2020.12.27
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
今回は放送局によって、年末の放送だったり新年の放送だったりするようで、
「今年一年、ありがとう」と「今年もよろしく」のご挨拶が入り混じる(笑)。
「2020年モードのあなた」と「新年モードのあなた」の両方へのコメントで、そのあたりの説明が長くなる導入・・・。
今日のテーマは【エレピが効いてるナンバーで漫遊記】。
以前にオルガン(ココ)、フルート(コチラ)特集があったが、今回は「エレクトリックピアノ」。
草野「とくに70年代のロックミュージックには重要な楽器でした。今日は、そんなエレピが効果的に使われている曲を草野なりにセレクトしてお届けします」
オンエア曲
01 グラスホッパー(スピッツ)
02 Joy To The World(Three Dog Night)
03 Babe(Styx)
04 You're My Best Friend(Queen)
05 No More Heroes(The Stranglers)
06 Misty Mountain Hop(Led Zeppelin)
07 Everything In Its Right Place(Radiohead)
08 中央フリーウェイ(荒井由実)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツの「グラスホッパー」(1995年、6thアルバム『ハチミツ』)。
「エレピが使われているスピッツの曲、結構あるけれど」、今日はこれで!
最近のでは「ヘビーメロウ」に入っているけれど、「70年代っぽいひずんだエレピ」ということで「グラスホッパー」。「ちなみに右チャンネルから聞こえてくるのがそれ」です。
(ひさびさに聴くと、ヘンな元気が出る~。「バッチリ二人 裸で跳ねる 明日はきっと アレに届いてる♪」のところが言葉選びも歌唱の無防備さも好きで、ここを聴くたびにファンになっててよかったな、と思う。ちゃんと聴くと、このエレピの古っぽさがいい味を出しているんだなとわかりますね)
最初の曲は、「ボーカリストが3人いたバンド」、Three Dog Night の「Joy To The World」(1970年、4thスタジオアルバム『Naturally』)。
草野「70年の全米No.1 ヒット曲! ド頭からエレピが鳴ってます」
(・・・この時代にラジオで聴けるなんて、涙が出そう)
エレピの音は、「ピアノとは言いながら、ビブラフォンや鉄琴の音に近いかな。70年代は、このThree Dog Nightの曲のように、ひずませて使っているのが多い」。
当時は、ジャズでも結構使われていたそうだ。
続いて、「今度はひずませていないエレピの音」、Styxの「Babe」(1979年、9thアルバム『Cornerstone』)。
クリーンなエレピの音は、この曲のようにバラードで使われていたことが多かったそうだ。
草野「エレピ、大フィーチャーの曲と言えば、この曲を思い浮かべる人が多いのかな」
(そうですね、日本で大ヒットと言えば、これかも)
Mr. Robot - Styx(日本語歌詞付き)
「エレクトリックピアノとは?」
厳密なカテゴライズはなかなか面倒らしいけど、「レコーディングの現場では、フェンダー社のRhodes pianoや、ウーリッツァー社のピアノを指すことが多い」。
かつて?レコーディングスタジオには備え付けのローズピアノが置いてあることが多く、「たまに遊びで弾いていました」。
電源を入れなくても小さい音がきこえて、「おお、本物のエレピだ~」と感激していた。
今では、シンセサイザーでエレピの音を再現できるので、「エレピっぽい音でもシンセだったりする。でも本物のヴィンテージの音を聴いたりすると、やっぱ本物は違うなと思っちゃいますけどね」。
70年代になって、エレキギターの音に対抗するために、「ピアノやオルガンもアンプを通して音を増幅せざるを得なかった、という事情もあった」。
そして、次は、Queenの「You're My Best Friend」(1975年、4thアルバム『A Night at the Opera』)。
草野「この曲も頭から、ジョア~ン、というエレピの音がいい味出してます」
(こんな直球の愛の歌は、ときに本当に力をくれるかもしれない。なんだかノスタルジックな夢を見られそう。エレピの効果もあるのかな)
次は、「パンクムーブメントの中で人気のあった」The Stranglersの「No More Heroes」(1977年、2ndアルバム『No More Heroes』)。
だけど、現代の耳で聴くと、「パンクっぽさは薄い。エレピやオルガンがフィーチャーされている、というのも要因か」。ゆえに10代のころの草野少年は「サウンド的にはあまり好きになれなかった」バンド。
草野「当時はエレキギター命だったんで」
でも最近改めて聴いてみたら、「これはこれでストラングラーズにしかない世界で、かっこいいんじゃないか、と思うようになった。エレピの音が独特で、いいです」。
(結構、前面で頑張っているエレピ! 曲全体が軽い感じに聴こえるけれど、気持ちはよさそう)
メッセージコーナー。
ハンドボール部に所属している高校生?から。部員数が少ないのに怪我をして長期の離脱。それゆえにその部は大会に参加できなくなってしまった、という・・・。
草野「うーん、これは大変だったね、つらかったね。まずはお大事に」
つらくてもどかしい時期も「きっと意味がある! 一人で抱え込まないで、誰かに話をきいてもらって乗り越える」。
草野「近くに話をきいてくれる人がいたらいいと思うけど。こうやってオレに話すことで少しは軽くなっていたらいいんですけど。未来に幸多かれとお祈りしています」
次は、Led Zeppelinの「Misty Mountain Hop」(1971年、4thアルバム『Led Zeppelin IV』)。
Led Zeppelinのベーシストのジョン・ポール・ジョーンズはマルチプレイヤー、「いろんな楽器を演奏する。キーボードもお上手」。
この曲は「彼がエレピをもとに考えたリフをもとに作られた曲」。
草野「4thアルバムは捨て曲なしの名盤だと思いますが、そのなかでもクールかつ攻撃的な名曲」
(繰り返されるリフが頭の中をグルグルして、あの時代が飛んでいった)
そして最後は、今日の中では「わりと新しめな曲」、Radioheadの「Everything In Its Right Place」(2000年、4thアルバム『Kid A』)。
アルバムのオープニングナンバーで、「ボーカルのトム・ヨークさんがエレピを演奏されているみたいです。たぶんシンセで再現されたエレピなのではないかなあと思うんですけど。定かではない」。
(たしかに、ニコニコ動画で、トム・ヨークがちょっと照れたように?演奏している映像がありますね。)
これを聴いて、「エレピの音って不気味にも使えるんだな」と当時思ったそうだ。
アルバム『OK Computer』以降のRadioheadにはあまりはまれなかった草野くんだが、「この曲はインパクトがあったので、今でもたまに聴きたくなる。部屋の灯りを暗くして聴くと、いい感じになるかもしれない・・・」。
再びメッセージコーナー。
何にでもナンプラーをかけているというリスナーさんから、「お気に入りの調味料は?」。
草野くんは「オレも結構使う。旨味の多い醤油っていう感じですよね」。
料理レシピサイトの「ツジメシ」さんのところで、ナンプラーを使った簡単レシピがたくさん紹介されていて、そこを利用している、と(「和洋、エスニック、どれもこれも」)。
魚醤の文化は世界中に共通しているし、「旨味のソースとして普通に使うものですから、ナンプラー、便利ですよね」。
中華風に仕上げたいときには、五香粉(ウーシャンフェン)を少し振りかけて使うそうです。
(ナンプラーはクセになる)
ツジメシさんがツイートしています。
https://twitter.com/tsujimeshi/status/1343206775256838144
前にも、こんなことが。
https://twitter.com/tsujimeshi/status/529205407323914240
ここでも2014年に、書いていましたね(ココ)。
特集の最後に。
エレクトリックピアノ・・・。
草野「生ピアノやオルガンに比べて、懐かしい感じになりつつある楽器かな。最近はあえて70年代っぽさを出すために使われたりしているけれど、個人的にはすごく好きな音色なので、スピッツの曲ではこれからも使われるんじゃないかなと思います」
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(今日は「不思議」。好きだ~。飛べそうな気になる・・・)
曲は、「全然埋もれてないんですけど」、荒井由実さんの「中央フリーウェイ」(1976年、4thアルバム『The 14th Moon』)。
荒井由実時代には、エレピが使われている曲が多いそうで、代表的なのは「海を見ていた午後」(うわ~、たまらない。あとで聴こう!!!)や「中央フリーウェイ」。
草野「スピッツの『ヘビーメロウ』のオルガンに近い感じで(エレピが)入ってるかな。リズミカルなビートを包み込むような感じにエレピが優しく鳴っている」
どちらにしようかなと迷ったそうだけど、重めのRadioheadのあとだったので、ちょっと元気になってほしくて、こちらを選んだそうだ。
草野「中央高速を走っていて、調布から府中あたりでこの曲を口ずさんでしまうのは、『中高年のあるある』かもしれない」
(車を持っていなかった頃、想像して憧れたことはあったけれど、あそこを当たり前のように走るようになって、「あるある」ははかなく消えたかも(笑)。でもいい曲だな)
来週は、「スピッツメンバーで漫遊記 2021初春 その1」。
1月はメンバーに出てもらうのが恒例になりつつあり、メンバーにオンエアリストを決めてもらう趣向。
草野「リスナーから寄せられた質問などに答えつつ、楽しくお届けしたい」
順番は、聴いてのお楽しみだそうです!
もう一年たつのか・・・。メンバーがゲストの回、楽しみだな。
『朝顔』
人や家族のつながりがツーンと鼻に来る。なんだろう。
そして、つぐみちゃんに癒されて・・・。
消えていった人たちも、どこかで生きて暮らして、また登場してくれるかもしれない。
平さん・・・、気になるな。
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