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2.北部と南部(2) 

 北部は南部と違い、大量の移民が押し寄せる、ダイナミックに変動する社会だった。

 連邦政府の保護の下、多くの産業が興り、輸送システムが拡充し、金融システムも発展した。
 そして、西方には未開発のフロンティアがあった。

 連邦政府は自国の産業を育成するため、輸入品に関税をかけることを計画する。
 北部にとっては利益になることだが、南部は自由貿易により利益を得ており、関税には反対だった。

 関税を一例として、南部は、連邦政府が南部の利益を損なうような法律を通過させるのではないか、と恐れた。
 南部の人々は、あくまでも州の権利を、連邦の法律より上に見ていたのである。

 また、北部には奴隷は存在せず、連邦政府は重大なこととは考えず、
ヨーロッパの例に倣い、奴隷制を廃止しようとした。
 北部にとって、奴隷制廃止は経済的損失を伴わない、道義上の問題だった。

 参考図:「南北戦争記」、ブルース・キャットン、バベルプレス、2011

     
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