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念願の新歌舞伎座へ、行ってきました!
(チケットをとってくださったお友達に感謝です
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五月の第三部……
私、つくづく思いました。
日本に生まれて、よかったなあああ!
玉三郎さんと菊之助さんの二人道成寺。
まさに、夢の世界を観ているようでした。。。
(↓こちらは平成18年上演時の動画)
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初めての新歌舞伎座、ホントは柔らかものでもう少し
オシャレしていきたかったけれど、
後から同日の昼に、取材が一件、入ってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/77/eda56ba2ef97cf38c52edde7215ea16d.jpg)
なので藍色の大島に、“めでたいとき要員”の、城間栄順さんの紅型を締めて。
因みものにもなかなか気が回らず、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/28/637e72ac905fcdd2bcf9edfaeb336101.jpg)
帯揚げの柄が、二人道成寺の背景いっぱいに広がる満開の桜…というのが
せいぜいといったところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/16/23655e634438bf64f601a57dd46d273a.jpg)
少し時間があったので、地下の土産物街(木挽町広場)や
5階の屋上庭園を少し歩いた。
庭園はこじんまりしていて、写真左は格好の記念写真スポット。
でもカメラをひくと、林立したビル。こんな高いところにあるんだ!
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/b8/3dbbadad64464d7666bd96468b64add7.jpg)
さて、舞台が一目で見渡せる、3階のほぼ中央、2列目とあって、
私は張り切って、オペラグラスを持っていった。
一番のお目当てはやはり、玉三郎さんと菊之助さんで、
あでやかな衣装や、しなるようなすべらかな舞の様子を楽しめた。
でも、見どころはそれだけにとどまらない。
実はNHKで5日に放映された、新歌舞伎座に賭ける男たちといった番組で
「盛綱陣屋」での吉右衛門さんの表情の変化にいたく感動し、
(首が弟のものでない、とわかったときから、「間違いなく弟のだ」と言うまでの、
いわゆる腹芸)
今回の「梶原平三誉石切」の名場面の一つ「目利き」を
クローズアップで観てみたのだ。
刀を手元から先までなぞるように視線をやり、
源氏の印となる銘に気付く。はっとするも派手な身振りはもちろんなく、
表情も一瞬の変化にとどめ、「銘はないが素晴らしい刀だ」と言う。
この演目には他にも見どころはたくさんあるが、
(水鉢を真っ二つに切るところとか)
歌舞伎役者さんがどれだけ細かいところまで気を配り、
役になりきっているのかを感じとるには、「目利き」のような静かな場が
より適していると私は思っている。
(余談ですが、「刀も刀」「切り手も切り手」の名台詞のかけあいは
想像していたよりもさらっとしていました。)
もう一つ、もしこれからご覧になる方がいたら
歌六さん演ずる六郎太夫の表情にもぜひご注目を。
場面は、刀のキレ味を試すために二つ胴を切りたいという大庭兄弟の申し出に対し、
一人しか(死罪の罪人が)いない、とわかってから、
では自分が二人目になり、死と引き換えに刀を売ろう、
でも、一緒にいる娘は反対するにきまっている。
そのため娘に嘘をつき、家に帰らせてしまう。
永久の別れになるとも知らず、家に急ぐ娘を、悲痛な表情で見送る……までの
一部始終。
切なくて切なくて、涙がこみ上げてきました。
そして、おまけ……といっては失礼ですが、
さりげなくイケメンも鑑賞
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
以前、浅草で観た四代目中村歌昇くんが、梶原方の大名の筆頭。
そして二人道成寺では、中村隼人くんが、
ずらっと並ぶ所化の中で上手の中央に。
駄洒落を交えた長い台詞もあり、目立っていました。
六月大歌舞伎も観に行きます!(こちらはお友達とわいわい)
念願の曽我対面もの、今から楽しみです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
※梶原平三誉石切のあらすじはコチラ
※京鹿子娘二人道成寺についてはコチラ