かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

死刑で喜ぶ人はいるのか

2018-07-26 13:38:28 | ブログ記事
今朝、オウム事件の死刑囚の死刑が執行されたと聞いた。

人を殺したのだから殺すのが当然という考えが主流のようだ。

が、死刑を執行して喜ぶ人はいるだろうか?

被害者の親族でも、喜ばない人が多いらしい。

しかし日本は法治国家だから執行しなければならない?

死刑にする以外に方法はないだろうか?

殺人を犯した人といっても、その犯人を殺すのは、やはり殺人である。

私は人の神性を信じている。

たまたま人を殺してしまったが、どんな人にも更生の道はあると思う。

殺人犯だから殺しておしまいではないと思う。

戦争では戦争の美名のもとに、殺人をしても罪にならない。

なら、通常の殺人も同様ではないか。

人が罪を犯すには、罪を犯す理由がある。

と私は思う。

死刑にしなければ被害者が浮かばれないというのも、

死刑の正当化の理由のようでいて、そうではないと私は思う。

きのうは、たまたまバスの中で、

和歌山カレー事件の林眞須美死刑因の子供の記事を読んだ。

私は、親が犯罪人であっても、子供には罪はないと思う。

それなのに、彼らを差別したり、虐める人達の理不尽を思う。

誰も犯罪を犯す人の子に生まれたいと思って生まれてきたのではない。

たまたま犯罪を犯した親の元に生まれてきただけである。

それを誰が差別したり、いじめたりできるというのか。

私達は、いつ自分の親がそういう犯罪を犯すかわからないし、

ひょっとすると、自分が犯罪を犯してしまうかもしれないということに
思いは至らないのだろうか。

オウムの事件でも、殺人を犯した人達は、最初から自分が殺人者になると
思っていたわけではないだろう。

信じる宗教の教義に感化されて殺人に至ったのである。

人間は弱い。

いつ自分がそういう立場になるかもしれないという恐れは常にもっていたい。

自分に謙虚であれば、

殺人を犯した人の死刑をもろ手を挙げて賛成することはできないと
私は思うのだが、私のこの考えは間違っているのだろうか?

反論は山ほどあると思いますが、

私は、
自分はこういう考えを持っているということのみを表明して、

反論される人たちには説明しても無駄と思いますので、

あらためて自分の考えの説明はしませんので悪しからず。

*

*郷隼人まじめな人と思ふなりその歌よみてわれは信じる

*アメリカの牢屋(ひとや)で終身刑受ける人なり人を一人殺して

*人ひとり殺す理由がその人にありしならむとわれは思ふも

*ひと殺すことより人を言葉にて殺す人ゐることも知るべし


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2 コメント

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初めまして (小父さん)
2018-07-29 08:32:14
イジーさんのところから参りました。
私も1947年生まれの団塊の世代です。

上記の記事拝読しました。
地下鉄サリン事件は、阪神淡路大震災の大突貫の復興工事の現場に居る時、後輩が東京では今大変なことになっていると友人から電話で聞いた話で知ったものです。

江川紹子さんがたくさんの取材から評論されていますね。

正直なところ私はこの事件から避けて生きてきたようです。
たくさんの情報があるのでアウトラインは知ってはいますが。

ただ今回の上川法務大臣の2度に渡る死刑に関する会見は唐突な気がしますね。
指示が出たのかどうか知りませんが、何か変な気はします。

死刑論ですね、世界的には死刑制度の廃止がすすんでいるようにも感じますが、我が国ではその議論もほとんど聞かないようですね。

制度的にどうかと問われれば、冷静に考えたらなくすべきだとは思いますが、
例えば、我が子や孫が昆虫や動物を殺すような扱いを受けたと仮定したら、私も「死刑にしろ」と叫びそうです。

>たまたま人を殺してしまったが、どんな人にも更生の道はあると思う。

この文については、私はテレビや映画に新聞などでしか知ることはないですが、更生の道は極めて難しい気がします。
食べる為の仕事があるか、本人に更生する強い意志が働くか疑問です。

深くは知りませんが、附属池田小事件犯、神戸の酒鬼薔薇聖斗事件犯のような異常者も居ましたね。

さて、オウム事件については犯人を弁護するつもりはありませんが、今回の続けて死刑執行には違和感を感じます。
ただ、法治国家である我が国の法は揺るがないものでしょう。

いきなり、たらたらと書いて失礼いたしました。
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叔父さん、ようこそ! (びこ)
2018-07-29 08:53:49
いつもイジーさんのところでお名前を拝見しております。

今日はコメントをありがとうございます。

私も、小父さんのお考えが全うだと思います。

が、今回処刑された犯人たちの親族、友人などからの証言を読ませてもらっていたら、はたして処刑が一番いい方法だったかと疑問に思ったのです。

「人を殺したから死刑」というやり方はもう古いのではないかとも思いました。

たしかに家族を殺された人たちの大方には死刑以外は考えられないかもしれません。

しかし、ああいうふうに洗脳されて犯した犯罪ですから、更生させて社会のために働いてもらうほうが国のためにもなるのではないかとも思ったのです。


昨日も、別の方に私の考えは甘いと言われましたが、しかし、私はどんな人にも神性が宿っていると信じていたいのです。

と、私も長々とコメント返ししてしまいました。

それでは、どうぞ、またいらしてくださいませ。
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