日本で、うつ病の患者数が増え続けるのはなぜなのか。自殺者数が13年連続で3万人を超えているのはなぜなのか。日本人に花粉症やアトピーなどのアレルギー性疾患が多いのはなぜなのか。
世界で食物繊維を最も摂取しているメキシコの自殺率が、なぜ日本よりはるかに低いのか?。乳酸菌を与えられた豚は、なぜおとなしくなったのか?。
『こころの免疫学』
著者・藤田紘一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授・医学博士)はそのような疑問を学術的に解明し、その中から、うつ病に関係しているといわれるセロトニンやドーパミン(幸せ物質)などの神経伝達物質を脳に送りこんでいるのが、腸内細菌だと説いておられます。
腸内細菌がいなければ、せっかくアミノ酸を体内に採り入れても、セロトニンやドーパミンを脳に送り込むことができない。腸内細菌はビタミンを合成したり、免疫を高めるだけでなく、「幸せ物質」を脳にもたらすという重要な働きをしているそうですね。
現代日本人の食物繊維の摂取量は、戦前に比べて半分以下にまで減ってしまています。アメリカ人の野菜摂取量は年々増加しているのに比べて、日本人のそれは低下しつづけています。日本人の糞便の量は戦前の40%近くまで減っているそうです。野菜や食物繊維は、腸内細菌が大好きな餌なんですよね。そして、糞便の約半分は腸内細菌だそうですよ。
日本人の腸内細菌は餌不足のために、急激に減少してしまったのです。その結果、セロトニンやドーパミンという「幸せ物質」が脳に届かなくなり、うつ病などの「こころの病」が増えてきたということが科学的にそしてぼく達素人にも比較的解り易く語られています。
(ロウバイ)
一部を具体的に紹介すると、たとえば「脳と腸はどちらが偉いか」ということについて考えさせられる章があります。
わたしたちは飽食の時代に生きているから、おいしい、と思うものをいっぱい食べていますね。「あれ食べろ、これ食べろ」と脳が命令しているからですよね。けれども脳はその食べ物が安全かどうか常に注意することはしません。困るのはそれを消化吸収する腸なのです。腸にとって苦手な保存料などのいっぱい入った食品添加物などよりもっと腸の健康のためにバランスのいい食べ物が欲しいはずです。
腸にとってありがたい(腸内細菌の増える)食物繊維の摂取量は、日本は世界の中でもかなり下位にあるようです。ガンやアトピーなどのアレルギー疾患やうつなどの「こころの病」が増えて来たのは、日本人のこの腸内細菌の減少傾向が大きく関係しているのではないかと、著者はいくつものデータ、事例をもとに説いています。
免疫のおよそ70%は腸内細菌が作り、残りの30%はこころが関係しているといわれているそうです。本書では『病は気から』という現象にも注目しています。ストレスを感じるとなぜ免疫が低下するのか、笑顔で楽しく過ごすと、なぜ免疫は高まるのか。これらについても科学的アプローチが試みられています。
要は、食物繊維が多く含まれている野菜類をもっともっとしっかり食べて、笑顔で楽しく暮らすことが健康上たいへん重要なことだということを改めて確認させられた一冊でした。
(カンツバキ)
今朝も日の出お散歩、出かけられましたか。
人間、本質的に食いしん坊なんだしょうね。
ついつい好みの食材・食品に手が、口がいって
しまいますね。
これを克服するには相当の修業が必要かも(笑)
時には、このような本を読んで意識改革する
のも少しは効果あると思いますよ。
コメントありがとう
ついつい美味しいものにと行ってしまう--;
あっ、だからと言って野菜を軽んじている
訳でも無いですけどね^^
でも、腸内細菌は目に見えない分 どぅしても
二の次になってしまうような。。。
私も少し勉強しないといけませんね^^;
ぼく達子どもの頃を思い出してみても、今より
随分と野菜類は食べていましたよね。
どうして日本人の食生活がこんなに野菜摂取量
が減少してしまったのでしょうかね。
野菜類って案外高価なんだからかな、、、
それとも調理が面倒だからかな(笑)
しっかり野菜を食べようね。
コメントありがとう
タニタのレシピ本が売れたり、食堂が出来たり
と、とかく野菜不足になりがちな、現代人
に警鐘を投げかけているのでしょうね。
蝋梅、寒椿咲いてますね。
遠路ご訪問頂きありがとうございます。
今年もよろしくお願いしますね。
藤田先生の講演お聞きになりましたか。
毎日の献立を考えてお買いもの、調理と
主婦さんのお仕事も本気ですれば大変な
お仕事でしょうね、でも、手抜きだって
その気になればかなり可能(笑)
世の中「健康本」があまた出まわって何が
真実なのか難しいですね。あんまり気にしない
で自然体がいいのかもしれませんね。
札幌雪まつりも近づきましたね。今年の北国
はことのほか「しばれる」そうですよ。温かく
してお出かけ下さいね。
コメントありがとう
尤もご専門の寄生虫の話でしたけれど(笑)
美味しく食べて笑って暮らせることが一番とはわかっているのですがねぇ……なかなか思い通りには参りません
食べた物でしか体は作られないわけですから
台所を預かる身 頑張りま~す
数多ある健康本 立ち読みじゃなくたまにはちゃんと読まなきゃいけませんね(恥)
辺コメ遅れてごめんなさい。
この本では腸内細菌のことが中心で述べられて
いました。
細菌も生き物だから餌がいるんですね、その
餌が食物繊維だったということを知って、
野菜類の摂取が大切だということを痛感しま
した。
腸内細菌だけで1000種類もあるって驚きですね。「菌」って複雑なようですね。
コメントありがとう
時間は何時でもOKですよ。就寝時は携帯の
音を切ってますから。
蕎麦は確か食物繊維が多かったですよね、
ボクも外出時はよく蕎麦屋さんに寄ります。
だけど、食物繊維だけで人間の健康が保たれる
訳じゃないから、いろんなものをバラスンス
よく食べることが必要でしょうね。
甘いものが好きなの、これは程々にした方が
いいかもね。病気いっぱいあって病院通いが
尽きないボクじゃ健康の話は資格なしだね(笑)
コメントありがとう
http://blog.livedoor.jp/zuzuworld/archives/51844830.html
どちらにも共通するのは、人体の菌をうまく育てて病気に強い体になるという内容でした。
身も心も雑菌を浴びまくって強くなっていきたいですね!
随分とご無沙汰だったね。如何されたのか
と気にしていました。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
しっかり野菜を頂き、笑顔で今年は過ごそうね。
北国は大雪で大変らしいですね。でも、
間もなく「雪まつり」、賑やかになる
でしょう。
お元気そうで安心しました。
コメントありがとう
素敵な新年をお迎えになったことでしょう。
今日は、久しぶりにお立ち寄り頂きありが
とうございます。
腸内細菌っておよそ100兆個、約1000種類、
重さ1.5kgもあるんですって。だから糞便
の約半分は腸内細菌だと言われても納得
ですね。
ヨーグルトっていろんな腸内細菌を持って
いるから体にいいのですよね。唯、その細菌
の餌が食物繊維だったんですね。だから
ヨーグルト等で腸内細菌を補充して、食物
繊維をしっかり採って餌を常に補充してやらね
ば、ということでしょうね。
コメントありがとう
食物繊維や栄養分が豊富。
血圧を下げたり、体を若々しく保つ成分も豊富だそうです。
そば湯にも、栄養素がたくさん溶け出しています。最近は飲んでいただいていますよね。
毎日そばを食べている私がときどき体調不良になるのは、甘いモノのせいかも・・・
P.S.あんまり遅い時はご迷惑かなと、控えてしまうので、なかなかコメントできずにいました。落ちつける時間が今頃しかなくて。すみませんf^^;
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。
うつも花粉症も腸内細菌に関係しているとは考えてもいませんでした。
食物繊維を増やして健康で元気に過ごしたいですね!
花粉症ってアレルギー疾患の一つだったよね、
チョコかも・・甘いものって食べ物としては
あんまり良い評判は無いようだからね。
ボクは知りませんよ!
確か食物繊維には水溶性と不溶性があるん
だったね。野菜の種類によって異なって
いるんだったかな・・・???
このような読書日記は拙いな~(笑)
コメントありがとう
残りの30%はこころが関係している」
最近、免疫を高めるR1ヨーグルトが話題になっており、
私も毎日欠かさず飲食していますが、免疫を70%も
腸内細菌が作っているとは知りませんでした。
いつも勉強させて頂いて有難う御座います。
寒さ増してきていますのでご自愛なさってくださいね。
本年も宜しくお願い致します。
花粉症は、チョコのせいかも・・
人間はついつい美味しいもの好きなもの
見たら食べたくなり食べてしまうんだよな~
りえちゃんもそうでしょう(笑)
だから単純に「野菜類」をしっかり食べて
楽しい食卓を演出しましょう、ってこと
でしょうか。
コメントありがとう
口にしている食品が自分の体にとって必要で安全なものなのかをきちんと考えなくてはいけませんね。あまり、考え過ぎるのもダメでしょうけれど。
「食事は時間をかけて丁寧に!」と言われているのにも納得です。