日々の気になるトピックス

瀬尾佳美の暇つぶし日記

気になる日本語: “立振舞”

2006年03月07日 | Weblog
最近発表されたドコモの携帯のコピーに

    美しい立ちふるまいを

ナントカ・・というのがあって気になった。正しくは「たちふるまい」ではなく「たちふるまい」、漢字で書くなら「立振る舞い」ではないのか?「立」は立つこと、「居」は座ること。立ったり座ったり、つまり「動作」のことである。

と思ったら辞書によっては「立振舞」=たったりすわったりする動作=立居振舞 と書いてある。「立振舞」では座ったりを表す言葉がないのだから「たったりすわったり」ではなく「たったりたったり」ではないのか。(謎)

世阿弥の「風姿花伝」に「およそ、老人の立振舞、老いぬればとて、腰膝を屈め、身を約(つ)むれば、花失せて、古様に見ゆるなり。」とある。「立振舞」という言葉は昔から使われていたようだ。ただ、この文脈からは「立っている様子」ともとれるので立振舞=立居振舞かどうかはわからない。





   

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