月刊『少年ガンガン』(エニックス)創刊号掲載 たぶん1991年作品 全24ページ
1990年代初頭。地球から遠く離れたA78星雲アライ星に、受信料を払わずにNHK衛星放送で大相撲をテレビ観戦しているオヤジがいた! この人こそ、常に4メートル以上股を広げているタワシ頭の、アライである。
「相撲界も若貴をはじめ、若いもんが活躍して、将来が楽しみだでぇ」と宇宙ステーション内でごきげんで四股を踏むアライ。「ところがそうでもないのよ、お父さん」なんとこんなアライにも奥さんがいたのである。奥さんはビジョンのスイッチを入れ、「このグラフのように日本人の子供の体力は年々落ちているんです。しかも出生率も落ちる一方。当然、相撲界にも有力な人材が少なくなるわね」まるで現在の、外国人ばかりになって見る気がしなくなった状態を予言したかのようなセリフである。
「あんだってえ! 大好きな相撲がそんな危機だとは…オレがなんとかしなくっちゃよォ! よ~しオレが地球に行ってダラけた日本のガキを鍛え直してやんべぇよお!」アライ、遠く離れた宇宙生まれのはずなのになぜか言葉は東京の三多摩地区のものと酷似している。
「そんな…お仕事はどうするんですか?」「そんなもんは一年間、休職だよォ!」ドーン、ドーン、と4メートル以上股を広げて出かけるアライ。なお、アライが地元でどんな職業についていたのかは20年以上が経過した現在でも一切、不明である。
東京・大日本中学。この日は入学式であった。ゲイである新入生美少年・ひろみは担任として校長に紹介された美青年教師・皿田(サラダ)に「あの人になら“処女”を捧げてもいいわ!」と一目惚れ。
が、そのとき、校庭上空に謎の飛行物体が爆音をあげて現れた。これが…空中に逆さまになり、4メートル以上のガニマタを高速回転し、“人間ヘリコプター”(『おじさん組』のポン太によるタマコプターと酷似)となったアライであった!(ここで作者は本作品読書のBGMとしてワーグナーの『ワルキューレの騎行』をかけることを推奨している)アライは着陸時に美青年教師・皿田に激突し重傷を負わせ、変わり果てた姿にしたが「わりィわりィ」とかる~く謝っただけであった。
「おらぁ、日本のガキを鍛え直して強い相撲取りを育てるために来たアライ星人だでえ」と宇宙服を脱ぎ捨て、マワシ姿になって自己紹介。「それでは皿田先生の代わりに1年1組の担任になって下さい」と宇宙人アライの圧倒的強さを見たため、へこへこする校長。「ひろみの受け持ちがこんな宇宙オヤジなんて!」「人類のためだ、こらえてくれ」
1年1組の生徒は全員、強制的にすもう部に入部。こうして“大日本中学アライ先生”は誕生した! …と、ここまではプロローグに過ぎない。このあともまた、あまりにも意外なサブキャラクターが登場したり、“切ないラブストーリー”があったりするのである!
エピソード1 この作品、当初は別の設定だったのだが、“大人の事情”でアライは宇宙人に変更sされたのである。
2 校長先生として“校長先生”が出演している。
3 途中の欄外に「ぼうりゅう先生に励ましのおたよりを出そう」とあるが、当時の少年少女から作者にそんなものは一切、来ることはなかった…(ぼうりゅうじゃなくて、ぼおりゅうなのだが)
1990年代初頭。地球から遠く離れたA78星雲アライ星に、受信料を払わずにNHK衛星放送で大相撲をテレビ観戦しているオヤジがいた! この人こそ、常に4メートル以上股を広げているタワシ頭の、アライである。
「相撲界も若貴をはじめ、若いもんが活躍して、将来が楽しみだでぇ」と宇宙ステーション内でごきげんで四股を踏むアライ。「ところがそうでもないのよ、お父さん」なんとこんなアライにも奥さんがいたのである。奥さんはビジョンのスイッチを入れ、「このグラフのように日本人の子供の体力は年々落ちているんです。しかも出生率も落ちる一方。当然、相撲界にも有力な人材が少なくなるわね」まるで現在の、外国人ばかりになって見る気がしなくなった状態を予言したかのようなセリフである。
「あんだってえ! 大好きな相撲がそんな危機だとは…オレがなんとかしなくっちゃよォ! よ~しオレが地球に行ってダラけた日本のガキを鍛え直してやんべぇよお!」アライ、遠く離れた宇宙生まれのはずなのになぜか言葉は東京の三多摩地区のものと酷似している。
「そんな…お仕事はどうするんですか?」「そんなもんは一年間、休職だよォ!」ドーン、ドーン、と4メートル以上股を広げて出かけるアライ。なお、アライが地元でどんな職業についていたのかは20年以上が経過した現在でも一切、不明である。
東京・大日本中学。この日は入学式であった。ゲイである新入生美少年・ひろみは担任として校長に紹介された美青年教師・皿田(サラダ)に「あの人になら“処女”を捧げてもいいわ!」と一目惚れ。
が、そのとき、校庭上空に謎の飛行物体が爆音をあげて現れた。これが…空中に逆さまになり、4メートル以上のガニマタを高速回転し、“人間ヘリコプター”(『おじさん組』のポン太によるタマコプターと酷似)となったアライであった!(ここで作者は本作品読書のBGMとしてワーグナーの『ワルキューレの騎行』をかけることを推奨している)アライは着陸時に美青年教師・皿田に激突し重傷を負わせ、変わり果てた姿にしたが「わりィわりィ」とかる~く謝っただけであった。
「おらぁ、日本のガキを鍛え直して強い相撲取りを育てるために来たアライ星人だでえ」と宇宙服を脱ぎ捨て、マワシ姿になって自己紹介。「それでは皿田先生の代わりに1年1組の担任になって下さい」と宇宙人アライの圧倒的強さを見たため、へこへこする校長。「ひろみの受け持ちがこんな宇宙オヤジなんて!」「人類のためだ、こらえてくれ」
1年1組の生徒は全員、強制的にすもう部に入部。こうして“大日本中学アライ先生”は誕生した! …と、ここまではプロローグに過ぎない。このあともまた、あまりにも意外なサブキャラクターが登場したり、“切ないラブストーリー”があったりするのである!
エピソード1 この作品、当初は別の設定だったのだが、“大人の事情”でアライは宇宙人に変更sされたのである。
2 校長先生として“校長先生”が出演している。
3 途中の欄外に「ぼうりゅう先生に励ましのおたよりを出そう」とあるが、当時の少年少女から作者にそんなものは一切、来ることはなかった…(ぼうりゅうじゃなくて、ぼおりゅうなのだが)
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