かなぶち鍼灸調体堂の「先ずは只管打歩」なほぼ毎日譚

基盤を追求すると、ついに「歩く」迄遡ってきました。

コンプレッション・ウェアの効果

2014年03月03日 | ケア/故障
…という、"Competitor Running"誌の記事です。

疲労回復効果はありそうです。

以前、お客様から2XUは効くと聞いたことがあります。
ご参考まで。

”コンプレッション・ウェア”は効くのか?
by Aaron Heash, Feb. 14, 2014


 いわゆる”コンプレッション・ウェア”を着用したランナーを見ることも多い。それが一体どういうものなのか、そして着用すべきかどうか考えるランナーも多いだろう。コンプレッション・ウェアは、かなり昔にその医学的な有効性が認められた考え方を基に制作されている。具体的には、コンプレッション・ウェアは血液/リンパ液の流れを促進する。スポーツ界においては、コンプレッション・ウェアによって運動能力が向上する/回復が促進されると考えられている。専門家の間でもコンプレッション・ウェアについては統一した見解は存在しないが、製造メーカーが主張する効果を裏付ける研究結果も存在する。

【ランニング能力】

その作用機序:血管を(段階的に)”絞り上げる”ことで血管が開いて血流が促進され、圧迫された筋肉への酸素供給量が増大すると共に、老廃物の排泄が促進される。それによって筋肉のエネルギー産生能力が向上し、より速く走られるようになる、と考えられている。

実際には?:ニューカッスル大学で行われた実験では、下肢にコンプレッション・ウェアを着用すると、高強度の持久走において血流が促進されると同時に、心拍数が低下した。この結果は、コンプレッション・ウェア(ソックス)が運動能力を向上させるという理屈を支持するものであった。ただ、コンプレッション・ウェアの着用でランニングスピードが上がるという結果は出なかった。また、他の実験においても、コンプレッション・ウェアの着用で10,000m走の成績が向上するという結果は見られなかった。その理由として3つの事柄が指摘されている。つまり、
(1)そもそも最初の測定結果自体が誤っているのでは?
(2)被験者の成績が、有意差が出る程向上していない
(3)コンプレッション・ウェアの重量が、その効果を打ち消している
である。特に(3)はバカバカしく思われるかもしれないが、ソックスの重量(コンプレッション・ウェアの場合、約90g前後)が運動能力にとってマイナスになることはあり得る。90gというのは、アシックスの衝撃吸収性能を重視した練習用シューズであるゲルカヤノと、同社の軽量レーシングシューズであるスピードスターの重量差でもある。そう見ると、90gというのは取るに足らない差では無い。

【痛みの低減】

その作用機序:足が着地する際に受ける衝撃がランナーの下肢に伝わり、筋肉が振動する。それによって筋肉はダメージを受け、トレーニング後の筋肉痛につながる。コンプレッション・ウェアは筋肉の振動を抑制し、その損傷を予防する。

実際には?:Massey大学(オークランド)が行った実験では、10,000m走の後で、着圧が段階的に変化するタイプのコンプレッション・ウェアを着用することにより、24時間後の遅発痛が抑制された。興味深いことにこの実験では、コンプレッション・ウェアによって圧迫された部位の筋肉で筋肉痛が特に抑制された。コンプレッション・ウェアを着用しなかった被験者(対照群)の93%は、トレーニング24時間後に筋肉痛を覚えた一方、コンプレッション・ウェアを着用した被験者(試験群)でトレーニング24時間後に筋肉痛を覚えたのはたった14%であった。

【回復の促進】

その作用機序:血流を促進することで、老廃物の排泄が促進されると共に、筋肉の再生に必要な物質が供給され、結果として回復が促進される。

実際には?:アスリート/飛行機利用者がよく、コンプレッション・ウェアの着用で脚がスッキリした!と語る”体験談”がよく見られるが、それを裏付ける研究結果もいくつかある。Exeter大学の研究者が、プライオメトリクス(爆発的なパワーを養成するトレーニング)の後で筋肉痛を覚えた被験者を対象に、プライオメトリクス後1~4日目の筋力を測定した。その結果、プライオメトリクス後24時間にコンプレッション・ウェアを着用することで、筋力が回復していたと共に、被験者が覚える筋肉痛の程度が低減していた。

 
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