こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

カタールワールドカップ ふりかえり

2022-12-31 18:15:32 | 2022カタール
【日本代表】
ドイツ戦、前半45分しんだふり
コスタリカ戦、90分間しんだふり
スペイン戦、前半45分間しんだふり
生きてる時間帯で貴重な勝ち点6をとりました。

森保監督は策士だったのか、たまたまだったのか、評価が分かれたと思います。
私はたまたま派ですが、少なくとも耐えて反攻や三苫の使い方の準備ができていたことは事実だと思います。精神的な切り替えのマネジメントはどうやっていたのでしょうか。信じられない蘇り方でした。追いつめられてカミカゼ起こしちゃったような印象もありました。どんなマネジメントをしたのか、知りたいです。

面白くなかったのは、ドイツ戦の前半(引くにしても、相手をたてすぎ)、コスタリカ戦(勝ちに行かなかった)。とくにコスタリカ戦は、想定外のドイツ戦勝利が得られたので、勝ちに行くべきだった(ターンオーバーの予定を崩してよかった)、それをみすみす逃してなんて愚かなの、と思っていました(その予測は間違っていましたが)。
クロアチア戦は一番戦っていて、楽しい試合でした。

【PK戦】
「PK戦は運だ」という話がありますが、日本だけでなく、ブラジルやオランダが敗れたPK戦も運ではありませんでした。
PK戦が運であるというのは、その昔PK戦を設計した時、そういう想定だった、というだけです。120分戦ったのだから、あとは運にも任せて白黒つけようというのがPK戦の設計思想だったと私は思います。
ところが現在はキーパーの守備力が上がったので、運ではなくキーパーの力に左右されることとなりました(当然それを凌駕するキック力というのもありますが)。
ですので、勝つためにゴールキーパーのPK阻止力の向上は必須です。
なお、キーパーがPKを含め試合の支配項になりすぎていると思います。乱暴な提案になりますが、ゴールの枠を大きくするのがいいと思います。サッカーはもっと点が入っていいです。

【VAR】
三笘のミリの折り返しが話題になりました。ゴールが認められたのは、VARのおかげです。
VARはゴールラインとオフサイドの判定に関しては、明らかに良いものと確信できました。ホークアイとセンサーチップ入りボールの複合技術は今大会から導入され成功を収めました。
他方、ペナルティ判定はまだ納得の行く運用ができたとは言えないのではないでしょうか。私は、VARの使い道は「主審の判断の補助(と透明性の確保)」程度の落とし所がいいと思うのですが、ペナルティを絶対に見逃さない方向に行くのか、いけるのかといった所でさまよっている印象です。これは本ワールドカップに限らずJリーグでも同じです。

【長いアディショナルタイムと選手交代]
「本田の7分(と嘆いたこと)」が話題になりましたが、ハーフだけで10分越えもありました。正確にとったようです。こうするなら、ラグビーなどのように時計を止めて45分で終えるようにすればよいでしょう。また、交代が5人になりました。これはコロナルールが本格採用されたものですが、もとから私は多人数交代支持派でした。全員交代してもよいと思います。代表に限らずクラブでも選手がたくさんいるのですから、フレッシュな選手を入れて、常に走れる試合を見たいものです。これもラグビーのようなルールにして仕舞えばどうでしょうか。サッカーのルール変更の考え方はなかなか保守的です。

【エムバペ・メッシ vs チーム戦術】
整った決め事によるチームプレーの価値が、否定されたと思います。
今でも私は、2010スペインの優勝が一番美しく、それを引き継いだかの2014ドイツもよかったと思っています。前回のフランスは堅守+エムバペでした。さて、今回勝ち残ったのは、メッシ、エムバペ、モドリッチという強烈な個を有するチームでした。他方、整ったチーム戦術を持ったドイツ、スペインに日本が勝ってしまったというのは、象徴的な出来事でした。
なお、日本が2022上位国の域に行けるかはわかりませんが、エムバペは三笘の上位互換なので、三笘がエムバペになってくれとか、そういう話かと思います。過度な期待は良くないとは思いますが、そういうことです。
参考までに、エムバペと三笘の関係は、メッシと家永、モドリッチと中村憲剛にも当てはまりす。可能性はあるのです。フロンターレだらけですが。

【観戦方法】
19:00, 22:00, 25:00, 28:00で毎日4試合という展開、日程を短くしたためらしいですが、すごく忙しかった。
決勝トーナメントは24:00, 28:00などで、朝起きて「そおっとアベマを観る」。アベマは快適でした。アベマに大谷エンゼルスの中継に続いてお世話になりました。これからのワールドカップのテレビ視聴はどうなるのでしょうか。なお本田の解説が面白かったのですが、彼は専門家としての批評は、視聴者に関係ないと考え、封印していたそうです。結果として、こんなにポジティブだったんだ本田さん、を体験できました。

【アジア・アラブ】
サウジアラビアがいきなりアルゼンチンに勝ったのですが、これは強かった。
韓国、オーストラリアも強く、日本は強さは感じませんでしたが、しぶとい、不思議なチームでした。そして頂点がモロッコでした。実質のホームアドバンテージも得て、いきいきとしてました。アジア・アラブ(+北アフリカ)にとって良い大会でした。ヨーロッパは、軽視とまではいかないものの、ワールドカップに心から集中して臨めたのでしょうか。忙しすぎて、心も体も準備ができていなかったチームがあったのではないかと思います。ワールドカップの試合数も増えます。トップ選手の仕事は増える一方です。FIFAは金の卵を生むニワトリを殺してしまわないことを祈ります。

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