早朝ミーティング
仕事が終わった店内に、B2の声が響いた!
”おいT!、お前は今から個人ミーティングや、行くぞ!”
慌ただしく2人出て行った。
店内では、各々掃除や片付けをしている。
ところどころで声がする。
”個人ミーティングって、今から?”
仕事終わりといえば、朝方でみんなだいたい酔っ払い。
”メシ行っただけじゃね?”
”メシって、誰が出すねん?”
”いや、割り勘とか…”
”オーナーとミーティングで割り勘って(笑)”
・
・
・
そうなのだ。
B2がケチなのは、周知の事実。
その頃2人は、そばの名店”富士そば”に向かっていた。
(名店って言っても、立ち食い(有名)やけれど)
ー富士そばまでの道のりー
B2”お前、金持ってるんか?”
T ”交通費くらいしかないです、メシは家に帰って食べるつもりだったんで”
B2”しゃーないなぁ、おごったろか”
T ”えっ、いいんですか?”
B2”ミーティングも兼ねて行こうや”
T ”あ、ありがとうございます”
ー富士そば入店ー
B2”お前、かけそばでええやろ?”
”俺は、スペシャルそば行っとくわ!”
T ”あ、あの~… すみません、天ぷらだけでも入れてもらっていいですか”
B2”お前は贅沢やなぁ~ トッピングは、自分でしろや”
T ”交通費しかないんで、やっぱりかけでいいです”
B2”しゃーなしやぞ、おばちゃんコイツの天ぷら3枚入れたって!”
T ”え?3枚…?、 それやったらアゲさんを… ”
B2”お前は文句ばっかり言うな!”
T ”はい…すみません”
B2”俺の奢りやねんから、汁まで全部飲めよ!”
言うなりテーブルにあった七味をガバガバ、ガバガバとかけまくる。
T ”い…いただきます…”
”カラッ、ゲボッーこれ入れすぎですって…”
B2”イケるって、汁まで全部飲めよ!お前ならいける!!”
T ”絶対、無理ですって!”
無理じゃなかった。
B2は、正しかったのだ。
なんと食べてる途中に、汁は麺と天ぷら(3枚)にしみ込んで無くなったのだ。
あの立ち食いそば屋特有の天ぷらは、汁をよく吸う。
天才B2は,そこまで完璧に計算していた……のかもしれない。
Tなんとか、完食。
B2”お前が、こんなに天ぷら好きとは知らんかったわ”
T ”そんなに好きってほどでも…”
B2”なに~!お前好きでもないのに天ぷら言うたんか!俺の奢りで!!”
T ”い、いえ、好きです。だ、大好きです”
B2”そうやろ~、もう一杯食うか?、天ぷらそば”
T ”勘弁してください…”
B2”遠慮すんなや、この天ぷら好き!”
T ”ほんとにお腹一杯なんで…、ところでミーティングって…”
B2”もうええわ!お前が天ぷら好きなことが分かったから!”
T ”は、はい…”
B2”じゃぁ帰ろうか”
T ”はい”
ー帰り際ー
T ”御馳走さまでした。ありがとうございます”
B2”人の奢りで食ったから、うまかったやろ?”
T ”はい……”
B2”また行こうな、天ぷらそば”
T ”次は1枚でお願いします……”
(B2、その声を軽くスルー)
B2”お前、七味も好きなんやな!”
T ”どっちかっていうと苦手です…”
(B2、明らかにスルー)
B2”それはそうとお前、今日の俺とのミーティングでいろいろな
ためになることを教わったって従業員や客に言えよ”
T ”は、はい…”
(ミーティングって、俺が天ぷら好きにされただけやのに…)
B2”まぁ、帰るか!今晩、遅刻するなよ!”
T ”はい、お疲れさまでした!!”(は~、帰ろう…)
さっと、B2が振り返た。
”おい、T! 1番大事なこと言うの忘れっとったわ!!”
”俺らが、ミーティングしたの叙々苑ってことにしとけよ!!!!”
ちゃんちゃん♪
仕事が終わった店内に、B2の声が響いた!
”おいT!、お前は今から個人ミーティングや、行くぞ!”
慌ただしく2人出て行った。
店内では、各々掃除や片付けをしている。
ところどころで声がする。
”個人ミーティングって、今から?”
仕事終わりといえば、朝方でみんなだいたい酔っ払い。
”メシ行っただけじゃね?”
”メシって、誰が出すねん?”
”いや、割り勘とか…”
”オーナーとミーティングで割り勘って(笑)”
・
・
・
そうなのだ。
B2がケチなのは、周知の事実。
その頃2人は、そばの名店”富士そば”に向かっていた。
(名店って言っても、立ち食い(有名)やけれど)
ー富士そばまでの道のりー
B2”お前、金持ってるんか?”
T ”交通費くらいしかないです、メシは家に帰って食べるつもりだったんで”
B2”しゃーないなぁ、おごったろか”
T ”えっ、いいんですか?”
B2”ミーティングも兼ねて行こうや”
T ”あ、ありがとうございます”
ー富士そば入店ー
B2”お前、かけそばでええやろ?”
”俺は、スペシャルそば行っとくわ!”
T ”あ、あの~… すみません、天ぷらだけでも入れてもらっていいですか”
B2”お前は贅沢やなぁ~ トッピングは、自分でしろや”
T ”交通費しかないんで、やっぱりかけでいいです”
B2”しゃーなしやぞ、おばちゃんコイツの天ぷら3枚入れたって!”
T ”え?3枚…?、 それやったらアゲさんを… ”
B2”お前は文句ばっかり言うな!”
T ”はい…すみません”
B2”俺の奢りやねんから、汁まで全部飲めよ!”
言うなりテーブルにあった七味をガバガバ、ガバガバとかけまくる。
T ”い…いただきます…”
”カラッ、ゲボッーこれ入れすぎですって…”
B2”イケるって、汁まで全部飲めよ!お前ならいける!!”
T ”絶対、無理ですって!”
無理じゃなかった。
B2は、正しかったのだ。
なんと食べてる途中に、汁は麺と天ぷら(3枚)にしみ込んで無くなったのだ。
あの立ち食いそば屋特有の天ぷらは、汁をよく吸う。
天才B2は,そこまで完璧に計算していた……のかもしれない。
Tなんとか、完食。
B2”お前が、こんなに天ぷら好きとは知らんかったわ”
T ”そんなに好きってほどでも…”
B2”なに~!お前好きでもないのに天ぷら言うたんか!俺の奢りで!!”
T ”い、いえ、好きです。だ、大好きです”
B2”そうやろ~、もう一杯食うか?、天ぷらそば”
T ”勘弁してください…”
B2”遠慮すんなや、この天ぷら好き!”
T ”ほんとにお腹一杯なんで…、ところでミーティングって…”
B2”もうええわ!お前が天ぷら好きなことが分かったから!”
T ”は、はい…”
B2”じゃぁ帰ろうか”
T ”はい”
ー帰り際ー
T ”御馳走さまでした。ありがとうございます”
B2”人の奢りで食ったから、うまかったやろ?”
T ”はい……”
B2”また行こうな、天ぷらそば”
T ”次は1枚でお願いします……”
(B2、その声を軽くスルー)
B2”お前、七味も好きなんやな!”
T ”どっちかっていうと苦手です…”
(B2、明らかにスルー)
B2”それはそうとお前、今日の俺とのミーティングでいろいろな
ためになることを教わったって従業員や客に言えよ”
T ”は、はい…”
(ミーティングって、俺が天ぷら好きにされただけやのに…)
B2”まぁ、帰るか!今晩、遅刻するなよ!”
T ”はい、お疲れさまでした!!”(は~、帰ろう…)
さっと、B2が振り返た。
”おい、T! 1番大事なこと言うの忘れっとったわ!!”
”俺らが、ミーティングしたの叙々苑ってことにしとけよ!!!!”
ちゃんちゃん♪