ぼやきぼやかれ、ふりふられ。

映画や本や神社や展覧会。あとは日々のつれづれです。

バイマーヤンジンさん(チベット人声楽家)の講演会に行ってきました。

2015-10-17 12:28:00 | 講演会・セミナー
10月15日(木)市民大学後期講演会 第5回

チベット出身声楽家 バイマーヤンジンさんの講演会に行ってきました。

【チベットと日本 異文化を超えて】

正直言うと全く存じ上げない方だったのですが、チベットの山奥から苦労して大学まで進み、声楽家となり、日本に嫁いできたバイマーヤンジンさん。
現在はチベットへの学校建設、さまざまな場所でのチャリティーコンサート、教育支援など多様な活動をされている方だそうです。

チベットの民族衣装だという、とてもきらびやかで美しい衣装を身にまとっての登壇です。

講演は専門ではないので、ついつい話がそれてしまうのですが、感情豊かな話っぷりで言わんとすることは、とてもよく伝わってきました。

「言霊の力をとても強く信じている」とおっしゃる通り、感情にうったえるタイプの方です。さすが音楽家。

チベットでの貧しい生活。
苦労した学校時代。
いじめ。
日本人との結婚。
日本での生活。

共に暮らす、とても派手で元気なお姑さん。
「日本は素晴らしい、恵まれている、チベットとはちがう」と羨んだバイマーさんに、
「日本だって、ずっと幸せな生活してるのと違う。戦後の焼け野原を必死ではい上がってきたんだ。日本にできてチベットにできないことなんかあるかっ。愚痴愚痴言ってないで何かしたらどう?」
と発破をかけてくれたそう。
一番尊敬している女性はこの、お姑さんだそうです。
「お姑さんの話だけであと3時間はいける」と笑っていました。

ともかく、日本にきて幸せを手にした彼女は、やはり教育の大切さを強く感じたそう。それが現在の彼女の活動につながっているんですね。

「異文化を知ったうえで、自分の文化をどう見直すかが大事」

難しいことです。素直にうけいれる心の美しさと、強さが必要です。


結局話はまとまらないまま、後半はバタバタとまくしたてるように話を進め、結局時間を5分ほどオーバーしてまで語ってくれたバイマーさんでした。

そして、最後に一曲だけ…と、チベットの民謡を唄ってくれました。

チベット語なので意味はわかりませんでしたが、明るく伸びやかな歌声は、チベットの大地を彷彿とさせるもので、とても感動しました。
心が震える…って、こういう感覚かな、と思えるみずみずしさ。
彼女の人生と、チベットへの愛にあふれた歌声でした。

チベットと、チベットの唄と、チベットから来た女性に、尊敬と感動を覚えた夜です。



田崎史朗さんの講演会に行ってきました。

2015-10-17 11:50:00 | 講演会・セミナー
10月1日(木) 市民大学後期講演会 第4回

時事通信社特別解説委員 田崎史郎さんの講演会に行ってきました。

【これからの日本政治】

安保法案の可決により、若者を中心としたのデモのニュースが日々流れるなか、奇しくも民主党細野豪志氏の地元で講演…という、田崎さん。
どんな内容で政治を語っていただけるのか楽しみです。

開口一番「民主党はさておき、細野さんは素晴らしい政治家です」と、笑いを誘って、なごやかなムードで講演はスタートしました。

1)政治を見る視点
2)安倍政治の特徴
3)なぜ安倍政権は強いのか?
4)これからの政策
5)外交

この5点から、現在の政治について話してくれました。
とはいえ、やはりだいぶ自民党よりの見解。
安倍さんのハナシはもちろん、
菅さんのハナシ。
谷垣さんのハナシ。
小泉進次郎さんのハナシ。

ただ内容じたいはとても分かりやすく、ユーモアを交えてのお話だったので楽しく拝聴できました。

来年に迫った参院選をみすえ、現在やこれからの政治を考えるうえで、各政治家の人となりを知る…というのも大事だなぁ、と感じました。

地元の議員ですら、選挙前やら地元の祭りのあいさつ位でしか見かけないもの。どんな人間かなんて、わかりっこない。
そういった意味では面白い話を聴けた気がします。

今回は、政治的集会でも講演でもなく、市民講座のひとコマだということもあってか、もしくは県民性なのか、あるいは自民党政権が実はまだまだ受け入れられているからなのか、とてもなごやかムードの講演でした。

【余談】
記者生活36年、田崎史朗さんの目。
「政治は川の流れである」

うまいこと、言ったなぁ。いかようにも流れは変わるし変えられる。たまに溢れたり乾いたりもする。どんな言い訳もできるもんね。

「なので私の政治予想が外れてもご容赦ください(笑)」ですって。

見事でございます。