隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「みんなで歌う」も大事なカルチャー~Sham 69で漫遊記

2023年03月14日 19時28分08秒 | スピッツ

2023.03.12
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO




 3月3週目!

 WOWOWで放送された『エレキの若大将』を久々に観て、「すごいおもしろかった」。
 で、頭の中で加山雄三さんの「君といつまでも」が脳内再生されているとか。
 草野くんが生まれる前、1965年の作品だが、「エレキの演奏は意外とハードだった」。
 映画の中では、飲酒運転とかセクハラ発言とかで、「令和の価値観では、エーッというところ」もなくはない。でも若かりし頃の「加山雄三さん、田中邦衛さん、星由里子さん、寺内タケシさん、ジェリー藤尾さんのお姿が拝見でき、エレキギターのカッコよさが堪能できる」ので、「ロック大陸トラベラーズにはオススメの映画」と。


 そして、今日のテーマは、【Sham 69で漫遊記】
 草野くん自身は「ブルーハーツっぽいバンドがイギリスにいたらしい」ということで、後追いリスナーだった。
 (当時もあまりラジオでかからなかったような気がするから、楽しみです)


 オンエア曲
 01 スワン(スピッツ)
 02 Hersham Boys(Sham 69)
 03 Angels With Dirty Faces(Sham 69)
 04 Borstal Breakout(Sham 69)
 05 If the Kids Are United(Sham 69)
 06 You're a Better Man Than I(Sham 69)
 07 Rule Britannia(Sham 69)
 08 Rip Off(Live)(Sham 69)
 09 くちびるがほどけない(高橋ひろ)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、「スワン」(2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
 「今日はラウドな曲が多くなりそうなので、ちょっとしっとり系の曲で」と。
 (スピッツでsing-alongな曲って?? ないか~。「野生のポルカ」は?)

 最初の曲は、「Sham 69としてチャート的に上位のシングル曲」、「Hersham Boys」(1979年、3rdアルバム『The Adventures of the Hersham Boys』)。
 曲名にあるHershamは彼らの出身地でもあるロンドン郊外の地名。
 地元のサッカーチームが1969年にリーグ優勝したときに歓喜したファンが書いた落書き「Hersham 69」。そのHerが消えて「sham 69」になっていたのがバンド名の由来。
 草野くんは、さすが日本の野球チームを例に出して、「去年優勝したBuffaloesファンが『Buffaloes 22』と落書きして、最初の部分が消えて『Aloes 22』になった」と。


 Sham 69について。
 1955年、中心メンバーのボーカル、ジミー・パーシーがイギリス、サリー州のハーシャムで生まれる。中学生のころは、ローリング・ストーンズの真似をして地元のディスコなどで歌っていた。
 20歳のころにはそれも飽きて、ウィンブルドンスタジアムでまじめに働いていた。
 ところが、76年ごろにラモーンズに刺激を受けて仕事仲間とバンドを結成。メンバーの親の経営する養豚場で練習を重ね、地元で名前をあげ、77年、インディーズでデビュー。

 草野くんとSham 69の出会いは?
 18、19でザ・ブルーハーツに影響を受けていたころ、「昔、イギリスにブルーハーツっぽいバンドがいたらしい」という話を聞き、すごく気になっていた。ところが80年代後半の当時は、「Sham 69のレコードは結構なプレミアがついていて買えなかった」。
 そんなとき、新宿のパンクに強い「UK EDISON」というレコード店で、初期UKパンクのオムニバス盤を見つける。それにSham 69の曲が1曲だけ入っていて、「とりあえず1曲だけでも聴きたい」ということで購入。
 それが次にかける曲。

 次の曲は、「Angels With Dirty Faces」(1978年、4thシングル/1978年、2ndアルバム『That’s Life』に収録)。
 ブルーハーツにはそれほど似ていると思わなかったけど、「かっこいいな」と。
 UK EDISONでは、オムニバス盤のあと、Sham 69のベスト盤が売り出された。「それも即買いした」草野くん、「(Sham 69への)要望が多かったのかな?」と。

 次は、「Borstal Breakout」(1978年、3rdシングル/1978年、デビューアルバム『Tell Us the Truth』)。
 そのベスト盤に収録されていたのがこの曲。「この曲のほうが、ちょっとブルーハーツ味があるかな」。
 そして、「ジミーさんのボーカルもいいんだけど、ギターの音もいいんだよね。ギブソンっぽいぶっとい音で」。
 この曲は、「無実の罪でぶち込まれた少年院からの脱獄」がテーマ。
 そして、彼らの初のチャートイン曲。
 (「ポップでわかりやすい」がよく伝わる快適なサウンド)


 メッセージコーナー。
 「草野さんは桜の下にゴザを敷いて、飲み食いしながらお花見したことありますか?」
 幼いころは、仲のいい家族の方たちと、桜の名所、福岡の舞鶴公園や西公園で、よくお花見をしていたそうです。
 東京に出てきてからは、「友達と小金井公園でよく花見してましたね」。
 (小金井公園・・・、時期は違うけど(笑)、私も行ったなあ。武蔵野の広~い公園です。)
 そこで新しい友達に出会ったりして、「若いころは楽しかったです」。
 ここ15年くらいはやってないそうで、「最近は3月半ばに開花するから、じっと座っていると寒いんですよね、この年齢になると。アウターやブランケット持参ならいいのかなあ」。
 最近はコロナ禍で、「歩きながらスマホで写真を撮って・・・で満足しちゃうかな。たこ焼きくらい食べたいかな」と。


 次の曲は、「If the Kids Are United」(1978年、5thシングル/1980年、ベストアルバム『The First, the Best and the Last』)。
 sing-along特集のとき(ココ)かけた曲。
 彼らのライブでは喧嘩がよくあったそうで、それに対して、「えらい奴らに利用されないように、オレたち、団結していこうぜ」と訴えている。
 ギターのリフが「ギターを始めた初日でも弾けるようなシンプルなリフ。これもなかなかカッコいいんですけどね」と、ZO-3で。
 彼らは、下町の労働者階級のヒーローにのようなバンドになり、その路線は「オイパンク」という一大カテゴリーになっていく。「OI! Oi!」という掛け声で盛り上がる感じ。
 なので、Sham 69は「オイパンクの先駆者」としても有名。
 そして、ボーカルのジミーさんの「アジテーターとしての魅力が大きい。みんなの兄貴!」。
 草野「オレもね~、そういうボーカリストへの憧れがあったんですよね。荒くれどもであふれた客席を煽る・・・みたいな。でもまったく素質がなかった。結局オレは『鈴虫に話しかける雰囲気』でやってしまったので、無理だったな」
 (うーん・・・、何とも言えない)
Sham 69 - If The Kids Are United ( Promo video)

 次は、「You're a Better Man Than I」(1978年、3rdアルバム『The Adventures of the Hersham Boys』/オリジナルは、1965年、The Yardbirdsのナンバー)。
 この曲は、まだ彼らのアルバムにプレミアがついていたころ、田村くんが手に入れたアルバムに収録されていた。
 どこで購入したのか、「確認していけばよかったな」と。
 カセットに録って繰り返し聴いたアルバムだそうです。
 「彼らにしては、メロディアスな、ちょっとバラードっぽい曲調」だが、あとでヤードバーズのカバーだと判明。
 完コピに近いが、「ジミー・パーシーさんのちょっとチンピラっぽい歌声だと、『どうせアンタはオレよりご立派なんでしょうね』という悪態ついた感じがより強く伝わる」。

 次は、「メチャメチャ最近、一昨年リリースのナンバー」、「Rule Britannia」(2021年、両バンド通算15thアルバム『Black Dog』。
 80年代以降、中心メンバーのジミー・パーシーが脱退したり、メンバーチェンジがあったりしたが、「なんとかバンドを続けてきた」。
 今は再びジミーさんが戻ったが、その際にも紆余曲折あり。実はジミーさんが戻ったときに追い出されてしまった2代目のボーカリストが別にsham 69を結成。
 で、現在、Sham 69として2つのバンドが活動中。

 草野くんがサブスクで聴いても「どっちのSham 69か微妙にわかりにくい。ま、ボーカルを聴けばわかるんですけど」。
 で、これは2代目のボーカリスト、ティム・VさんのほうのSham 69のナンバー。
 曲終わりで、「こっちのSham 69もカッコいいんですよね」。

 最後の曲は、ライブの音源で「Rip Off」(1979年、3rdアルバム『The Adventures of the Hersham Boys』が2000年にCD化されたときにボーナストラックとして再収録された)。
 「ジミー・パーシーさんのアジテーターとしての感じとお客さんの雰囲気」をライブバージョンで!
 Sham 69は「サッカーのチャントを取り入れたパイオニア的なバンド」とも言われている。
 この曲は、「格差社会への怒りを労働者の目線で歌っている」。
SHAM 69 - Rip Off ~ Borstal Breakout ( Live )
 (メチャメチャ、カッコいいではないか。10代だったら・・・)


 メッセージコーナー

 「ちょっぴりタイムマシン」コーナーのファンの方から。「最近はイントロの難易度が高くなって当てるのが難しいです。わざと難しくしている?」
 わかりやすいフレーズを一昨年くらいに弾いてしまったので、「ネタが減ってきている」。
 リードギターは主にテツヤくんで、「オレはバッキング、サイドギターなんで、それでわかりにくいんでしょうね」。
 (ふむふむ・・・)
 「渚」と「月に帰る」を連続して弾いてくれて、「ほとんど一緒だよね」。
 (「渚」は聴くことが多いからわかりやすいけど、勘違いしてたかもしれないなあ)
 「難しいフレーズのときは、『ちょっぴりタイムマシン』のコーナーのあとに、言ったほうがいいのかもね。でも、オレ、忘れそう・・・」と。でも「外れても大丈夫なんで、楽しく聴いていただけたら」。
 (そうしまーす。)

 特集の最後に。
 最近のアイドルのライブ映像でも、客席から「オイ! オイ!」と盛り上がるのを見ることがあるが、「あれも、もとをたどればSham 69なのかもしれない」。
 コロナ禍の中で、ライブ会場での声出しは禁止されてきたが、「徐々に解禁されてきて。なかには声出ししないままでいいんじゃない?という意見もききますけど」。
 でも、「Sham 69のように、みんなで歌う、というのも大事なカルチャーだと思うし、コロナ禍で一回下火になったけれど、また盛り上がってほしいです」。
 (先日のエレファントカシマシの横浜アリーナでも、声出しは解禁。まだ以前よりはずっと遠慮がちだったけれど、男性の「かっこいい!」にみんなが笑ったり、いい雰囲気でした。すごいパフォーマンスのあとで、思わず漏れる「おー!」というどよめきが会場内に溢れたのさえ、私には久しぶりだったような)

 そして今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、高橋ひろさんの「くちびるがほどけない」(1995年、ソロ5thシングル)。
 (イントロは、「らくがき王国」。わかりやすかったね。むしろタイトルを「らくがき天国」と言いそうになる)
 高橋ひろさんは、「1987年にチューリップに加入した、チューリップ最後の新メンバー」。
 ソロナンバーのその曲は、草野くんの記憶では、「夜の天気予報で流れてたんですよ」。
 耳に残るフレーズがあって、当時、ディレクターの竹内修さんと「その話をしていた記憶がある」と。高橋ひろさんの楽曲はポップで聴きやすい曲が多いけれど、「一癖あって、耳に残る」。
 残念ながら2005年に亡くなったけれど、「興味を持った方は、ぜひライブラリーに入れていただきたい」と。


 来週は、「ギブソン ES335で漫遊記」。
 ギター縛り!
 「ストラト、レスポール、グレッチ、ギブソンSGときて、次がテレキャスか?と思わせて(笑)、ギブソンES335」だそうだ。
 ギブソンES335は使っているギタリストが多いそうで、日本では、クリープハイプの尾崎世界観さん、コレクターズのコータローさん、「オレも一時期使ってました。いろんなギターのおいしいとこ取りのようなセミアコのギターです」と。

 そして、「できればロックの、好きなキーボーディスト」へのリクエストを募集しています!

 「草野さん、新しいホクロができてる! ガーン!と思ったら、海苔の切れ端でした」



                              


 下の映画『水は海に向かって流れる』予告編のバックに、スピッツの新曲「ときめきpart1」が少しだけ流れています。

6月9日(金)公開『水は海に向かって流れる』本予告/主題歌:スピッツ「ときめきpart1」


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