡、そして坤六峠。自転車的にはむしろこれからが本番。
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湯檜曽のあたりから県道63号に入り、利根川をさかのぼっていきます。この辺りはダムが多く、ダムマニアにはたまらない場所ではないでしょうか。
標高は700m程なので紅葉はそれほど進んでおらず、たまに鮮やかな木が見える程度。
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奈良俣ダムを過ぎたあたりから道が登り始め、徐々に木々が染まっていきます。
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ここ照葉峡は滝の名所。こういった小さな滝があちこちにあり、紅葉と組み合わせると得も言われぬ味があります。
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輝くような錦秋の山、そして渓流が作る景色はどこをとっても見事で、一応ヒルクライムの最中なんだけど全然前に進みません。
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標高1300mを越えたあたりから、道路わきの日陰に雪が見えるようになってきました。ひょっとして峠の辺りは積もってたりするのでしょうか?
そういえばこの道は11月5日から冬季閉鎖とのこと。そろそろそう言う季節なのですね。
まあ、雪がヤバそうだったらUターンして帰ればいいだけのことです。
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峠が近づいてくるとさすがに紅葉などとっくに終わっており、完全に冬の枯れ山になっていました。
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ようやくたどり着いた坤六峠、標高1600m。ここから東に下りて沼田を目指していきます。
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東側には日影と残雪が多く、こりゃUターンして帰れば良かったと少し後悔しました。場所によっては凍結してそうな場所もあり、速度を抑えて走らざるを得ません。
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しかし残雪ゾーンを過ぎて笠科川沿いに入ると、こちらにもなかなかいい感じの紅葉が見られました。
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午後の東側斜面なので陽射しが足りない感はありましたが、これはこれで。
今度はここに午前に来てみたいけど、首都圏からだと日帰りじゃちょっと無理かなぁ。
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