雪のように、ただ静かに降り積もっていき続ける、君への想いが。
好きだよ。
君が気づいているのかわからないそう言いたくなる想いは、ため息になって、窓硝子ばかりを曇らせていく。
言えたらいいのに、この言葉を君に。
遠くに居る君に。
曇った硝子に指先であたしは君の名前を書いて、
口付けをする。
それはあたしだけの秘め事。
あたしは君のお姉さんになるって決めたから。
だからこれはあたしだけの秘密。
弟になった君の笑顔は温かで、この雪を溶かして、ともすればあたしに雪解けの春の予感を、あたしと君の幸せを願わせるけれども、
でも、
君はあたしに微笑むから、
その微笑だけで充分にあたしの心は、
ただしんしんと君への想いを隠すように降り積もらせ続けていく雪に覆われた心は温かくなるから、
溶かしてはいけないから、
吹雪になっても、君を想うたびに、君への好きを込めて編んだこのマフラーを抱きしめるから、
胸にこみ上げる泣き叫びたくなる想いも、
君に会いたくなるこの衝動も、
雪に隠せるから。
あたしは君を好きになって、嬉しかったよ。
好きだったよ。
膨らんでいく想いは蕾をなして、花を開かせたくなるけれども、
ただ静かに降り積もり続けていく雪で、
春は、来ない。
知りたくなかったなんて思わない。
会わなければ良かったなんて思わない。
君を思い続けていく。
君を思い続けながら、雪を降り積もらせ続けていく。
春は、来ない。
寒くないように、網掛けのこのマフラーを抱きしめて、
君へと続くこの想い、永遠に降る雪で、隠すの。
あたしはお姉ちゃんで、君は弟。
好きだよ。
君が気づいているのかわからないそう言いたくなる想いは、ため息になって、窓硝子ばかりを曇らせていく。
言えたらいいのに、この言葉を君に。
遠くに居る君に。
曇った硝子に指先であたしは君の名前を書いて、
口付けをする。
それはあたしだけの秘め事。
あたしは君のお姉さんになるって決めたから。
だからこれはあたしだけの秘密。
弟になった君の笑顔は温かで、この雪を溶かして、ともすればあたしに雪解けの春の予感を、あたしと君の幸せを願わせるけれども、
でも、
君はあたしに微笑むから、
その微笑だけで充分にあたしの心は、
ただしんしんと君への想いを隠すように降り積もらせ続けていく雪に覆われた心は温かくなるから、
溶かしてはいけないから、
吹雪になっても、君を想うたびに、君への好きを込めて編んだこのマフラーを抱きしめるから、
胸にこみ上げる泣き叫びたくなる想いも、
君に会いたくなるこの衝動も、
雪に隠せるから。
あたしは君を好きになって、嬉しかったよ。
好きだったよ。
膨らんでいく想いは蕾をなして、花を開かせたくなるけれども、
ただ静かに降り積もり続けていく雪で、
春は、来ない。
知りたくなかったなんて思わない。
会わなければ良かったなんて思わない。
君を思い続けていく。
君を思い続けながら、雪を降り積もらせ続けていく。
春は、来ない。
寒くないように、網掛けのこのマフラーを抱きしめて、
君へと続くこの想い、永遠に降る雪で、隠すの。
あたしはお姉ちゃんで、君は弟。