読みボラ研修に思う

新潟市が周辺地域と合併してから、何年経ったでしょうか。
2004年か05年か、まだ中央公民館が西堀にあったころのことを思い出します。落合恵子の講演会のあと、中央公民館5階で市内の読み聞かせ団体の交流会がありました。寒い頃だったですね。
幾つかのグループに分かれて意見交換をしたのですが、私のいたグループの中で、潟東だったか(間違っていたらスミマセン)からおいでになった方が、「絵本を何冊か籠に入れて、子どもに選んでもらってそれを読んでいる」などとおっしゃいました。
 実は、これが頭の中に残り、「聞き手選書型読み聞かせ」のイメージが作られていったのです。本当に、交流することは大切なことですね。だから、このスタイルの発案者は、私ではなく、その方なのです。旧新潟市のボランティアの一部が、自分たちのスイッチを切り替えてそれを受け入れたということ。

 第2回の読みボラ研修(読み聞かせ等ボランティア自主研修会)。後半はプログラム作りを体験してみます。参加者が多いので持ち寄っても使えない場合のほうが多いでしょう。どんなふうになるのでしょうか。

 そうそう、以前、絵本の会がらがらどんのおはなしのじかんで、プログラムに同じ作者の本が2冊入ったことに批判もあるようです。それについて書きます。
 どうして同じ作者の本が2冊入ったか、それは、「事前プログラム」ではなく「何を読んだかの事後の記録」だったからです。めいめいが好きな絵本を持っていって、籠には入れませんでしたが、聞き手に選んでもらったから、そういうことになりました。お互いに選び合い読みあう「おはなしのじかん」を私たちは選択したからです。

 どこかで読み聞かせをするのなら、このケースでは誰のために、何のためにするのか、そのスイッチを、「読み手」「聞き手」どちらかにパチンと切り替えるようにしています。そのスイッチの切り替え方は何種類もありますが、その時は「聞き手側」にスイッチがはいっていました。

 脳を柔らかくするクイズ番組のように、違う面に仕切りなおして別のスイッチに切り替える習慣は、異文化を受け入れることにつながります。自分の大切にしていることを片手に持ち、もう片方の手はフリーハンドにして誰とでもつなげるようにしていきたいと思っています。


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