かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

殺してしまってからでは元に戻せない

2018-10-12 11:17:29 | ブログ記事
今朝のネットのニュースを見ていると、

処刑されたオウム真理教の元井上嘉浩死刑囚について、

そのご両親が東京高裁に再審請求をするという記事があった

世の中には、人を殺したのだから、死刑は当然という考えの人が多いとは思うが、

私には、彼ら、若い人たちが邪教、オウム真理教に洗脳された結果、犯した犯罪であったのだから、
なんとか命だけは生かすことができなかったかという思いが強い。

彼らはおかれた場所によっては、ふつうの青年より真面目に生きたであろうと思われるだけに余計に。

死刑とは国による殺人である。

殺してしまっては、もう元に戻すことはできない。

故、井上死刑囚のご両親が、どんな思いで再審請求をなさるのかはしらないが、

すでに処刑されてしまったわが子の再審請求を求めるということは、

やはりなみなみならぬ思いのあってのことと推察する。

諦めきれぬ何かがあってのことであろう。

再審請求の結果、裁判がやり直されたとしても、わが子は生き返ることはないのに、

それでも再審請求をするという、その思いを汲みたいと、部外者ながら、私は思う。

何度も繰り返すが、処刑してからでは命は戻らない。

犯罪者であっても、死刑で殺すことは正しいことなのかどうか。

私は、考え続けている。

「井上が起訴された罪状は10件。しかし、直接、自ら手を下した殺人は皆無だった」
という事実を知れば、なおさら。

詩も900編も残した詩人でもあったと知れば、なおなおさら。

オウム事件ではないが、連合赤軍事件の坂口弘死刑囚は、優れた歌を作る歌人である。

私は、彼も、死刑執行で死なしめたくないと思っていることも付記しておきたい。


私は、どんな犯罪を犯した者でも、基本的には、殺さないで生かす方法を考えていただきたいと思う。


私は、罪を犯した者ほど助からなければならないと思うものです。


「善人なをもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」


『歎異抄』より


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2 コメント

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不運で気の毒な若者達! (鹿角またぎ)
2018-10-13 01:40:10
今晩は~☆彡
私も当時、彼らが何故?謀反を起こすような事をやれるのか? 絶対、闇に操られていると思ってました。
村井さんが、“【阪神淡路大震災】は人工地震だ!” と何かの番組で暴露したら、やっぱり暗殺されてしまい…
彼は刺された時、“ユダに殺られた!” と言ったので、これで国内にも【首謀者】が間違いなく居ると確信しました。
古くは…水俣病事件~ヒ素ミルク事件~サリドマイド事件~血液製剤事件~JAL123事件~サリン事件 etc
全て日本民族を傷め付け破滅させたい人種、カルト、マフィアが手を組んでオウムにやらせたのではないか?
オウムの若者幹部達は、あれだけの悪さをしても平然とTVにでるし、自信満々の態度でしたから…
絶対捕まらないよう【国外脱出させて一生面倒みてやる】等と、闇に騙されて行動していたのではないか?
しかし現実は指名手配のうえ投獄…死刑囚の身の上になるも、さらに騙され続けおとなしく服役していたか、
又は真実をバラしたら…村井のように即、処刑だぞ!と脅されていたのかも知れない。 長い年月が経ち、
年老いた、井上らも後悔し始めていたとの事…危機感を持った闇は、それで一斉処刑に踏み切ったようだ!
ご両親は息子の代わりに《真実》を暴露できるかも知れない。井上は死して恨みをはらせるかもしれない!
問題は、再審請求が叶うかどうかですね。 日本の司法も検察も、今は完全に死に体だから…。
一部ネットでは、トランプさんが 311 911 を暴露するとの情報が載っていますので、叶うかも知れません!
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鹿角またぎさんへ (びこ)
2018-10-13 04:04:24
コメントありがとうございます。

歴史は闇ですね。

近世では、坂本龍馬が殺されたのは、明治天皇が偽物だということを暴露しようとしたためと言われています。最近では、本物の明治天皇は京都で殺されて、東京に遷都したのは偽の天皇だという説がもっぱらですね。


また古代にさかのぼりますと、石舞台古墳に埋葬されていた蘇我馬子は悪者にされていますは、実はそうではなかったらしいですし。

とにかく勝てば官軍で、勝った者が歴史を塗り替えますから、われわれが教えられた歴史も一度眉につばをつけて確かめる必要がありそうです。

オウムの事件も、結局闇が解明されないまま主要者が処刑されてしまいましたから、真実は永遠に闇のままになってしまいました。

鹿角またぎの言われる通り、われわれの知らないところで何者かがこの国を裏で操っているのかもしれません。

私たちは、もっと賢くなる必要があると思います。
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