老いの坂道(パピー)

楽しい心で歳を取り、働きたいけど休み、喋りたいけど黙る。
そんな気持ちで送る趣味を中心に日々の一端を書き留めています。

横尾忠則展の公開制作を観る(岡山県立美術館)

2011-07-03 | アート展日記

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昨日は『横尾忠則』展開催中の岡山県立美術館に行って来ました。

(岡山県立美術館)(横尾展開催看板)

横尾忠則氏(1936-)はご存知のように60年代の独創的なグラフィック・デザインに始まり、80年代以降の画家としての縦横無尽な活動を経て、今日なお精力的に活動を続ける芸術家の一人です。

今回は美術館展示室にての作品展示とは別に、美術館ホールに於いて横尾氏自らの足で探した岡山某所のY字路を描く公開制作が催されています。

前回はこの6月に当ホールで開催されました。残念ながらパピーは参加出来ませんでしたが・・・

(前回の公開制作風景)(前回までの制作作品)

昨日は、前回の続きでの制作風景を観ることが出来ました。

(公開制作風景全景)

(制作現場風景)(制作道具一式写真)

(絵具のお値段)(制作風景1)

(考える横尾氏)(制作風景2)

(下絵)(下絵を見つめる横尾氏)

(制作風景3)(会場の人と話す横尾氏)

(ちょっとふざける横尾氏)テレビのカメラマンに向かって写真撮影

(制作風景4)

途中で、展覧会の会場内に入りました。もちろん写真撮影は禁止です。

会場内で横尾氏の「ひとこと」があちこちのスペースに書かれていました。パピーが興味を引いた彼の「ひとこと」をメモしてきました。

◆『人をびっくりさせる前に自分がびっくりするような絵を描くこと。人のことは関係ないです。』

◆『今に始まったわけではないが、何十年も原節子に凝っている。肩凝りも彼女だと思えばまた愉し。』

◆『滝は存在しているようで存在していない。もし流れる水がなければただの崖でしかない。』

◆『描き方を完全に忘れることが出来れば、こんなに素晴らしいことはない。自分でも見たことがない絵が描けるからだ。』

◆『ジュール・ベルヌの時代に比べるとわれわれは未来社会に生きている。なぜか彼の世界が今よりも未来にあるように思える。それはわれわれの精神がちっとも進歩していないからに違いない。』

◆『自分の絵のスタイル(主題/様式)を作る必要はない。作ろうとするから出来ないのである。その気持ちが離れたときからスタイルが出来る。そ―して絵を描いてきた。だからどんなスタイルでも自分のスタイルだ。』

◆『Y字路「暗夜光路」を描いた。常に闇の中に光を模索している。この光は死の光である。』

◆『憧れは憧れのままでいい。憧れの山は越えない方がいい。永遠に着かない「憧れのハワイ航路」でいいのだ。』

◆『芸術も人生も遊びだ、ぼくには思想がないがもしあるとすれば「遊び」だ。』

◆『三島由紀夫の夢をよく見る。三島さんは死ぬことは「霊験あらたかなことだ」と言う。この意味は人の祈りに対して神仏が現す不思議な働きによって物事がかなえられる、というようなことだと思うが、夢は一体何を考えているんだろう。よ~わからん。』

このような「ひとこと」があちこちに見られました。パピーも『よ~わからん。』でした。

ところで、美術展ではパピーはいつもお気に入り作品を3点ほど選び出しメモして後ほどショップでポストカード等を購入しますが、今回は選んだ3点全部がショップ内のポストカードにありません。面白そうな3点を購入しました。

(とりとめのない彷徨2002年)(高島屋創業170周年ポスター)

(モナ・リザ)横尾氏にかかればモナ・リザもこんなです(笑)

展示会場を一巡してショップで買い物して、先ほどの会場を覗くと、作品制作のかなり進んでいたようでした。

(だいぶ出来ていた作品)

この日に完成の予定だそうですが、最後まで見届けずに帰宅してしまったことを横尾氏にお詫び申し上げ今回のブログは終了です。

(今回は附録なし!)

 

 

 


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6 コメント

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Unknown (micchan)
2011-07-04 15:57:05
 パピーさんこんにちは。

 ホームから足を洗い・・・じゃなくて退会しました。

 自分で決めたこととはいえ、正直寂しいです。
でも、前向きに行きます。

 モナ・リザなんですね。
あんなに母乳が飛び出るなんて
母乳全然出なかった私羨ましい(笑)

 横尾さんの「ひとこと」
色々メモされてきたのですね。
 よくわからないといえばわからないけど、
なるほどねぇって思える言葉も。

 
返信する
たどり着きました。 (狛犬)
2011-07-04 15:58:07
おさわがせいたしました。なんとか、たどりつきました。
横尾さん、ご本人にお会いできてよかったですね。
いぜんから、好きな本の装丁が横尾さんで、とても興味がありました。
ものすごく不思議な魅力のある絵とおもっています。
バビさんがうらやましい
返信する
横尾氏の「モナ・リザ」 (obichan)
2011-07-04 20:13:16
びっくりです!
確かに自分がびっくりするような作品ですね(笑)

「憧れは憧れのままがいい」
「芸術も人生も遊びだ」
同感です。ようやく私も遊びが少し解るようになってきたかな。。。
遊べるようになった・・というべきでしょうか。
遊び方は人によって様々だな~~って今更ながらに思いました。

丁寧なブログでお写真も多く素敵ですね。
楽しませて頂き、ありがとうございました。
返信する
micchanへ、 (パピー)
2011-07-04 20:20:19
micchan来てくれたんだね、コメントありがとう。

なんだか久しぶりのような感じだね。

そうだね、芸術家って普通の人間とどこか言う事が違った処あるようだね(普通の人間って?、だけどね)。

モナ・リザが目に付いたんだ(笑)。
あのダ・ヴィンチさんが若しこの絵を見たらなんと言われるか。。。想像しただけで愉快だね。
返信する
狛犬さん、いらっしゃいませ。 (パピー)
2011-07-04 20:30:26
ここまで来るのにお手数おかけしました。
もう、次回からは大丈夫ですね(笑)

狛犬さんは横尾氏のファンでしたか。
まあ、めったにこういった方の制作風景を直に目にすることは出来ないでしょうから、パピーにもとってもいい経験でした。

ブログにも横尾氏の「ひとこと」つぶやき集の一部を載せましたが、確かに「不思議」な魅力の持ち主ですね。

作品も、半数以上はパピーには理解不能でした。そこがまた素敵な処でもあるんでしょうね。
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おいでませobichan (パピー)
2011-07-04 20:44:59
いやいや、obiちゃんのブログにはとてもかないません。お恥ずかしい次第です。

ようこそおいで頂きました。

「憧れ」は実現したら「憧れ」じゃなくなるからね・・・人生、最後まで「憧れ」を持ち続けたいものです。

パピーには未だ「遊び」が出来ません。哀しいですね・・・努力しなきゃ!

お褒めのコメントありがとう!!
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