
画家の朋百香さんが所有するお屋敷
長平庵へ。

お床は秋のしつらい。
とあるご縁で、着物スタイリスト 小林布未子さんに
着付けていただきました。
そのときの様子は後日、タイミングをみて
アップしようと思っていますが、
補整、お襦袢、長着、どれをとっても
プロセスの一つひとつ、目からうろこのワザ満載で
びっくり&感激。
例えば
私は普段、襦袢を着るときに、
ウエストベルト&伊達締めを使っているのですが、
小林さんは

これだけ。
何と、100均の包帯に安全ピンをつけたもの。

工夫しているんです」
さらに
いわゆるコーリンベルトの代わりに

やはり100均の包帯&手芸店などにあるフィッシュクリップと呼ばれるパーツ。
さらにさらに、

やはり100均で売っている滑り止めを腰ひもにつけたもの
これを長着の伊達締め代わりに。
ここまで読んで、
それならさっそく100均へ……! と、近所のお店へ駆けこまないでください。
実は
100均ならどこでも良いというわけではなく、
お店やサイズ等の指定があるのです。
小林さん、いろいろ試した上でより適したものを選んでいるとのこと。
加えて、これらの使い方も、
個々人の体形等により若干のコツがあるとのこと。
詳しい点までは、
私も着せていただきながら話を伺うにとどまったので、
この場で、あれこれ書くことはできません。
ただ、私
6時間近く着物を着ていたにも関わらず、
まーったく疲れず、どこも痛くならず、
ぜんぜん、きゅうくつな思いをせず、
しかも、着崩れ知らず、でした。
既成のウエストベルトやコーリンベルト、伊達締めは
決して悪いものではありません。
でも、それらが一人の人間に一つ、またひとつ、と
いくつも使われれば、それなりの重量になるし、
きゅっと締めれば、痛くなってくることもあるし。
それに比べれば、包帯の何とふわふわして軽くて、
負担の少ないこと!
私、思ったのです。
体力や体の柔軟性が年々、失われていくであろう中、
できるだけ長く着物を楽しむには、
できるだけ体に負担がかからない着方をマスターすることが
大切なのでは? と。
きゅうくつだったり、ぎゅっと締めて痛いほどだったり、
というのを、
着崩れない御守り、みたいに思い込んでいないか? と。
小林布未子さん、来年古希を迎えるにあたり
メディアでの発信や、お教室も今以上に積極的に
行っていく予定だそうなので、
今後も機会を見つけて、教わりたいなあと思います。
小林さんの公式サイトはコチラ。