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7.海上封鎖

 南部では、イギリスに綿花を輸出し、日用品や生活必需品、ぜいたく品などをヨーロッパから輸入していた。
 戦争が始まると、それらに軍需品や機械類が加わった。

 連邦政府は、その物流網を断ち切り、南部連合を干しあがらせるため、南部の大西洋岸からメキシコ湾岸に至る海上を封鎖する作戦に出た。

 その封鎖網を破るため、南部では封鎖突破船団が作られる。
 高速船を使い、北軍の艦艇の目を盗み、綿花をバミューダやバハマに運び、イギリス商人から武器や物品を購入するのだ。


 この命知らずの封鎖突破船の船長の一人に、スカーレットに惹かれた伊達男、レット・バトラーがいた。

 暗夜、静かに港を出る。
「いいか,ひと航海で、ひと財産稼げるぞ、なんとしても成功させるんだ!」

 港外を遊弋している北軍砲艦の銃火が煌めく。
「いけ!全速前進だ!
 白く泡立つ高速船の後方に、砲弾が炸裂する。

 南部に持ち帰った武器や日用品、医薬品、ぜいたく品は言い値で飛ぶように売れた。

 南部では、綿花やコーヒーに力を入れていたため、食料生産力は低かった。
 食料の価格が高騰し、食糧暴動も起こった。

 軍需品もイギリスから設計図を取り寄せ、一から生産していた。
 鉄不足のため、邸宅の鉄柵、門、鉄製の像まで供出させられる。

 参考図:「南北戦争のアトランタ」、https://www.bing.com
     
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