(2)コペルニクスの登場
15世紀末、ポーランドに生まれたコペルニクス
は大学の神学部で聖職者になる勉強をする傍ら、
天文学、幾何学、惑星理論を学びました。
当時の聖職者の重要な仕事の一つに、占星図に
よる人、国の運勢や災害、戦争の予測などがあり
ました。
そのため、惑星の運動表を使って、ある日付の
惑星の位置を知ることが必要だったのです。
彼は律修司祭になってからも惑星の運動につい
ての研究を進めました。そして従来の静止した
地球を中心とし太陽や惑星が回転するモデルより
、単純で美しいモデルを1543年に出版した
「天球の回転について」で提案しました。
そのモデルは
〇地球や他の惑星(水星、金星、火星、木星、
土星)は太陽を中心に回っている。
という、画期的なものでした。
この太陽中心のモデルにより、天動説モデル
では説明が難しかった、太陽から惑星までの
距離と公転周期の関係や、惑星の逆行運動を
論理的に説明できたのです。
参考図:「チャレンジ!太陽系」、デラノ・ロペス、少年写真新聞社、2009
最新の画像もっと見る
最近の「大西洋」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- クリミアの歴史(7)
- 「オリエント急行」バルカンを行く(9)
- ウイルスって何だろう(6)
- 不死身の通信ネットワークを構築せよ!(6)
- ヒトラーのいない第二次世界大戦(7)
- 不思議な病気(8)
- 秀吉の野望と挫折(9)
- 生命の源「アミノ酸」(6)
- 「ドイツ民主共和国」の消滅(8)
- ナイルの水争い(8)
- ドン・カザーク(19)
- 貧者の空軍(9)
- 地震って何?(7)
- 遥かなる海へ(16)
- 北軍兵士の見た「風と共に去りぬ」(12)
- 脳内麻薬を捜せ!(9)
- 19世紀パリの光と影(9)
- 若宮丸の航跡(9)
- 原爆スパイ(8)
- 「北京の55日」番外編(8)
- 「地球外生命」はいるか?(5)
- 「林彪事件」の謎(8)
- 金(きん)(8)
- 国歌いろいろ(6)
- 悪党(鎌倉末期)(6)
- 老化を防げ!(5)
- 森の中に消えゆくトラ(4)
- テスラー成功と挫折(0)
- 国境とは?(25)
- 日記(0)
- 大西洋(696)
- ソマリアの青い海(20)
- 吹雪のバルト海(24)
- ペルシャ湾波高し(24)
- ロック・オン(20)
- ワレ「雪風」ト共ニ(20)
- 騎兵隊、前へ!(26)
- 惑星の動きを探れ!(19)
- 東方見聞録序章(25)
- 元素を捜せ!(25)
- レアメタルは戦略物質だ!(6)
- 種はどこから?(17)
- 智の都、アレクサンドリア(20)
- 文化大革命の嵐(22)
- 世界は微生物で満ちている!(19)
- 連合艦隊の誕生(17)
- 鉄砲見参!(18)
- 成功は失敗の始まり(17)
- 黒船の影(19)
- 石油の一滴は血の一滴(15)
- 前門の虎、後門の狼(8)
- 月をめざして(18)
- 水の不思議と太陽の恵み(17)
- がんの正体をあばけ!(10)
- 旅行(0)
- グルメ(0)
バックナンバー
人気記事