地域文庫の皆様へ

ごく少ない良い本だけ、そんな文庫から一歩進んで欲しい。もちろん私立の文庫であってあなたの趣味でいいのだけれど、近くに公共図書館がない場合はそこが地域の子ども図書館の役割をする。

 今までは「良い本を見せ、良い文化に触れさせて、こどもの成長を助ける」みたいな感覚があったのではないでしょうか。近代化が進んでいる最中はそれでもよかった。ところがそのせいで、それを受け入れられる子とそうでない子が分かれ、親の焦りを生んだり息苦しい世の中になっていったような気がします。
 そして今、気がついた人から、次々と回れ右をしているように思います。

 人に個性があるように、良い本も人それぞれ違うのはあたりまえ。先頭に立って引っ張るより、一番後ろにいてマイペースの子と一緒にそこにいる人が求められているのではないでしょうか。そこにいて、その子が求める本を手渡す、手渡すためにはそういう本が置いてなくてはならない。

 文庫の先生は「調べること」などお手のもの。児童文化と子ども文化の違い、児童文化を考えるなら、子ども文化をしっかり知ること。今現在の子どもの様子をみて受け入れること。児童館みたいになってもいいじゃないですか。良い本を認識させるために子どもがいるんじゃないですよね。人を育てるために本があるのですよね。ぜひお願いしたいと思います。

29日追加
おっと、「先生」とよばれた頃から間違いが始まる、おばさんおじさんのままいられるかどうかが、分かれ目だと思います。

新潟日報 5月28日社説をご覧下さい



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