■KENTAI
かすんでいく風景が 夏の匂いを置いていく
体になじまぬ冷たい空気を この手で温めてみようか
荒れた肌に優しく ミルク色の乳液
夏の残り香に混ざって 音もなく吸い込まれていく
消えかけたくだらない言葉が わたしをまっすぐに引っ張る
未練たらしい色つきの気持ちが 揺れて揺れて消えた
ひとつの季節にひとつずつ 着せ替えの別れがある
そういう妄想だけ 養分を吸ってでかくなる
真っ平らな日々の重なりが 地平線まで続く
ときおり現れる小さな段差に 人はたぶん心を寄せる
都合のいい風が 追い風となって踊るまで
私の今日は 私の今は 終演にはならない
かすんでいく風景が 夏の匂いを置いていく
体になじまぬ冷たい空気を この手で温めてみようか
荒れた肌に優しく ミルク色の乳液
夏の残り香に混ざって 音もなく吸い込まれていく
消えかけたくだらない言葉が わたしをまっすぐに引っ張る
未練たらしい色つきの気持ちが 揺れて揺れて消えた
ひとつの季節にひとつずつ 着せ替えの別れがある
そういう妄想だけ 養分を吸ってでかくなる
真っ平らな日々の重なりが 地平線まで続く
ときおり現れる小さな段差に 人はたぶん心を寄せる
都合のいい風が 追い風となって踊るまで
私の今日は 私の今は 終演にはならない