隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「意外と暗いギタリストです」~「スピッツメンバーと漫遊記 Part 2」

2018年08月13日 18時00分20秒 | スピッツ

2018.08.12 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 
 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 夏休み! ただ、草野氏が言うには、
 「バンドマンは夏休みのお楽しみを提供する側なので、忙しい人が多いんじゃないかな?」
 ということだ。
 長期の休暇がとれたら、
 「ベルリンとかブエノスアイレスとか、ちょっと想像がつかないような街に1、2年住むのもいいかも」
 ああ、いいかも・・・。

 「ロック大陸漫遊記」、スピッツメンバー登場の回はPart 2。
 「スピッツ ギタリスト、三輪テツヤと漫遊記


 オンエア曲
 01 ナンプラー日和(スピッツ)
 02 Stay (I Missed You)(Lisa Loeb & Nine Stories)
 03 Luka(Suzanne Vega)
 04 Appointments(Julien Baker)
 05 No Ordinary Love(Sade)
 06 Beauty(James Iha)
 07 Delaware(Don Peris)
 08 初めて恋をした日(区麗情)
 09 醒めない(スピッツ)


 メンバー登場前の一曲は、スピッツの「ナンプラー日和」。
 これも、ノレる曲だ。スピッツの中では異質っぽいけど、本当はそうじゃないかも。ボーカルの力を抜いた、無理せぬハスキー気味の声も心地よい。

 草野「このあと、スピッツの早寝早起きギタリストの登場です」(笑)
 テツヤ「(田村の回)聴いてたよ。実にね、女性にもてることを諦めた男気溢れる選曲」(笑)
 草野「(笑)そうね、好きなものは好きっていう」
 テツヤ「中学の頃もああいうの聴いてたよ。バンドマンになるような男はね、ああいうの聴いて悶々としてたよ。夏でも部屋を暗くして」
 草野「そうだね。クラスの人気者で勉強もスポーツもできて、っていうのはバンドやんないよね」
 テツヤ「言えてる。でもね、今日は、もてることを諦めきれなかった男の選曲」
 草野「そうなの? でもさ、テツヤは見た目がハードだけど曲はハードではこないんだろうな、と思ってたから」
 で、納得の第1曲目は、Lisa Loebの「Stay(I Missed You)」(1995年、1st『Taiks』)。
 テツヤは考えたそうです。ルーツとかを追求していくと、メンバー全員同じような曲になってしまう。

 草野「そうだね~。同い年だし」
 そこで、
 テツヤ「マサムネもそうだけど、最近YouTubeとかでライブ映像見たりするじゃない」
 で、そうなると、ないものねだりというか、シンプルなアコースティックのものを聴いたり見たりすることが多いらしい。
 草野「これもギター持ってボーカル自身が歌ってんだよね。リサ・ローブうまいよね~」
 テツヤ「ボーカルの弾くギター、これには勝てないですよ」
 20年前なのに全然古くならないよね、と共感しあう二人。
 スピッツがブレイクしたころの音かも。懐かしい。あの頃、結構ラジオとかでも流れていたなあ。
 オリジナルアルバム、たぶんほぼ持っていると思う。久しぶりに聴いてみたくなった。

 そして、「今日はこの路線ね」と草野氏を言わしめた2曲目。当時、衝撃あったな、Suzanne Vegaの「Luka」(1987年、2nd『Solitude Standing』)。
 シンプルな英語の歌詞なんだけど、自分で和訳したりして、身震いしていたっけ。虐待を受けている子どもからのつぶやき。悲しみや諦めや小さな主張。

 でも、声を張らずに流れるように演奏して歌う。
 テツヤくんがYouTubeで見たのは、本人がアコギでエレキの男性とのコラボだったとか。
 テツヤくんは、このギターソロがとても好きだと。
 リサ・ローブもスザンヌ・ヴェガもいい声だな。ヴェガのアルバムも結構あるなあ。

 次は話題の新星、Julien Bakerの「Appointments」(2017年、2nd『Turn Out The Lights』)。
 今年の1月に来日して話題になった。以下にレポが。

 https://qetic.jp/music/julien-baker-180130/276985/
 草野氏は初めて聴いたそうで、
 「シューゲイザーっぽさもあり。きのこ帝国の雰囲気も」と感想。
 テツヤ「出所はパンクだったりして、そういうところもスピッツっぽいかな」
 ギタースタイルは今風で、エフェクターをループ再生してくり返し盛り上げていく感じにちょっと触れる。
 歌詞の内容はヘビーなんだけど、暑い夏にぜひ、と。
 草野氏は「ギターの音もひんやりしているよね」と独特の表現。
 この人も女性でギターを持って歌う。声もいい! アルバム、まだ2枚リリースしただけなのね。探そう。
 曲終わりに、草野くん、ろうそくの灯りで風呂に入りながら聴くのもいい、と。
 テツヤ「シンプルだけど、すっごくいいよね~」
 草野「せっかちだからさ、こういう曲浮かんでもバンドでやろうっていう気にならないんだよね」
 テツヤ「オレらバンドマンだから、4人じゃないと落ち着かないっていうのはあるね」
 草野「そういうのはありますね」
 優しいやりとり・・・。

 そして次は、Sadeの「No Ordinary Love」(2012年、ライブ盤)。
 Sadeはじつはバンド・・・という会話。
 草野「そうなの? ヴァン・ヘイレンみたいなもの?」
 テツヤ「そういう感じ」
 シャーデーってそうなんだ~。知りませんでした。

 ギタリストがギター以外にサックスも演奏するそうで、
 テツヤ「ギターのほかにちゃんとプレイできる楽器があるのもいいなあと思ってるんだけどね」
 ギターがひずんでいる、という、彼らにとってそっても重要な話題に・・・。
 草野くんはあまりSadeを聴いてこなかったのだけれど、今回テツヤくんの選曲がきっかけとなっていろいろ聴いたら、「ロックぽいけどダサくない、しゃれてる」と。
 テツヤくんはライブ映像を見て、「ギタリストが黒いレスポールをかついでいるんだけど。カッコいい」
 「こんなふうにギターが弾けたらいいな」と大人になってから思ったそうだ。
 曲終わりで、
 草野「急に入ってくるギターがいいね。ドキッとして」
 テツヤ「レスポールの音だね~」


 ここでメッセージ。
 「4人身長がほぼ同じ・・・は納得しているのですが、ときどきテツヤさんだけ背が高く見える。なぜ?」
 テツヤ「かなり背が高く見えるときは、背伸びしてる」(笑)
 スタイリストのかたが持ってきた靴がラバーソールみたいなもののときは高く見える、カーリーヘアやトレッドのときは「体積的にそう見える?」なんて言い合っていましたよ。

 「フェスなどで地平線まで続くようなオーディエンスの視覚聴覚を一心に集めてギターソロを弾くって、どんな感じ?」
 テツヤ「(笑)でもね、オレMCでもよく言うけど、ギターソロで前を見たとき、みんなマサムネのこと見てるってことあるけどね。でもね、見られるより弾きやすいよ。なにくそ!って思うからね。それがロックだと思うから」
 ちなみに草野くんも、前に行って「あれれ、あの子、オレのこと見てないじゃん」(こういう言い方はしていません)というときもあるそうですよ。
 草野「でも、見られて気持ちいい~!って思う人のほうがバンドマンには合うかもね。恥ずかしいと思うより」
 テツヤくんは、アマチュアのとき友達などの前で弾いたときの気持ちよさのままここまできている、というようなことを言っていた。
 テツヤ「でもさ、スピッツはギターよりベースのほうが暴れるからさ。ギターソロ弾いてんのに田村のほうがすごいからさ」
 草野「田村のほうを見てることあるもん、最前列の子とか」
 テツタ「叩いたり切ったり(草野苦笑)、ベースじゃなくドラム叩いたりするからさ。・・・ま、一度見に来てください」

 
 そして、James Ihaの「Beauty」(1998年、ソロデビューアルバム『Let it Come Down』)。
 紹介するのは、ソロとしての楽曲。

 テツヤ「名盤だよね」、草野「オレもよく聴いたなあ。飽きのこないアルバム」と。
 「スマッシング・パンプキンズでのファズみたいなギターと、(ソロでの)アコースティックな感じがかけ離れていて、そのギャップがね~」と草野くん、「ギャップ萌えだね。それに曲がみんないいじゃん」とテツヤくん。
 映画「リンダリンダリンダ」で音楽を担当して、その楽曲もよかった、と。
 テツヤ「すごい才能ある人なんだなあ」
 草野「スマパンもはまったしな、当時」
 テツヤ「スマパン自体もいいしね」
 草野氏曰く、イハのソロは「不良が子猫をなでてる感じ」だそうです。
 テツヤ「年もあんまり変わんないんだよな~」
 ホント、いわゆる「同学年」の日系三世。
 際立つアコースティックの気持ちよさ。たしかにスマッシング・パンプキンズのギタリストのソロとは思えない?
 解散後再結成して、しばらく彼は参加していなかったけれど、最近復帰したとか?

 
 最後は、Don Perisで「Delaware」(2006年、『Go When the Morning Shineth』)。
 草野くんも存在を知らなかったアーティスト。

 テツヤくんはジャケ買いがきっかけで聴くようになったそうだ。
 「小さい頃の、いい時代の夏の終わりを思い出させるアルバム」だと。
 草野「つる~っと見たけど、たしかにきれいな感じのジャケット・・・」

 

 夏の終わりの海水浴の家族かな。
 (最初、船の事故で救助を待つ乗客たち?なんて思ってしまった)
 たしかに、少し暗めのピントが微妙な雰囲気が、あの頃の夏の終わりだなあ。
 「今の季節にぴったり」「癒し系なので、聴いているうちに寝ちゃわないように」と。
 ちなみにDon PerisはINNOCENCE MISSIONというバンドのメンバーだそうで、草野くんはテツヤ選曲をきっかけに興味をもち、このバンドのCDを購入したそうだ。
 昔の音源と今の音源が微妙に違うらしいけど、「とてもよかった」と。
 テツヤ「オレはまだそっちには手をのばしていないんだけどね」

 今回の選曲、草野くんは「やっぱりな」と思いつつ、「知らない曲もあって、これを機会に世界が広がった」と。
 テツヤ「当然、激しいのも好きだけど、家ではこういうのを聴いてる、意外と暗いギタリストなんだよね」
 そういうイメージ!
 草野「この番組は打ち込みはかけないって言ってるけど、打ち込みも結構詳しい・・・っていうか好きだよね」
 そうだね、と。
 そのうちにそのあたりも解禁して・・・と草野DJ。
 テツヤ「この前の田村が激しくて、今回がしっとりめで・・・。来週は期待だね」
 草野「(笑)いよいよね」
 テツヤ「来ますよ」
 草野「うちの切り札がね」
 ・・・とこの流れに笑う。


 そして、「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナーは、区麗情の「初めて恋をした日」。
 彼女はかつてスピッツと同じ事務所に所属していて、たしか浜田省吾さんとのデュエット曲もあったはず。

 ちょこちょこ会う機会もあったそうで、スピッツも彼女も大阪のライブハウスでライブをしたとき、彼女のところでベースを弾いていたのが亀田誠治さん。忘れていたけれど、それが亀田氏との初対面だったそうだ。
 「大草原のビジョンを彷彿とさせる声」「いい声だね~」
 「今日のテツヤの選曲にもあってるね~」
 (ベスト盤制作中・・・といううわさも)


 草野「やっぱり一人じゃないと楽だよ」
 テツヤ「そういうことなら頑張るよ。でも毎週の選曲は大変だね~」
 草野「趣味だから、楽しくやってるよ」

 テツヤ退場のあと、草野くんは、
 「スピッツ知らない人は、あの風貌からどんなハードな曲をもってくるのかと思ったかもしれませんが、中身は癒し系という感じです」
 とステキなフォローでした。
 そういえば昔のインタビューで、「友達から、(スピッツで)ホントに好きな音楽やってるの?とよくきかれる」と言ってたっけ。あの風貌・・・(笑)。

 「来週はあの男の登場・・・」
 そしてバックに「醒めない」。
 こういうメンバー登場企画のラストに、「醒めない」はぴったり!


 この企画、いいですよね。
 またテーマを決めて、メンバーご登場をお願いします。 


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