片割れ月おもちゃ箱

お笑い系エッセイです~

はたはた来

2019年12月03日 | おもちゃ箱
 かんながら鰰の海狂瀾す …駄句である(*^^*)ポッ



 今の時期。降るものが雨からみぞれ、みぞれから雪に変わるこの時期。
 雷鳴がとどろくと漁師たちは殺気立ち、あたかもナマハゲのごと怒涛さかまく海へと小舟で繰り出す。
「季節ハタハタ漁」とは、産卵のため接岸するハタハタを一網打尽にする漁である。底引き網で獲るハタハタは一年物、二年物が混じるので食味はいまいちであるが、産卵のため接岸するハタハタは三年ものがほとんどで、大げさではなく臨月の魚体は黄金色に輝いている(*^^*)ポッ

 私が子供の頃はハタハタを積んだトラックが村にやって来ていた。トロ箱という5キロ入りの木箱に入ったハタハタの相場は500円~千円ほどであったが、村人が買う素振りを見せないとだんだん値が下がっていく。浜に持ち帰るわけにもいかない売人は小賢しい村人に根負けし、あっという間に一箱100円に。最後はとうとう5 0円で投げ売りをすると、満を持して百姓たちが群がったものであるヾ( ̄o ̄😉オイオイ

 しかし、最近は漁獲量がめっきり減って、一箱3キロ程度のメスのぶりこハタハタが1万円ほど(時価相場)。百姓たちがひれ伏しても買うことができない高級魚となってしまったが、まだまだ神戸牛よりは安いかも(*^^*)ポッ