2.トラの生活
アムールトラは針葉樹と広葉樹が混在するタイガに、
ベンガルトラは熱帯、亜熱帯の密林に生息しています。
獲物はシカやイノシシ、アナグマなどの小動物で、
単独で狩りを行います。
ライオンや狼のように、集団行動はとらないので、
生存競争には、マイナスになっています。
狩りの基本は、風下からそっと近づき、ダッシュして
襲いかかり、急所に一撃を加えるやり方です。
狩りの成功率は高くありません。
4歳で大人になり、15年から20年生きます。
成獣一頭当たりの必要とするテリトリーは広く、
800から1000平方キロ(兵庫県の1/10)程度です。
トラは非常に用心深く、肉眼での確認は困難です。
(メディアにはめったに登場しません。)
そのため、トラの生息調査は足跡で行います。
足跡から、年齢、性別、個体識別が可能です。
野生トラの推定生息数
アムールトラ 500頭
ベンガルトラ 2500頭
マレートラ 100頭?
インドシナトラ 100頭?
参考図:WWFジャパン:これを読めばトラ博士!