神奈川絵美の「えみごのみ」

お見立てしてみる?

3月下旬のことだった。
「今より(状況が)明るくなっているといいね」と
申し込んだイベント。
月日の経つのは早くて、もうその日がやってきた。


有名料亭「金田中」での、古今亭菊之丞さんの独演会だ。



今年初お目見えの、紫陽花柄の付け下げで。
(帯は西陣の名古屋。帯締めは松山好成さん)
これだけではどこが紫陽花やらわからないけれど。

こんな風に、野趣に富んだ山紫陽花が咲いている。
生地は変わり絽(絽目が等間隔に入っていない)。



お誘いくださった着物友ypさんと、東銀座の文明堂でランチ。
少し経ってもうお一方、初めまして!のHさんも合流し・・・・・・。


午前中は時折強い雨が降っていたが、
金田中へ向かうころにはほとんどあがっていて。
傘をさしながらのこんな後姿も、なかなか良いもの・・・・・・?


お二方は、季節感も涼感も、ともに満たされる
この時期のお手本のような帯。


金田中前で。
入り口は意外とシンプルに感じたけれど、
有名料亭とはそういうものですよね。


独演会が行われた大広間。
40畳はあったかなあ・・・・・・。


この写真で、いかに生け花が大きいかわかるはず。


お茶と和菓子をいただいてから・・・     (写真提供:ypさん


菊之丞さん登壇。
この日は二席。
一席目は2月のシェ松尾での会と同じ「愛宕山」。
主人公の一八が、ぜいぜい言いながら山を登る様子や、縄を引っ張る様子が、
前回より「パワーアップ」されていて楽しかった!

二席目は「お見立て」。
吉原を舞台にした廓噺だ。
野暮な大尽の相手をしたくないばかりに
「病気になった」「いや、実は(大尽に)恋焦がれて死んだ」と
嘘をつく花魁、喜瀬川。
間に入るのは喜助という若い衆。
ところが大尽は引き下がらず、「それなら墓参りをしたい。案内しろ」と
言うもんだから喜助は弱って・・・、という展開。

その場でも、オチはとっても面白いものだったが、
帰宅してから改めて「お見立て」を調べ、
それが「ご指名」という意味だとわかってから
オチに改めてクスリと、思い出し笑いしてしまった。

菊之丞さんの、複数の登場人物の「話しわけ」「演じわけ」は
いつもとっても巧みで、惹き込まれる。


9月に芸歴20周年記念の独演会があるそうです。


帰るころには空が一層、明るくなっていて、
梅雨のほんのいっときの中休み、笑いで心軽やかに。
雨ゴートも傘も要らず、身も軽やかに。



※「お見立て」のあらすじはコチラ

コメント一覧

神奈川絵美
ohaさんへ
こんにちは
そうなんですよねースタンダードな紫陽花がぼん、ぼんと着物にあるのって、個人的にはあまり好みでは・・・。
山紫陽花なら期間も少し長めに着られるそうです
oha
お手本
季節感のあるおしゃれは着物の楽しみ方の一つですね。
山アジサイは頭でっかちのアジサイと違って清楚です。
神奈川絵美
yukikoさんへ
こんにちは 午後には雨がほとんど上がったので、コートを着ず歩くことができてよかったです。
菊之丞師匠、いつにも増して滑らかな話術でした

紫陽花って、よく見ると花(がく?)の付き方がさまざまなんですね。
yukiko
今、井の頭線沿線の土手は色とりどりの紫陽花が花盛り。
お三人の後ろ姿、梅雨空にしっとりと本当にステキですね♪
師匠も華やかな雰囲気の中でご気分よく飛ばされたことでしょう。
神奈川絵美
菊子さんへ
こんにちは 金田中、広さと構えの良さはさすが! でした。
ただ、受付してからすぐ会場に案内されたので、あまりきょろきょろできず、心残り
せっかくの機会なのでいろいろ見学したかったのですが・・・
もっとも、そんなことが容易にできるような間取りでは、一流料亭とはいえませんよね
神奈川絵美
はつきさんへ
こんにちは こちらこそ、素敵な会にお誘いくださり、ありがとうございました。
とても楽しかったです
はつきさんのお着物、シボが目にも涼やかで、甘すぎないピンク色もよくお似合いでした
またご一緒させてください
菊子
いつも演舞場から見下ろしていますよ。
高級料亭いつかは入って観たいものだと
指をくわえてね^^

素敵なイベントですね。
私は夏のよそいき持ってないから
困っちゃう。
はつき
ありがとうございました
http://blog.goo.ne.jp/asochan0930
絵美さん
土曜日はご一緒させていただき、大変楽しい時を過ごすことができました。ありがとうございます。
紫陽花の付け下げが涼しげで、ああ私も季節の柄のアイテムをもっと増やさねば…と、効率性ばかりを気にする自分を反省しました。
またご一緒する機会がありましたらうれしいです。
神奈川絵美
straycatさんへ
こんにちは 小雨の中の柔らか物って、現実的には非常に危ないのですが(笑)。何となく風情がありますよね。

私のこの付け下げと帯は似たような色なので、小物でメリハリをつけないと、なんですよね。
神奈川絵美
すいれんさんへ
こんにちは 私、洋服よりも着物の方が、コートですっぽり覆う&用心する分、濡れずにすむように思うのですよね・・・
まあそれは、着物好きゆえの屁理屈かも知れませんが

紫陽花柄は、意地でもこの時期に着なくては!と、いつもより気合が入っているかも
神奈川絵美
やっぴーさんへ
こんにちは 楽しかったですねー
やっぴーさんの紫陽花帯も、一番乗りで拝見できて、二重の喜びでした。

あと、紗袷のお話しもとーっても参考に
この着物、着倒したらそうしてみます!いつになるかな?
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは まあ、何という偶然! 金田中の雰囲気、どんな風に言っていたのかしら(笑)。
菊之丞師匠は今週から船上の人のようです。

幸運なことに、雨の心配は朝のうち、自宅から最寄り駅の間までだけでした。
straycat
雨の中、皆様花が咲いたような艶やかな装いですね。
付け下げの紫陽花も、心なしか雨に濡れてしっとり佇んでいるかのよう。
白い帯に、凝った帯締めと明るい帯揚げが引き締め効果を発揮してくれてますね。
季節ならではの装いって最高の贅沢ですね~。
すいれん
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
お三人の季節のきもの姿、いいですね~。私なんか、雨そうだとつい洋服になってしまいますが、これでは「いかん」ですね。梅雨には梅雨の風情を楽しまねば・・・と、反省いたしました。
やっぴー
楽しかったです~♪
雨も上がり、落語で笑い、気分も晴れやかになりました
丞師匠は相変わらず達者な芸でおもしろかったですね。

絵美さんのお着物、薄いグリーンの地色がキレイでした。
紫陽花シスターズ、7月初旬まで引っ張りましょう
Tomoko
http://okakara.exblog.jp/
あら~!偶然ですけども、その日の晩、私は菊之丞さんと扇辰さんの二人会を深川で聴きました。なんで昼の金田中を知ってるかっていうと、枕で丞師匠がちょっとくすぐるように金田中での「雰囲気」を話なすったもので・・・。
こちらでは「火焔太鼓」と「棒鱈」演りました。達者ですし、ますます脂がのって、芸もお顔も髪の毛同様ツヤツヤですね~(笑)。
みなさまよいお召しものでよろしいですわ~♫雨、大丈夫でしたか?
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