隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「エレキギター命!」だった彼が選んだ「シンセロック」のピコピコ

2021年02月04日 20時20分33秒 | スピッツ

2021.01.31
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
   FM TOKYO



 まだまだ寒い日が続いていますが・・・、と冒頭で。
 「放送時に暖かくなっていたらごめんなさい。寒いことを前提にお話しします」とお断り。
 草野「寒いときに冷たい水に触ったり冷たい便座に座ったりしたら、一気に憂鬱な気持ちになりません?」
 (うーん、今日はそこから始めるか・・・)
 で、給湯器やあったか便座を考えてくれた人に感謝!と。とくにあったか便座を発明した人には「何か賞をあげたいくらい」。
 (うちは今、給湯器故障で修理待ち。温水は出るけど追い炊きは✖です)
 草野「寒い世界にいたお尻というか心を(笑)、あたたかく抱きしめてくれるようなあったか便座、本当にありがとうございます」
 (何か、よほどのことがあったのか?)


 今回は、【ピコピコピュンピュン懐かしめシンセロックで漫遊記】 。
 最近は「ガチなギターロック」を多く流したので、「たまには違う雰囲気で」。
 草野くん、80年代は「今以上にエレキギター命!だったので、この分野は専門外。なので当時リアルタイムで聴いていた一リスナーとしての視点で」ということ。
 それでも結構CDは持っているそうで、そんな中から「懐かしめのシンセロック」です。


 オンエア曲
 01 見っけ(スピッツ)
 02 Pop Muzik -(Nik Launay '79 12")(M)
 03 RYDEEN(Yellow Magic Orchestra)
 04 COPY(Plastics)
 05 The Meaning Of Love(Depeche Modes)
 06 謎の呪文(ヒカシュー)
 07 Enola Gay(Orchestral Manoeuvres In The Dark)
 08 ジェニーはご機嫌ななめ(ジューシィ・フルーツ)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「見っけ」(2019年、16thアルバム『見っけ』)。
 リクエストした方の「大事なハンコが見つからない」に、「見つかりましたか? 忘れたころに出てくるかも」とコメント。
 スピッツの曲にシンセはあまり使われていないけれど、「見っけ」は「シンセロックやテクノポップとは全然違うけれど、最近ではちょっと影響を受けている曲」と。
 (アルバム『見っけ』、最近ちょっと聴いてなかったな。今日はあとでこれを聴きながら仕事しよう! 楽しみ・・・。「人間に~なんないで~♪」、なんかいいなあ)

 最初の曲は、「イギリスのポップユニット」Mの「Pop Muzik -(Nik Launay '79 12")」(1979年、デビューアルバム『New York - London - Paris – Munchen』)。
 Mはミュージシャン、ロビン・スコットによる音楽ユニット。この曲は、テクノポップの分野で初の世界的大ヒット。
 当時ラジオでよく流れていて、のちにゴーストバスターズの曲がこれのパクリだということで裁判にもなったそうだ。
 当時聴いたときの印象は、「メカニカルで、ヘンな歌だな」。
 でも今の耳で聴くと、「今のデジタルな曲よりもあったかみがあるな、あったか便座みたいな」。
 (え、ここでも「あったか便座」??)
 この当時のテクノポップ、シンセロックは、ドラムは人が叩いていたりもして、この曲もそうだったのでは?ということです。

 そして、次は、「日本のテクノポップの代表」、Yellow Magic Orchestraの「RYDEEN」(1979年、2ndアルバム『SOLID STATE SURVIVOR』)。
 「テクノポップ」という言い方は「日本独自のもの。売る側の都合でつけられたのかリスナーが名づけたのかは不明だけれど」。
 欧米では、「シンセポップ」が使われているそうだ。ここでは、シンセポップのなかでも「ロックっぽい曲」という括りでセレクト。
 YMOもドラムは人力。「映像を見ても高橋幸宏さんがしっかり叩いていらっしゃる」。
 当時、YMOは「すごい流行ってて、社会現象みたいだった。横浜銀蝿かYMOかっていうくらい」。
 草野少年の周囲にもYMOにはまっている友人たちはいたけれど、「すでにギターバリバリのロックが好きだったから聴かなかった」。もちろん(笑)「天邪鬼体質」の影響もあって。
 草野「今で言うと、『鬼滅、流行ってるから見ね~よ』みたいな」
 でも「第4のメンバー」と言われていた松武秀樹さんのレコードだけは持っていて、「そこらへんも天邪鬼かな」。
 (松武秀樹さん。レコーディング参加アルバムのリストを見ただけですけど、すごい)
 草野「YMO、今聴くと、ロックっぽいなと思ったりしちゃいます」
 「RYDEEN」はその中でも、彼がとくに「ロック」を感じた楽曲です。
 曲終わりで、「ちなみに当時流行っていたロボットアニメ『勇者ライディーン』とは、英語の綴りが少し違うそうです」。
 (唐突に『勇者ライディーン』・・・。見てたのかな??)

 次は、Plasticsの「COPY」(1979年、デビューシングル)。
 Plasticsは、「デザイナー、スタイリスト、イラストレーターなどクリエイターの先端を行く人たちによる、ちょっとおしゃれなバンドでした」。
 のちにプロデューサーとして活躍した佐久間正英さんも在籍していた「すごいバンド」。
 草野「たぶん、日本のメジャーなバンドで、リズムボックスを使用した最初のバンド」
 おしゃれで先進的なバンド、というのはのちにわかったことで、当時中学生だった草野少年と周囲の仲間たちには、「ヘンテコなバンド」。
 草野くん曰く、「ヘンテコ」というのはロックでは褒め言葉なので、「Plasticsのヘンテコを味わっていただく」ために、この曲をセレクトしたそうです。
 以下は、1980年のデビューアルバムのジャケット。
 

 そして次は、Plastics結成40周年の年に行われた一夜限りのライブ盤のジャケット。中西俊夫さんの一周忌に捧げる形でリリースされた。
 


 次は、「ニューウェーブのシーンから出てきた、イギリスのバンド」、Depeche Modesの「The Meaning Of Love」(1982年、2ndアルバム『A Broken Flame』)。
 草野くんにとっては、「リアルタイムで聴いたけれど、興味をもてなかったバンドのひとつ」。
 40歳になったくらいで、「聴かず嫌いはやめよう」と思い、聴いてみて、「年とってからその良さがわかった」(ロキシーミュージックもそうだった)。
 Depeche Modesは、「その後のポップミュージックのシンセの使い方にも影響を与えたバンドなのではないか」。
 草野「シンセの音使いが気持ちいい。ひたすら聴いていたくなる。曲のつくりはロックのセオリーに則っているところが、オレは好みかな」
 1stアルバム、2ndアルバムが「いいかな」と。
 (草野くんが言うように、ジャケットがどのアルバムも幻想的で物語性がありそうで、いい)
 これは、1stアルバムと2ndアルバムにジャケット。
 

 
 (音の心地よさはよくわかるなあ)


 メッセージコーナー。
 「初めてアイドルにどっぷりつかった」リスナーさん。「まさか私がSexy Zone!」と思うそうで、「同じようなことがありますか?」と。今ではスピッツと同じくらいに好きだそうです!
 草野「わかるね。好みでもなかったものが好きになったり。人生あるある」
 彼にとっては、野球?
 最初、福岡にダイエーホークスが誕生したときは、「だって、あれは南海じゃ~ん」と思って、なかなかはまれなかったそうです。大阪にチームというイメージ・・・。(たしかに)
 スカパーで試合を観ているうちに選手の名前も覚えて、思い入れも強くなってきたそうで。
 草野「若手だった城島選手の成長が見れたのが大きかったかな」
 きっかけがあれば思いがけないものが好きになったりはまったりすることは十分にあること。
 草野「これからも、スピッツもSexy Zoneも応援していただけると・・・」

 「あなたには隙がない」とよく言われるリスナーさん。「しっかりしているということ? それとも? 隙があったほうが、周りから好かれたり、人間関係が円滑にいくの?」
 草野「気にしなくていいんじゃない? 隙が無いって言われたことを気にしている時点で、かなり隙があるような気がするし、隙があったほうがいいのかな?と考えるところがすでにあなたの魅力になっている」
 (なんだかうれしい。私もたぶん「隙がないと思われてる派」です)(笑)


 次は、「巻上公一さん率いる劇団ユリシーズから発展したバンド」、ヒカシューの「謎の呪文」(1980年、2ndアルバム『夏』)。
 草野「ヒカシューも先ほどのPlastics同様、中学生の耳には、面白ソングに聴こえてたんですよね」
 (たしかにココの特集で取り上げていました)
 P-MODEL、Plasticsと並んで「テクノポップ御三家」と呼ばれていた(前の特集ではYMOをあげているけれど、これ、たぶん私の間違いです)
 今聴くと、歌詞は文学的で深い感じなんだけど、「(当時の自分は)おもしろく感じていたんですね」。
 この曲は、「ヒカシューのなかでも、シンセがきいていて、歌詞が文学的な作品」と。
 (草野くんが言うように、個性的なボーカルはいつも印象的)

 そして最後は、「略して、OMD」、Orchestral Manoeuvres In The Darkの「Enola Gay エノラ・ゲイの悲劇」(1980年、2ndアルバム『Organisation』)。
 この楽曲は、テレ朝のCNNニュースのオープニングで使われたそうで、「中高年の日本人のみなさんには馴染みのあるナンバーかと」。
 キラキラしてポップな感じだけど、反戦歌。
 Enola Gayは広島に原爆を投下したアメリカの戦闘機。
 当時はディスコでも結構流れていたそうで、「たしかに曲調だけならディスコで流れていても人気が出そうな曲」と。
 (この軽快な曲の中にこめられた、強烈なアイロニー。「little boy、お母さんはキミを誇りに思うだろうか」とか・・・)

 特集の最後に。
 70年代前半のKraftwerk、Emerson, Lake & Palmerに始まって、80年ころまでのシンセミュージックには、「新しいツールを手に入れた喜びがまだ感じられる。今同じことをやっても懐古趣味にしかならないだろう」と。
 それを草野くんは、「まだあまり人の入っていない山に分け入っていくワクワク感と、観光地になっちゃった山に入っていく予定調和感の違いでしょうか」と例える。 
 「そういう意味では80年前後にシンセロックに携わっていた人たちには少し羨ましさを感じる」草野くんです。
 80年代以降はシンセがどんどん普及していって、「わかりやすいところではTM NETWORK以降の小室哲哉さんに代表されるシンセミュージックが主流になっていく」と。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「海とピンク」で)
 曲は、ジューシィ・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」(1980年、デビューシングル)。
 草野「全然埋もれていない有名な曲なんだけれど、このコーナーもピコピコ系でということで」
 中学生のころの大ヒット曲。
 草野「イリアさんのブリッコな歌い方が気恥ずかしくて、リアルタイムでは苦手だった」
 大人の声優が子どもの声色で歌ってるみたいな感じ・・・。
 当時は新しい手法だったのかもしれないけれど、「思春期の天邪鬼男子」には受け入れがたかったようです。
 草野「今は懐かしさ補正で、結構クセになる曲だなと。親父殺しというか・・・、楽しく聴けるようになってしまいました。子どもっぽい声で生々しいラブソングを歌うというアンバランスを楽しむ歌だったんだな、深いな」

 そして来週は、「ロック御三家あたりで漫遊記」。
 ロック大陸にまだ上陸していなかった草野少年が、小学校5年生のころにメチャメチャ憧れたかっこいい男たちの音楽の特集。
 歌謡曲全盛の音楽界に果敢に切り込んでいった、Char、原田真二、世良公則とツイストあたり・・・。楽しみだ!!



                              


 
 https://www.asahi.com/articles/ASP235VY8P23UTQP011.html
 森喜朗氏の発言は失言ではない。
 だから、今日「撤回」したけれど、「撤回」はおかしい。
 普段考えていることを発言したに過ぎないのだから、そのまま貫けばいい。
 簡単に「撤回」なんて、そのほうがよほど恥ずかしい。
 もともと女性のことも、コロナとオリンピックのことも、「その程度」でしか捉えていないということだ。
 そのうえで、どういう結末が用意されるんだろう。
 日本だけではなく世界からも注目されてしまった・・・。


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