医療関係の方数名との会食。
こういうときの着物って、意外と迷う。
他の方は洋服なので、何を着ても目立つから。
本当は、季節柄、菊の小紋にしたかった。
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でも、大柄だし、袖丈も1尺5寸と長いし、
別に自分が特別なゲストでもあるまいに、、、と考え直して
こちらにした。
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あまり出番のない、栗山紅型の小紋と
手毬の刺繍帯。帯揚げは白地に薄紫の花の絞り、帯締めは道明。
これに……
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羽織を着て小紋の華やかさを少し抑えた。
先方とは何度も着物で会っているし、この位のトーンなら
「分不相応に着飾っちゃいました」感も与えないかと。
まず、向かったのは乃木坂の国立新美術館。
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リヒテンシュタイン展を観た。
私は今から25年前の1987年、夏の同国を訪れたことがある。
放浪の旅で…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
なのでとても親しみのある国だ。
こちらは後日改めてレポートします。
(とても素晴らしい展示なので、行かれる方はどうぞお時間に余裕を持って)
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そして、夜の銀座。
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お店は一丁目にある「ぎんざ 春日」。
40年も続いている老舗の割烹だそう。
毎朝築地で仕入れるお刺身が絶品。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/73/bab9a87335d783b8698a425198a81ef1.jpg)
1階はカウンター数席にテーブル2つ
2階はこんな風に、昭和30~40年代初めくらいを思わせる
旧い民家の8畳+6畳、立つと天井に手が届きそう。
まぐろ、さば、いか、焼きししゃも、えびしんじょう……
とびきりの海の幸と、器も洒脱で(女将さんの趣味だそう)、
ゆったりと楽しく、会食は進んだ。
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……が、
医療関係者の集まりなので、
話は自然と硬めになる。
「日本の検査機器(エコーなど)は性能が良すぎるの。オプションも多いし」
モデルチェンジ、バージョンアップはしょっちゅうだし
「だから、国内で使う分にはいいけど、海外に売ろうとすると、値引きがあまりできなくて
外国メーカに負けちゃう」
例えば…
大手米メーカなんて、医療機器としては最低限の機能だけど、10年くらい変えないの。
ごつくて、スペースもとったりするけれど。
でも今、中国や東南アジア、中東なんかでは、「まとめて数十台」のニーズがあるでしょ。
それほど高性能にはこだわりがないし、値引きしてくれる方がありがたいの。
……それって、医療機器もガラケーみたいになっているということ? と、私。
「うん、そうとも言えるわね。値引き(価格)の方が問題だけどね」
まだまだ日本のメーカは、国内しか見ていないし、国内メーカ同士で争っているような
ところもある。
その点、カメラ業界は横のつながりがあるみたいで、
あれだけフィルムが廃れ、デジカメ価格が下落しても
手を変え品を変え、新しい商品を出して生き残っているわよね。
(これはある方の一意見で、裏はとっていません)
それから、「そういえば私のケータイ、すごく旧くて……」なんて方向に反れていって
この話は終わりになったのだけど、
私は(ガラパゴスといえば、「衣服」の括りにおける「着物」だって……)と、
ぼーっと考えていた。
外国どころか、日本人だって着られないものね。
一方、着物が好きで、着られる人はどんどん細部にこだわっていく傾向も。
日本人って、(ノーベル賞の受賞にも象徴されるが)
やはり深く追究していくのが好きな国民性なのかな。
※「ぎんざ 春日」お店情報はコチラ
※昨年の早口言葉はコチラでした