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今更だけど「天城越え」の歌詞に感動した (石川さゆり)

2023年10月19日 | かんべのうんちく
☆・・許されぬ恋仲の二人が天城路へ・・☆

石川さゆりの「天城越え」
この歌がリリースされたのは1986年なので37年前になる
私が30才の頃だ
その年のレコード大賞金賞に輝き、紅白歌合戦でも歌われた
その年以降紅白で13回も歌っているという
浄蓮の滝や天城隧道など私のふるさとがある伊豆の名所が織り込まれている
バイクや自動車で天城路を走った記憶がよみがえる懐かしい歌だ

先日spotifiで石川さゆりの歌をダウンロードして聴いた
この「天城越え」が流れたときに、歌の出だしの部分の声が小さくて、なんて言っているのか聞き取れない
何回聞いても聞き取れない

仕方ないのでスマホで歌詞を調べた
聞き取れなかった出だしの歌詞はこうだ

『隠しきれない移り香が いつしかあなたに浸みついた~
誰かに盗られるくらいなら あなたを殺していいですか~』

スマホで歌詞の意味を解説しているサイトがあった
それもついでに開いてみて・・この歌詞の解説に強く惹かれた
「そうか・・こういう歌だったのか!」と初めて教えられた
37年前から歌われ続けていた曲の歌詞の意味をいままで知らずに聞いてきた
ということだ

恥ずかしい限りなのだが、感動したのでブログにアップすることにした

さて、この歌詞の意味は・・
『隠しきれない移り香が いつしかあなたに浸みついた~
誰かに盗られるくらいなら あなたを殺していいですか~』
【あなたは隠そうとしているようだが、最近あなたから私の知らない女の匂いがするようになった。その女性に盗られてしまうなら、あなたを殺します。いいわよね!】

となる
切羽詰まった主人公のこの女性の強気な発想が恐ろしく感じる

でもこのあとの歌詞は

『寝乱れて 隠れ宿』
【昨夜は秘かに泊った宿であなたと激しく燃えた】

となる・・
ということはこの主人公の方が浮気相手じゃありませんか

『誰かに盗られるくらいなら』って言える立場じゃないじゃないの!
それともこの主人公が2号さんで『誰か』が3号さん・・なのかもね

歌は続く

『九十九折り 浄蓮の滝 舞い上がり~ 揺れ落ちる~ 肩の向こうに あなた~ 山が燃える~』  
『九十九折り』と『浄蓮の滝』はこの天城路の名所だが情事も連想させる
その滝の激しさを表すように 『舞い上がり~ 揺れ落ちる~』と表現しているが、これは昨夜の激しい情事における主人公の燃え上がる感情を表しているのだと思う
明け方になり彼の肩越しに山が見えた様子を『肩の向こうに あなた~ 山が燃える~』と表している。『山が燃える』というのを解説では紅葉で山が赤く染まっていると表現しているが、【そうではなく情事により熱く燃え上がった主人公には、山が自分と同じように燃え上がっているように見えた】ということだと思う

さらに

『何があっても もういいの くらくら燃える火をくぐり~』 
【日陰の存在である許されぬ二人だが、もういい! 表へ出る! どうなってもいい!】と押し込めていた感情があふれ出す

最後は

『あなたと越えたい 天城~越え~』
解説では、あなたと天城の山を越えたいとなっているが、私はそうではなく【あなたと二人だけの世界へ行こう】と【心中】を覚悟した決意なのだと思う

どうです・・
激しい歌詞ですね~
感動しませんか?

私は大いに感動しました


2番の歌詞は

口を開けば 別れると 刺さったまんまの 割れ硝子
二人でいたって 寒いけど 嘘でも 抱かれりゃ あたたかい
わさび沢 隠れ路 小夜時雨 寒天橋
恨んでも 恨んでも からだうらはら あなた 山が燃える
戻れなくても もういいの くらくら燃える 地をはって
あなたと 越えたい 天城越え

こちらも意味深々です


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