■春先シンドローム
舞い上がった思いには 宛先がなく
まっすぐに流れて 消えていく運命
あの日を境に 優しい言葉が
横軸を目指して 限りなくゼロへ
溶け込んだはずの 新しい世界で
キミの声は今でも ミルク色?
泣いたあとで まっすぐ前を見て
何か言ったけど 聞こえなかった
長距離バスに乗る前に
最後の手紙を投函する前に
カギの置き場所を決める前に
手帳に星印を書く前に
ボクのこころに触れてください
必ず声をかけてください
ボクは不思議な力を得て
ずっとここで生きていくから
生まれたばかりの季節が怖くて
グラフに数字を書き込めない
気配ばかりの時の経過で
それでもちゃんと暮らしている
舞い上がった思いの宛先を
まだ書き込めないペンの先
季節の移動が完結したら
優しい気持ちで迎えにいこう
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