隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ZO-3 フル稼働で~「コード進行を学んだ曲たち」

2020年08月18日 20時49分18秒 | スピッツ

2020.08.16 21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM


 今回もスタジオではなく、「都内某所の換気のできる部屋」から。
 スタッフも別室で、リモート作業。
 「蝉の声やバイクの音がきこえても、ご容赦!」
 了解です。


 そして今日のテーマは、「コード進行を学んだ曲たちで漫遊記」。
 草野「私、草野が10代で曲を作り始めたときにコード進行を参考にした曲たちで漫遊します」
 ただし、音楽理論をちゃんと学んでいるわけではないので、「かなり自己流の解釈にはなりますが、これから曲を作る人の参考になるようにできるだけわかりやすく」解説してくれるそうです。
 ゆえに「ロックにこだわらない選曲」になるそうです。


 オンエア曲
 01 ドルフィン・ラヴ(スピッツ)
 02 JOHNNY B. GOODE(Chuck Berry)
 03 Diana(Paul Anka)
 04 ブルースカイ ブルー(西城秀樹)
 05 Warrior(Riot)
 06 It’s A Long Way To The Top(If You Wanna Rock’n’ Roll)(AC/DC)
 07 世迷い言(日吉ミミ)
 08 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、「ドルフィン・ラヴ」(1993年、4thアルバム『クリスピー』)。
 この曲は、Aメロがロックの基本と言われ「スリーコード(「ブルースコード」)の進行。
 (なんともわかりやすく、かわいい曲。『クリスピー』にふさわしい??)

 最初の曲は、「ロックの黎明期の伝説として今なおリスペクトされる」Chuck Berryの50年代後半、ロックロールのスタンダード「JOHNNY B. GOODE」(1958年、12thシングル)。
 「誰もがどこかで聴いたことがある楽曲」と。
 この曲の進行はロックの基本ともいえるブルースコード。
 「ドルフィン・ラブ」のスリーコードのAメロをたっぷりZO-3で聴かせてくれたあとで、同じキーで「JOHNNY B. GOODE」を「ナナナ~♪」で。
 草野少年が最初に手に入れたエレキギターの入門書(監修は、クリエイションの竹田和夫さん+ダウンタウンブギウギバンドの和田静男さん)が「ブルース寄り」だったので、「最初に刷り込まれたのがブルースコード」。
 今ではありがちすぎるので、ガチのロックバンドは別だけれど、使うなら「部分的にわざと取り入れる」というのがいい、と。

 次は、「循環コードの代表的な曲」、Paul Ankaの大ヒット曲「Diana」(1957年、2ndシングル)。
 最初から、「Stay by me, Diana♪」までたっぷり聴かせてくれて、大満足!
大サビ以外はぐるぐる繰り返される「循環コード」の楽曲だそうです。
 スピッツで言えば、「三日月ロック その3」のAメロが近い感じだそうで、これも同じキーで。
 草野「『Diana』と微妙な違いはありますが、世界中いろんな曲で使われている基本中のコード進行です」
 (キーが低めなので、「ぼ~んやりした『三日月ロック』」(笑)だけど、そのあとでポール・アンカの「Diana」を聴いたら、コード進行がほぼ同じようだということがよくわかるっておもしろい)

 次のコード進行は「カノンコード」と呼ばれるもので、参考曲は西城秀樹の「ブルースカイ ブルー」(1978年、26thシングル)。
 サビの部分を実演!(いいなあ)
 小学生のころ大好きだったけれど、当時はコード進行という概念は知らなかったので、「なんでこんなにせつなくなるんだろう」と。
 ギターを弾き始めてコードを調べてみて、「そうか、これは少しずつ下がっているのか、下がっていくとせつなくなるのかと、仕組みがわかるようになった」と。
 バロック期のドイツの作曲家パッヘルベルの作品『カノン』がこのコード進行なので、バンドマンの間では「カノンコード」「カノン進行」と呼ばれている。
 なぜ切なくなるのかは謎だけれど、「長調と短調を行ったり来たりすることでストーリー性が生まれ、それでせつなく感じられるのではないか」とネットには書かれているとか。「どうなんでしょうね?」
パッヘルベル カノン
 (ミーハー的に大、大好きな曲で、素直に切なさを感じたいときに聴く楽曲です」)
 そして、スピッツで言えば、「スピカ」のサビが「もろカノン進行」だそうで、披露してくれたけど、本当に気持ちがしっとりせつなくなりますね。
 この番組の導入のMCをカノンコードで歌ってくれて、「なんだかスピッツの曲っぽくなるでしょ」と。
 これは、「お砂糖みたいなコード進行」で、「使えばすぐにエネルギーになるけれど、使いすぎると生活習慣病みたいに体によくない」。つまり、「取り過ぎに注意しながら効果的に取り入れていく」のがよい。
「ブルースカイ ブルー」はスピッツの「カノン進行」のすべての曲のルーツとも言えるそうです。
 ステキな声ですね。
 (西城秀樹さんが亡くなったあと、盟友の野口五郎さんがどこかで歌ってらした記憶が・・・。)

 メッセージコーナー。
 小学生のころ、本気で「米米CLUBに入る!」と思っていたリスナーさんからの「草野さんが一員になりたかったグループって?」という質問に・・・。
 草野「具体的にはないけれど、カリスマボーカリストのいるバンドでギターを弾きたかった」
 音楽雑誌のメンバー募集に応募したこともあったけど、「ほとんど返事なかったですけどね」。
 スピッツ結成チョイ前にイケメンボーカリストのバンドのバックで・・・という話もあったけれど、それも立ち消え・・・。
 (こういう望みがあったことはインタビューでも昔言っていたけれど・・・。紆余曲折・・・自分が「カリスマボーカリスト」になっちゃった?? そんなことはない??)

 次の曲は、「亀田誠治さんが言っていた小悪魔コード進行」の曲、Riotの「Warrior」(1977年、1stアルバム『ROCK CITY 怒りの廃墟』)。
 スピッツの曲では、「コメット」のAメロ。
 上がりたいところをいったん下がる…コード進行。
 このコード進行で最初に意識したのが「Warrior」。バリバリメタルな曲のサビをちょこっと聴かせてくれて、「イントロからAメロにかけてはクールな感じなんだけど、サビの小悪魔コード進行で味わい深く、キャッチーになる」。
 カノン進行同様に「せつなさ効果」もあり、平井堅の「瞳をとじて」のサビを例として歌ってくれる。
(説明だけでは「??」なシロウトな私だけど、「Warrior」を聴くと、ああ、なるほど~ってなりますね)

 最後は、究極のロック的コード進行の「ワンコード」の曲、AC/DCの「It’s A Long Way To The Top(If You Wanna Rock’n’ Roll)」(1975年、2ndアルバム『T.N.T』)。
 ワンコードは、「コード進行と言っていいのかわからないけど、最も潔いパターン」と。
 スピッツの曲で言えば、「みそか」。
 (ZO-3で聴く「みそか」もなかなか味わい深い)
 草野「リフ自体は動いているんだけど、ベースラインを聴くとわかるように、ずっとGでワンコードなんですね。さっきのRiotの『Warrior』もAメロはほぼワンコードで、このようにAメロをあえて地味にするとサビがよりドラマチックになるという手法でもあります」
 全曲ほぼワンコードという曲もあり、とくに洋楽ロックでギターのリフが主体の曲では多いかもしれない。
 ワンコードのお手本の曲として、AC/DCの「It’s A Long Way To The Top」のかっこいいワンコードリフを弾いてくれて、「曲作りを始めたころはいろんなコードを使って曲を作らなくちゃいけないのかと思っていたけれど、AC/DCのこの曲を聴いて、ああ、コード1個でもいいんじゃないかと気が楽になった記憶があります」と。
 この曲ではバグパイプが使われているが、ドローンという音の高低の変化なしに長く続ける演奏法(バグパイプのように低音で続ける場合は通奏低音)も「ワンコードの一種?」と。
 AC/DCは郷土愛から(ヤング兄弟はスコットランド出身)バグパイプを使ったのかもしれないけれど、「ハードロックのワンコードとバグパイプの相性の良さも味わってもらえるかも」と。
 (なんどもシンプルでAC/DCらしい「潔い」かっこよさ!)


 特集の最後に。
 今日紹介されたのは一部だけれど、こういうコードが組み合わさって曲ができあがる。ただし、誰がどんなことをどのタイミングで歌うか、ということが大事なのであって、「コード進行というのはあくまで曲作りの一部分、一端」でしかない」と。


 そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「グリーン」のイントロで。Aメロは循環コード??)
 曲は、日吉ミミさんの「世迷い言」(1978年、28thシングル)。
 草野「この曲、全然ロックじゃないんですけど、このコーナーもコード進行ネタでまいります」
 Aメロ最後の「(デジタル時計が) カタリと変わる♪」のところの「F E Am」が若いころにすごく好きで、のちに「ヒバリのこころ」の「ヒバリのこ~こ~ろ♪」の部分で使った、と。
 草野「70年代の、明るく見せかけてマイナーに着地する、わびしい感じのコード進行がすごく好きです」
 草野くんの「世迷い言」を聴けるなんて・・・。
 それにしてもこの曲、阿久悠+中島みゆきの作詞作曲だったんですね~。


 来週の予告!
 「ラップのロックで漫遊記」。
 ラップと言えば、まずはヒップホップだけれど、1986年のRUN DMCとAerosmithのコラボ「Walk This Way」以降、「ラップを取り入れたカッコいいロック、結構あります」。
 ということで、あくまで「バンドサウンドとラップが組み合わさったナンバー」を中心にセレクトしてくれるそうです。
 「スピッツを聴いている人」とか好みがかぶらないかも?ということだけど、そんなことはないですよ(・・・と思います)。


 それにしても、ZO-3「フル稼働」で、ぜいたくな回でした。
 知り合いにギター好き、語り好きな人がいて、曲のコード解説をよくしてくれるのですが・・・。でも、ここでは魅惑の(笑)実演付きで、講演料払ってもいいかな、と思ってしまいました。



                             



 午前中、オンラインで仕事の打ち合わせをしたあと、1時間くらい優雅なおしゃべり。
 彼女は少しだけ年下のしっかり女性で、愚痴なんて言うタイプではないと思っていたんだけれど、いつのまにか3年くらいの付き合いになるとそこそこお互いに慣れてきて、いい時間が流れる。
 以前は顔を合わせても仕事の話で別れなければならなかったけれど、状況の変化が「格別の時間」を作ってくれるようになった。
 また実際に会って、今みたいな話ができるようになるのを願うばかり。

 今は、
 ■初対面の人とはなるべく会わずにオンラインやメールで打ち合わせ。
 ■ご無沙汰の人とも同じような対応をさせてもらう。
 ■日ごろから顔を合わせる頻度が高い人とは、お互いに気をつけて会う。
 こんな感じで・・・。


 午後、いちばん気温が高い時間帯に、相方と山を越えて美味しい肉うどんの店へ「歩く」。
 熱中症対策で、冷たい飲み物を携えて日陰の道を選びつつ。
 肉たっぷりの甘め濃いめの汁が美味で、大満足。
 そしてまた山を越えて戻る。

 
 


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