図書館で7人待ちをして手に入れた本。日本で不足していると言われているグローバルリーダーをどのようにしたら生み出せるか、ということを対談形式でまとめた本。
全体を通じて「グローバル人材」不足への危機感を感じた。グローバル人材ってどこかで(うちの会社?)でよく聞いたような言葉・・・グローバル人材って何?って言うと、簡単には「世界で活躍できる」ということ。で、最低限クリアする必要があるのが語学(英語)。このハードルをクリアできない人が大多数と思われる。しかも、このお二人が求めているのは一段高いレベルの英語力。英語がなんとか通じるではなく、ニュアンスのわかる英語のマスターが必要、とある。ある程度英語が得意、という人でもなかなかこのレベルに達するのは厳しい。
ただ、日本の経済(と通貨)は今のところまだ強いし、日本人が世界で活躍できる、貢献を期待されているはず。その中でお金だけでなく、人も提供することで、ポジティブな役割を持ってほしい。で、そういう心構えを一人一人がもってほしい、と。この本のあとがきにも書かれているが、問題意識を持っているのはもちろんこの二人だけではなく、たくさんいるのだと思う。でも、「何をしていいかわからない。」という人も多いのだろう。一般的に言われていることだけど、日本人は人と違うことをやることに対して抵抗感があるし、失敗を極端に恐れたり、許さなかったりする。自分を含め、「つぶしがきく方向に」進んで、道から大きくはずれないように歩いている。この本は具体的に「これをやれ」と書いてあるわけではないけど、具体的に何か行動に移すのを躊躇している人がいたとしたら、少し背中を押してくれるかもしれない。
大前氏は、一日に500の記事を読み、一週間で70選んでファイリングし、自分でもう一度書き直すことで、常に最新の状態を保ち、世界で起こっていることについて何を聞かれても意見を言えるようにしているらしい。すごい。