古代四方山話

古代について日頃疑問に思っていること、思いついたことを徒然なるままに綴ってみたいと思っています

褐鉄鉱製鉄②

2020-08-15 07:24:27 | 歴史

長浜浩明氏によると、

豊葦原とは貴重な褐鉄鉱を生む母なる葦原であり、豊葦原から生まれるスズより鉄を得、その鉄で農具を作り開墾して瑞穂の国を作る

これが「豊葦原の瑞穂の国」だといいます。

原始と変わらないような縄文時代を学校で教わった世代ですが、褐鉄鉱による鉄器を使い、陸稲のみならず水稲栽培でさえも行っていたのが本当の縄文時代であったなら…と想像するとワクワクしてきます。

 

愛知県指定天然記念物の褐鉄鉱を高師小僧(たかしこぞう)といいます。

豊橋市の高師が原で多く採れるのでそう名付けられたそうです。

この「高師」は越の訛りではないでしょうか。

古代の信越間は関わりが深かったと考えています。古代信越では褐鉄鉱製鉄が盛んに行われていたのではないかと思います。

 

ところで出雲国造神賀詞に登場する「賀夜奈流美(加夜奈留美)」(カヤナルミ)。

下照姫や野椎神と同一視されたり、伽耶国の姫じゃないかと言われながらも、何もわからないカヤナルミ。

 「茅」成る あるいは

 「茅」鳴る

で(美は神霊の意)

褐鉄鉱の女神だったりはしないでしょうか。

 



2 コメント

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豊葦原はどこ? (刮目天 一(はじめ))
2020-08-15 20:30:19
お邪魔します( ^)o(^ )
褐鉄鉱とは直結していないのですが、アマテラスとスサノヲの誓約でスサノヲは悪しき心なら女が生まれ、そしたら葦原中国に降し、清き心なら男が生まれるので天上を治めさせ、姉の生んだ子も同じ誓約にしましょうと言ったとあります。スサノヲからは六人の男が生まれ、アマテラスから三人の女の子がうまれたので、三女神を葦原中つ国の宇佐嶋に降臨させたことになっています。この三女神は二人の子供ではないですが、イザナミと同じ母系のムナカタ海人族の姫巫女卑弥呼のことだと推理しています。卑弥呼は宇佐市安心院町の三女神社に降臨(疎開)しましたので、葦原中つ国の宇佐嶋は宇佐市安心院町三柱山だと思っています。当時の安心院盆地は葦の群生した湿地帯だったようです。

中津国を豊前の中津と言う説もありますが、中は那珂、那賀で龍蛇神(ナーガ奴)の意味で、奴国大王スサノヲ直系の大国主の支配する国を意味します。台与を13歳で女王に立てて最初の王宮を安心院町にして卑弥呼を三柱山の径百余歩の円墳から妻垣神社の一柱騰宮(古事記では足一騰宮)で改葬したと推理しています。ですから葦原中つ国は安心院町のことだと推理しています。

そして、褐鉄鉱ですが、安心院町ではないですが、隣の別府血ノ池地獄の赤泥に褐鉄鉱が混ざっているとのことです。http://bud.beppu-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/bs00105.pdf

それから、大国主久々遅彦(豊岡市久々比神社の祭神、イタケルの直系)と台与(ムナカタ息長族)がペアですが、アメノヒボコとカヤナルミ、ツヌガアラシトとヒメコソ、サルタヒコとアメノウズメ、ウサツヒコとウサツヒメは大国主と台与の分身だと思いますよ。色んな伝承で訳の分からない話にするのが日本書紀のごまかしの手口だと睨んでいます。アジスキタカヒコネと下照姫も分身かも?拙ブログ「本当は怖い七福神の謎」や「ヤマトタケルノ正体は誰?」のコメントで少し言及していますので、ご参考までに。
失礼しました(*^^)v
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Unknown (咲くやこの花)
2020-08-16 11:03:31
刮目天様、いつもありがとうございます。
何ぞ真っ当なコメントを‥と思ったのですが、なかなか私では(;>_<;)すみません!
安心院エリアは一柱騰宮が気になっていましたが、これまであまり気にとめていませんでした。
大変 おもしろく勉強になります。
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