2018.8.15(火)
日中は暑いけれど、あの猛暑の日々に比べて夜から午前中にかけてはしのぎやすいように感じるのはここだけだろうか。
夜はエアコンなしで扇風機を足元に回すだけで熟睡。
☆ 作り物でも・・・
懐かしい夏のころ、記憶の彼方では、実家の六畳間に蚊帳をつるして、両親と弟と四人で寝ていた。それはその夏だけだったのかもしれないと思うくらいにかすかな記憶だ。
蚊帳に入るとき、母がそっと作る隙間を、虫が入らないように弟とはしゃいで急いでくぐりぬけた、ちょっとおかしな風景も浮かぶ。
賢かった弟がまだ頭脳明晰な(笑)側面を見せずにアメリカ映画の子役みたいにかわいかったころ、父と息子の確執なんて想像もしなかったころ、引っ込み思案な娘に不満をもちながらも(たぶん)まだ母と幼い娘が良好な関係を保っていたころ・・・。
子守唄を歌う母のきれいな声と団扇の風と、縁側から見える月と・・・。
ちょっと完璧すぎる私の夏の記憶は、たぶんあれから何十年かの月日の中で、私が知らず知らずのうちに「作ってしまった」光景なんだろう。それでもしっかりと夏の思い出として胸の中にあって、作り物でも十分にせつないのだ。
今日は終戦の日、そしてその母の誕生日です。
(去年の8月15日にも同じようなグダグダが書いてあって、ちっとも進歩してないなとちょっと衝撃)
☆ 年をとるということ
「天声人語」で紹介されていた高齢の女性のツイッター。へ~、書籍になっているんだ。知らなかった。
彼女のツイッターはフォローしているので読んではいるんだけれど。
この年齢でこの冷静な思考、140字におさめる能力・・・大したもんだなあ(私のダラダラ文章ではとうて無理!)と思いつつ、内容に共感できないところもあり、何度か追わずにいたことも。
高齢者がしっかりしていて元気なだけでもてはやされていいの?は私のいつもの正直な気持ち。高齢だけど記憶力衰えず意欲もあり・・・という人、ごくごく身近にいますから(笑)。あの方のように高学歴ではないですけどね。
長く生きたからこその深さ、マネできない優しさ、立場を変えて他者を見るときの慈愛・・・こういうのを求めてしまうのは、ひょっとして誤りかもしれない、ということにも、そろそろ気づいてきた私です。ま、自分だって、ここまで生きてきてこの程度?と思うこと、多々あるし。情けないなあ、と。
それでも自分なりに、目に見えないくらいではあっても、深く優しく・・・?
☆ 聴いてます
先週は、久々にアイアン・メイデンのアルバム『Killers』で熱くなり、今週はジュリアン・ベイカーの2nd『Turn Out the Lights』を手に入れて仕事中の定着楽曲に。
どれだけスピッツメンバーに影響受けてんの?ってとこですけど。
若さゆえのひりひりする内省的な歌詞に、年齢を越えてドキドキさせられ、心地よい歌声に惹きつけられた。
リサ・ローブ、スザンヌ・ヴェガ、ジャニス・イアン・・・、みんな声が好きだ。
ジュリアン・ベイカー、今年の来日時?のインタビュー。
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/16860
☆ ずるいドラマたち
そうそう、まったく期待してなかったけれど、「dele」がおもしろい。
http://dele.life/
もともと山田孝之さんは好きだけれど。
主役コンビの軽妙で小気味いいやりとり、だけど人間の奥にあるものをさりげなくさらす内容。
毎回、うーんとうなっております。
「絶対零度」はね、私も田村さん(平田満)ではないか?と思っていました、悲しいけれど。
https://www.fujitv.co.jp/zettaireido/index.html
そして、こんなひねくれ者ですけど、昨夜の「義母と娘のブルース」、ふつうに泣きました。ずるいドラマだ!
http://www.tbs.co.jp/gibomusu_blues/
高校生になったみゆきちゃんが小学生の頃の雰囲気をちゃんと引き継いでいてくれてよかった。
そして、亜希子さんの「良一さんが大好きでした」も、みゆきちゃんの「お、お母さん」も、下山さんの「アンタがしなくちゃいけないのは悲しむことだよ」(正確ではないけど)もグッときたけれど、棺の良一さんに向かって浅野さん演じる上司が「起きろ! 何してるんだ!」と訴えるところで、涙崩壊だったワタシです。
竹野内豊さま、どうか二人を空から見ていてくださいませ。
今日は実家に泊る日なので、少し早めに仕事を切り上げて、母の施設に寄って、「おめでとう」と好物の羊羹を届けるつもりです。
今年は長い夏!と思っていたけれど、でももう15日。
次に季節はなるべく足踏みしていてほしい。寂しい季節は好きじゃないし。