隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

春の贈り物

2006年04月29日 22時01分49秒 | 日記
■4月29日

久しぶりの休日、布団の中で天井を眺めて、つまらないことを考えていたらチャイム。インターホンから聞こえてきたのは、いつもの宅急便のお兄さんの声。
 受け取ったちょっと重めのダンボールを早速開けると、新潟のおばが送ってくれた米とチマキ(画像)。おばは毎年この時期に、特別に注文してこのチマキを送ってくれる。
 笹のいい香りが鼻を心地よくくすぐる。この笹は、手触りが普通の笹よりもっとゴワゴワしていて、最初もらったとき、作り物だと思ったものだ。でもこれは新潟県下田村(現在は三条市に合併したらしいが)の上質な笹らしい。上質な笹って…、どういう基準なんだろう。
 もよぎの入ったおもちはシコシコして歯ざわりもよく、あんこの甘みもちょうどいい。だけど、1個で135キロカロリーはちょっと怖いけど。
 おばは夫を早くに亡くしひとり息子と一緒に暮らしていたが、商売の失敗で息子は失踪の末、結局行方知らず。おばは足の状態が悪く、一人での生活が難しくなり、近くに身内もいないことから、特養老人ホームに入居するための順番待ちということだ。同封された手紙には「これが最後になるかもしれない」と寂しい文字。時間をつくって、新潟まで行ってみようかな。

今日から麦茶を作る。最近はペットボトルのお茶や麦茶、ウーロン茶が結構美味しい。スポーツドリンクのたぐいも種類が豊富。私はH2Oと燃焼系が好きだけど。
 というわけで、自分で麦茶を作る必要もないかな、と思うこともある。だけど、麦茶を作らないと(といってもパックで煮出すか、あるいは冷水に入れるだけなんだけど)、この季節がうまくスタートしないような気がしちゃう。昔、母が作ってくれた麦茶とイチゴのミルクかけで、私は毎年「春だ~」と幼心に感じていたものだ(小さい頃から、なぜか季節にだけは敏感で、友人の悩みには鈍感な…、という最悪の女の子でした)。
 だから、やっぱり今年も伊藤園の麦茶パックを購入。ただ今冷蔵庫で、今年最初の麦茶を製造中。

Dが盛岡からやってくる。お正月に会って以来だから、4カ月ぶり? 部屋をきれいにし、買出しにマーケットにでかけ、久しぶりに気合を入れて夕食のしたくをしたけれど、さっきメール、「今から出るよ」。
 なんだ、これから出発かよ! 夜の高速を途中SAで睡眠をとりつつ走ってくるのだろう。少し拍子抜けして、ちょっと笑いがこみあげてくる。


サトザクラ?の花びらが散って、ピンクのカーペットを敷いたようだ。歩くのがためらわれるような、鮮やかな桃色。
 そして街はピンクから淡い緑へと変身していく。この変わりゆく風景は毎年毎年同じようにやってきて、心を震わせてくれる。でも本当はいつも同じではないんだな。そのときにどんな私でいるかによって、ピンクの度合いも、移り変わるときのスピードも、そして新緑の鮮やかさも、みんな違っているんだ。



 今年は「あなた」のおかげで、緑がひときわ鮮やかです。これはあなたから私への無言のメッセージ? 私はいろんなことを想像しながら、立ち止まったり歩を早めたりして、この季節を歩いていくよ。

今日もらった「春の贈り物」…。こんなにたくさんありました。ありがとう。

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