安曇野から

安曇野からよこおかめごろうの友人知人の皆様への通信、地元の状況、大好きな音楽のことなど

日本は尊属殺の国?

2007-12-04 23:49:57 | Weblog
 以前日本には刑法に尊属殺の規定があって死刑か無期懲役?という厳しい刑罰が決められていたと思う。「親殺し」というのは本当に珍しく、私の記憶が正しければ以前住んでいた川崎市宮前平で「金属バット殺人」というのがあり、約30年前の話である。その時の被告はどうなったのであろうか?死刑になったのであろうか?
 それから、法の下の平等で、尊属殺の規定は削除されたのではないかと思うが、この昨今紙面をにぎわすのは(実際はホームページで記事を読んでいて新聞はとっていないが)、専ら尊属殺ばかりである。しかも構図ははっきりしていて、きちんと働かない息子が親を殺すというパターンが多い。親が裕福なためか親が元気な時は良いが、年老いてきてからはどうなるか…というのは以前からあった懸念だが、本当にその現実が訪れてしまっている。
 自律しない子供と自律させない親の構図が今悲劇をもたらしている。仕事がある都会はともかく地方では悲劇的な殺人が多い気がする。幸い私もまだ身体が動くから良いが、もし明日倒れでもしたらこの先はどうなるかという不安がある。そのため、毎日できるだけエアロバイクを漕いだり、薬を飲んだりしてなんとか体調に気をつけている。
 国の政策特に地方を見ると高齢化は顕著なのに、やれ大型公共事業でダムを作るとか(長野県の例)、高規格道路をひくなどとそんなことばかりで、金がないのだから資本をもっと福祉に重点的に投入すべきだと思う。そんな殺伐としたことばかり考えていないで、せめて寝る前は第九の3楽章でも聴かせて頂き、天国的な気分に浸るとしようか。この世は修行の場ということらしいが、やれやれ確かに楽しいことも多いが、苦しいことも多いですね。