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■新型コロナ「検査の陽性者」=「感染者」ではない…!PCR検査の本当の意味 ウイルス学研究者の定義する「根本的な感染」は 週刊現代(講談社)2020.09.03 本間真二郎(医師:七合診療所所長)

2022-01-03 03:35:26 | 日記


■新型コロナ「検査の陽性者」=「感染者」ではない…!PCR検査の本当の意味
ウイルス学研究者の定義する「根本的な感染」は

週刊現代(講談社)2020.09.03 本間真二郎(医師:七合診療所所長)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75285


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・「新規の感染者」とは、じつは単なる検査の陽性者


ここ最近の報道では、新型コロナウイルスの「第2波」とも伝えられる現在の流行に関し、8月下旬、「7月末がピークであり、新規の感染者数はゆるやかに減少している」との専門家の見方が示されています。

厚生労働省に助言する専門家組織(アドバイザリーボード)の見解です。

その根拠として、「1人の感染者が何人にうつすかを示す実効再生産数は、8月上旬の段階で多くの地域で1を下回っている」ということがあげられ、その結果、「感染は縮小している」との趣旨でした。

たしかに大筋では現在の状況はその見解に近いものにあるとは感じています。

しかし、ウイルスを研究してきたものとして、この見解とその報道の仕方には異論があります。

日本で「第2波」がきている根拠として、「検査の陽性者」を「感染者」としてとらえ、報道されていることがほとんどで、これはとてもとても重大な問題です。

私の結論から申し上げると、「検査の陽性者」=「感染者」ではありません。

報道機関をはじめ、医師や専門家がこのことを指摘しないことはそれ以上に問題といっていいでしょう。

では、そもそも「検査陽性」とはどのような状態かをまず考えてみましょう。

新型コロナウイルス感染症(CОVID-19)では、ほぼすべての国での検査はPCR検査によるものがほとんどですので、ここでは「PCR検査で陽性となった」ことの意味から説明します。


・PCR検査でわかるのは、ウイルスが「いる」か「いないか」だけ


PCR検査での陽性とは、PCR検査で新型コロナウイルスが検出されたことを意味します。

PCR法は何を検出しているのかというと、ウイルス遺伝子(新型コロナウイルスRNA)の断片になります。

ウイルス遺伝子の断片が見つかったということは、「ウイルスが今いる」、あるいは、「少し前にいた痕跡がある」ということになります。

つまり、ウイルスの断片が残っていれば陽性になるということです。そのうえで、ウイルスの状態がどうなのかまでは、わかりません。

ここがポイントです。

PCR検査で確定できないことはいくつもあるのです。

その例を5つ示します。


1=「ウイルスが生きているか」「死んでいるか」もわからない。


ウイルスは「生物」ではないという考え方もあり、正式には「活性がある」との意味ですが、この記事では一般にわかりやすいように「生きている」と表現します。

PCR検査では、ウイルスが生きていなくても、ウイルス遺伝子の一部が残っていれば陽性になります。


2=「ウイルスが細胞に感染しているかどうか」もわからない。


PCR検査では、細胞に感染する前のただ体内に「いる」段階でも陽性になりますし、感染し細胞に侵入したあとのいずれの場合でも陽性になります。


3=「感染した人が発症しているかどうか」もわからない。


PCR検査では、発症していてもしていなくても、ウイルス遺伝子の一部が残っていれば、ウイルスはいることになるので検査は陽性になります。


4=「陽性者が他人に感染させるかどうか」もわからない。


たとえば、体内のウイルスが死んでおり、断片だけが残っている場合は他人に移すことはありません。また、ウイルスが生きていても、その数が少なければ人にうつすことはできません。

通常ウイルスが感染するためには、数百~数万以上のウイルス量が必要になります。しかし、PCR法は遺伝子を数百万~数億倍に増幅して調べる検査法なので、極端な話、体内に1個~数個のウイルスしかいない場合でも陽性になる場合があります。


5=ウイルスが「今、いるのか」「少し前にいた」のかも、わからない。


一度感染すると、ウイルスの断片は鼻咽頭からは1~2週間、便からは1~2か月も検出されることがあります。

これらはあくまで遺伝子の断片です。


・感染とは「生きたウイルス」が細胞内に入ることで、発症とは別


いっぽうで、「ウイルスに感染している」とは、どのような状態かというと、感染しているとは、通常(生きた)ウイルスが細胞内に入ることを意味します。

新型コロナウイルスは多くの場合、気道から感染します。

気道に生きたウイルスがいても、粘膜や粘液、さらにはウイルスを排出する気道細胞のブラシのような異物を排除する作用などが強ければ、排除され感染に至りません。

これらは重要な自然免疫の作用の一つです。

補足すると、自然免疫にはさらに白血球などの細胞が関係する免疫もあります。

また、生きたウイルスが細胞内に入り、「感染」したとしても、その後に症状が出るかどうかはわかりません。

細胞内に侵入しても、細胞の自浄作用などでウイルスの増殖を阻止する場合があります。

また、感染細胞が少ない場合も症状としては出ません。こ

れらの場合は発症しないことになります。

一般には、感染したが症状が出ない場合を「不顕性感染」、感染して症状が出る場合を「顕性感染」といいます。

不顕性感染という言葉はよく使われますが、新型コロナウイルスでは、「ウイルスが気道にいるが感染する前の状態」と「感染してからも症状が出ない状態」の両方を不顕性感染とひとくくりにして使われていると思われます。

理由は、これらの違いを区別できないからです。

不顕性感染では、通常症状が出ないまま(主に自然免疫系の働きで)治っていると考えられます。

通常の感染症の場合、症状が出ない場合は感染しているかどうかわからない訳ですから、病院の受診も検査も薬の服用もしないことになります。


・「発症」とは、症状を認める状態


それに対して、顕性感染は感染し症状を認める状態ですので、通常の感染症の場合、感染とはこの状態を指すことになります。

この状態で病院を受診し検査を受けてはじめて「感染している」といわれるのです。

では、新型コロナウイルス感染症の「発症」とはどのような状態でしょうか。

新型コロナウイルス感染症が発症するとは、「病気として症状を認めること」をいいます。

当然ですが発症している人が、感染した患者さんとなります。

ウイルスに体内の細胞内に侵入(=感染)されてしまうと、隠れてしまったような状態となり、通常、免疫系はウイルスを見つけることができずにウイルスを排除できません。

この感染してから症状を認めるまでの期間を潜伏期といいますが、この間は症状が出ないのです。

症状が出るのは、ウイルスが細胞内で増殖し、感染細胞を破壊するか血液などを介して全身に広がることにより生じます。


・「検査陽性者」を「感染者」とすることが問題になる理由


さて、ここからが、「検査の陽性者」を「感染者」とすることが、なぜ問題になるのかの説明になりますが、まずは、一般的な風邪のケースをあげてみます。

風邪とは、もちろん風邪の原因となるウイルスの感染により起こる病気です。

寒い冬に、素っ裸で布団もかぶらずに寝てしまったら、よほど強靭な人でなければ、間違いなく風邪をひきます。

では、冬に裸で寝たときだけ「偶然に」「運悪く」風邪のウイルスをもらっているのでしょうか? 

そうではなく、風邪のウイルスには、裸で寝ようが普通に寝ようが、私たちは普段から常に接触しているのです。

つまり、常にウイルスは気道上(のどや鼻)に「いる」のです。

しかし、正常な免疫力がある場合には、風邪のウイルスに感染せずに発症もしません。

風邪にかかったのは、冷えなどで免疫力が低下したことによるのです。

つまり、通常の免疫力がある場合は気道にウイルスがいても全く発症しないのです。

もし、ウイルスが「いる」状態(PCR検査陽性)を感染=病気としたら、風邪の場合は国民のほぼ全員が感染している、つまり風邪をひいているということになります。

つまり「検査陽性=ウイルスがいる」ことだけでは「感染といってはいけない」のです。


・ウイルスをもらっても感染しなければ何も問題はない


私たちは身の回りに存在する微生物と常に接触しているわけですから、ウイルスをもらっても(ウイルスがいても)感染しなければ何も問題はありません。

感染しても発症しなければいいのです。

そして、たとえ発症しても、重症化しなければいいのです。

補足ですが、これらを決めているのは、ウイルス自体ではなくウイルスをもらった側の免疫力であることも大切な部分です。

現在の日本では、「検査陽性数」=「感染者数」であり、ときには、「感染者数=発症数=患者数」としてひとくくりにされている場合が見られます。

ここは今こそ明確に区別して伝える段階にあるのではないでしょうか。

ただし誤解のないように申し添えると、私はPCR検査に問題があるといっているわけではありません。

PCR法は一般にはウイルスをもれなく見つける精度はとても高い検査になります。

繰り返しになりますが、遺伝子の一部を数百万倍から数億倍にも増やして検出しますので、理論的にはわずか1個~数個の遺伝子の断片でも検出できます。

しかし、新型コロナウイルスに対してでは、この「もれなく見つけるという能力」が低く、精度は70%ほどと推定されており、せっかくのメリットが生かされていません。

この能力が低い理由は様々なことが考えられますが、大きくはウイルス量が少ないこととウイルスが変異していることの2点になると思います。

にもかかわらず、新型コロナウイルスの検査法ととし、PCR法が世界で共通して行われているのは、他の検査法がないためという点に尽きます。


・陽性者が少ない状態で検査数を増やすと、間違いばかりが多くなる


検査にはある程度の間違いが必ず生じます。

まず、PCR法は、まれに間違えて、他のウイルスを持っている人やウイルスがいない人(陰性)をいる(陽性)と判定してしまうことがあります。

間違いの頻度が少なくても、数が多くなると問題が大きくなります。

とくに陽性者が少ない状態で検査数を増やすと、この間違えて「陰性を陽性」としてしまう数ばかりが多くなってしまうのです。

しかし、これを理由にPCR検査がまったく意味がないということにはなりません。

陽性者が少ない状態で検査を増やすのが問題ですので、本当の陽性者が多いと疑われる集団に限定して検査するのは問題ないのです。

つまり、PCR検査とは、無症状の人を含めて闇雲に検査をするものではなく、医師が診察して(あるいは問診などにより)コロナウイルスの検査が必要だと判断した人(陽性の可能性が高い人)に対して行う検査なのです。

PCR検査は、これらのことを熟知して検査するのであれば、全く問題なくとても有益な検査になります。


・検査に精力を傾けるよりもみずからの暮らし方や食生活を見直す


もう一点、逆の視点から補足すると、「検査陰性」でも絶対に安全とはいえないのが、PCR検査でもあるのです。

ウイルスをもらってすぐ、あるいは細胞に感染してすぐの状態でウイルスが増えていない場合では、結果は陰性になります。

また、検査した後に新たにウイルスをもらっている可能性がありますので、検査が陰性であっても、絶対に安全とはいえません。

安全性を高めるためには、定期的に繰り返しの検査が必要になりますが、それでも絶対にはなりませんし、費用や煩雑さの問題も生じます。

そもそも新型コロナウイルスはそこまでして絶対にいないことを確認する必要があるウイルスではない、と私は考えています。

そこに精力を注ぐよりも、みずからの暮らし方や食生活を見直し、不自然な日常をひとつずつでも自然に沿った暮らし方に改めていくことが、自分自身の免疫力や自然治癒力を高めていくことにつながります。

それこそが、新型コロナを恐れない根本的、かつ、唯一の方法と信じています。


・現在の流行は「感染の第2波」ではなく「第1波のくすぶり」ととらえるべき


最後にもうひとつ、定義があいまいなことは「感染の第2波」です。

いったんは収束しつつあったとされた日本や、ヨーロッパ諸国で現在起きているとされる第2波は「何」を指していっている言葉でしょうか?

私は、全世界208か国のPCR陽性数やPCR検査数、死亡数などのデータを集めています。

詳しい解析結果は私のSNSに紹介していますので、ここでは省きますが、現在の第2波がきているとされる世界のすべての国(16カ国)のデータをまとめると次のようなことが見えてきました。


●流行は必ず収束するが、患者の発生がなくなることはない。私はこれを「くすぶり状態」といっています。


●COVID-19では不顕性感染が多く、検査数が増えると陽性数も増えるため、陽性数だけでは第1波と第2波を単純に比較できない。


●陽性率(陽性者/検査数)を計算すると、全世界のすべての国の解析で第1波の陽性数ともよく相似しており、陽性数よりも流行の実態に近いと考えられる。


●第2波がきているように見えても、陽性率の推移ではほとんどの国(13か国)が第1波後のくすぶりの状態であり、死亡数の増加はみられない。日本もこの中に入る。13か国とは、日本、スロベニア、フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、デンマーク、ギリシア、マルタ、スロバキア、スペイン、カンボジア、トニダード・トバゴです。


●本当に第2波がきていると考えられる(陽性率も増加している)のはわずかに3か国だけで、第2波の死亡数が増加しているのは、この3か国のみである。3か国とは、オーストラリア、イスラエル、クロアチアです。


●現在の日本の陽性者数であれば、今後重症者や死亡数が大きく増加する可能性は低いと思われる。

 

現在の日本の現状は、陽性数がかなり増加しているように見えても、陽性率ではほとんど増えておらず、第1波後の「くすぶりの状態」の範囲内というのが私の結論です。

つまり、見かけ上、「第2波」のよう見える今の流行は、本当の第2波ではないと思われます。

 

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新型コロナ「検査の陽性者」=「感染者」ではない…!PCR検査の本当の意味
ウイルス学研究者の定義する「根本的な感染」は
週刊現代(講談社)2020.09.03 本間真二郎(医師:七合診療所所長)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75285


■国内の医師ら450人がワクチン接種中止を求めて嘆願書を提出 サンスポ(産経新聞社)2021/06/24

2022-01-03 03:35:03 | 日記


■国内の医師ら450人がワクチン接種中止を求めて嘆願書を提出

サンスポ(産経新聞社)2021/06/24

https://www.sanspo.com/article/20210624-IOQJULJCVRMBXMZXIDJG6SDUHA/


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新型コロナウイルスワクチンの安全性に懸念を訴える全国の医師ら計450人が24日、連名で接種中止を求める嘆願書を厚生労働省に提出した。


嘆願書に同意したのは国内の医師390人と地方議員60人で、発起人の高橋徳・米ウィスコンシン医科大名誉教授(クリニック徳院長)は同日午後に国会内で会見。


「死亡率が非常に低く、感染者の80%が軽症にもかかわらず、安全性もまだ分かっていない遺伝子ワクチンを国民全員に接種させる必要があるのか疑問だ」と説明。


出席した他の医師からも「治験が終わっていない」「接種後に少なくとも356人の方が亡くなっている」などの発言が相次いだ。


この日は河野太郎ワクチン担当相が自身のブログを更新し、ワクチン接種を巡って「医師免許を持っているにもかかわらず、デマを流す人もいます」と批判。


「長期的な安全性がわからない」などの意見も具体例に挙げたが、高橋氏は「情報の出所は厚労省のホームページ」と話し、他の医師からも「大臣がデマだと言い切る根拠は何か」と驚きの声が上がった。


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■国内の医師ら450人がワクチン接種中止を求めて嘆願書を提出
サンスポ(産経新聞社)2021/06/24
https://www.sanspo.com/article/20210624-IOQJULJCVRMBXMZXIDJG6SDUHA/


■米軍、ワクチン接種拒否が3分の1 抑止力に影 日本経済新聞 2021年2月22日

2022-01-03 03:34:40 | 日記

 

■米軍、ワクチン接種拒否が3分の1 抑止力に影

日本経済新聞 2021年2月22日

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18CA60Y1A210C2000000/?n_cid=SNSTW005

 

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米軍で新型コロナウイルスワクチンの接種が伸び悩んでいる。

ワクチンの提供を受けた米兵のうち3分の1が接種を拒否した。


米兵は長期間にわたり共同生活を送る場合が多く、集団感染が起きやすい。

集団感染で部隊が機能不全に陥れば、米軍による抑止力に影を落としかねない。


米軍のジェフ・タリアフェロ統合参謀本部作戦副部長は17日、下院軍事委員会の公聴会で、ワクチンの提供を受けた米兵のうち接種を受け入れたのは3分の2にとどまると証言した。


初期段階のデータに基づく数値だと説明した。

陸軍軍医のエドワード・ベイリー氏は接種率が3割にとどまる部隊があり「どのようにワクチン接種を促すことができるのか頭を悩ましている」と述べた。


南部ノースカロライナ州のある基地では接種率が約6割と説明したが「最前線の隊員に望む水準に達していない」と危機感を示した。

国防総省のカービー報道官は米兵の接種拒否について「オースティン国防長官は懸念しているが、個人の判断だとも理解している」と説明した。


国防総省は米食品医薬品局(FDA)による緊急使用許可に基づいてワクチンが提供されている間は、接種を強制することは法的に難しいとみる。

今夏までに米兵のワクチン接種を完了したいと説明している。


米兵全体の接種意欲は一般国民と大きく変わらない。

米調査会社ギャラップが2月に発表した一般の米国人を対象にした調査によると、「ワクチン接種に同意する」と回答したのは71%だった。


それでも米軍が危機感を強めるのは、米兵の生活環境にある。

米国内の基地でも共同生活を送り、原子力潜水艦や空母で任務を始めると数カ月から1年程度にわたってさらに閉鎖された空間で過ごす。

訓練中はマスク着用や社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保といった予防策を講じにくく、集団感染のリスクが高いとされる。

2020年春にはインド太平洋地域を航行していた原子力空母セオドア・ルーズベルトで乗組員4800人のうち約3割が感染した。


空母は米領グアムに寄港し、隊員の治療や自主隔離のため任務を事実上停止。

中国に対する抑止力低下につながりかねないとの指摘が出た。


同時期にはルーズベルトを含めて少なくとも4つの空母で新型コロナの感染者が見つかり、米軍に危機感が広がった。

 


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■米軍、ワクチン接種拒否が3分の1 抑止力に影
日本経済新聞 2021年2月22日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18CA60Y1A210C2000000/?n_cid=SNSTW005

 

 

 

 

■「なぜ私が先に?」進まぬワクチン接種、景品のiPadやピザで誘う米国

Bloomberg(ブルームバーグ)ニュース(Elise Young)2021年1月12日

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-11/QMRUMDDWX2Q101

 


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米ノースカロライナ州とオハイオ州では、高齢者福祉施設の大半の職員が新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン接種を拒否している。


取材したフロリダ州の医師も、ニューヨーク市の救急医療隊員も接種を受ける気はないと話す。

こうした前線のスタッフにワクチンを積極的に受け入れてもらえるよう、米連邦政府はくじ引きでの景品提供やピザパーティー開催などを提案している。


パンデミック(世界的大流行)を終息させる可能性を持つワクチンに拒否反応を示しているのは、ソーシャルメディア上で根拠のない理論を口にする反ワクチン活動家だけではない。

看護師や消防士なども、過去最速で使用が認められたワクチンの安全性に疑問を投げ掛けている。


全米有数の規模で民営の高齢者福祉施設を展開するプルイットヘルス(ジョージア州)のニール・プルイット・ジュニア最高経営責任者(CEO)は、「『なぜ私が真っ先に投与されなければならないのか』という声が上がっている。『実験台』といった言葉も聞かれる」と話す。


米ファイザーとドイツのビオンテック、米モデルナはいずれも、自社で手掛けた新型コロナワクチンが安全であり、研究や各種手続き、生産の計画に関してかつてないほどの情報を開示してきたと説明している。  


それでも非営利団体カイザー・ファミリー財団の調査では、共和党員や黒人、農村部を中心に27%が新型コロナワクチンを全く望んでいないと回答した。

一部の医療従事者は、短期的な副反応あるいは長期的な未知の危険性を挙げて新型コロナワクチンに反対している。


感染症の専門家が指摘するほど自分たちは危険な状態に置かれていない、既に免疫を獲得している、従来の治療法を信頼しているといった理由を挙げる人もいる。

日々の業務に科学を取り入れている人々の間でさえ、虚偽情報や陰謀論的な疑いがまかり通っている。


新型コロナワクチンの接種により、広範囲にわたって被害が出ている兆候はない。

米疾病対策センター(CDC)は深刻な副反応が生じる確率を0.001%としている。


CDCはワクチン接種を受けた人をソーシャルメディア上で称賛することや、接種を広げるためにピザパーティーを開催したり景品を渡したりすることを提案している。

プルイットヘルスのプルイットCEOによると、同社では1万6000人の職員の半数がこれまでに接種を受けている予定だったが、実際には25%程度にとどまっている。


接種に乗り気でない職員に対し、10ドル(約1040円)のギフト券や、アップルの「iPad(アイパッド)」が当たるチャンスのあるくじなどを提供。

上級スタッフのほか、牧師まで駆り出して説得に当たっているという。

 


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■「なぜ私が先に?」進まぬワクチン接種、景品のiPadやピザで誘う米国
Bloomberg(ブルームバーグ)ニュース(Elise Young)2021年1月12日

 

 

 

 

 


■米LAのワクチン接種会場、反対派デモで一時閉鎖

CNNニュース(2021.02.02)

https://www.cnn.co.jp/amp/article/35165887.html


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新型コロナウイルスワクチンの接種会場となっている米カリフォルニア州ロサンゼルスの野球場、ドジャー・スタジアムで先週末、ワクチン反対派のデモがあり、入り口が一時閉鎖されていたことが分かった。


市長室の報道官が1日、CNNとのインタビューで語ったところによると、接種の実施にあたっている市消防局が1月30日、会場の入り口を55分間閉鎖した。


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■米LAのワクチン接種会場、反対派デモで一時閉鎖
CNNニュース(2021.02.02)
https://www.cnn.co.jp/amp/article/35165887.html