女建築家★日々勉強【2005~2014】

kao一級建築士事務所/越野かおるのヒトリゴト。
女性建築家・キッチンスペシャリストとしての仕事や日常を書いています♪

イロイロ、階段♪

2008年10月06日 | ひとりゴト

10061_2ジャ~ン★もうすぐ竣工する現場に階段が設置されました♪ (内装はまだ未完成ですが・・・汗)

今回は、螺旋(らせん)階段です!

階段スペースを小さく抑えたい時によく提案するのですが、「目が回りそう」とか「段板が三角形で上り下りし辛そう」とか、様々な要因で受け入れられ辛い螺旋階段です。。今回、初めての採用となり、出来上がるのがとても楽しみでした(^^v

出来栄えは・・・自分で言うのもナンですが、美しい曲線にウットリ≧w≦ 職人サンには感謝・感謝でございますm(_ _)m

「階段」って、上下階に行き来する装置という役割だけではなく、上階からの光を落とす役割を果たしたり、吹き抜け的な開放感を得られたりと、使い方によって様々★主役にもなり得るアイテムなんですよ。ですからkaoも階段のデザインには、毎回、かなり気合を入れて取り組んでおります!

その階段の可能性を最大限に利用したプランの「ビール坂の家」 ↓↓↓

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10065 あえて南側のコンディションの良い場所に階段をもってきましたが、スケルトン階段にすることで存在感を小さくし、光や風の確保、そしてテラスへの往来も問題なくできるようになっています。階段下も、かなり空間として利用できるスペースなんですよ(^^

なにより、奥にある畳コーナーが明るくなり、家中の何処へ居ても快適な空間となっているのです。

もし、居室を南へ階段を北側へと配置したら・・・階段は暗いところとなり、上下階に行き来する装置程度のものにしかならなかったでしょう。

Canvas

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上の2つの写真は、いずれもリビング内に配置したストレート階段ですが、階段下の利用は色々です。通路としたり、収納としたり。。(左:J&P/右:小さくて広い家)

10063 今までで一番デザインで苦労したのが、「リフォームNo,1」の階段です★「とにかく華奢でシンプルな階段!」というリクエストがあったので・・・行き着いたのが「鉄板で薄い段板」の採用。裸足だとヒヤッとするかな?という心配もありましたが、「とにかくデザイン重視」ということで実現しました。

・・・まだまだ沢山の階段を造らせて頂きましたが紹介しきれなくて残念です(^^;

こうやって形になる階段の背景には、クライアントさんの努力と理解があってこそ★私一人だけの力では、実現しないのです。これからも素敵な階段を造っていけるように頑張りたいと思います!