カタカタ… カタカタ…

■カタカタ…　カタカタ…

カタカタと　小さな音が弾む
空回りしながら　私を追い立てる
カタカタ…　カタカタ…
これは最初に見つけた　夢の末裔
姿を変えて　今を飾り立てる
壊れる音と　つまびく音が
優しい和音で　私をだます

どこかでたしかに出会ったような
そういうマヤカシは嫌いじゃない
マジメすぎても　幸せにはなれない
キミを見ていて　わかったこと
カタカタ…　カタカタ…
耳の奥で　誰かが誘う

追い抜かれても　つまずいても
時速4キロはくずさない
リズムはとっくに忘れたけれど
時速4キロは　まだ息をしている
キミに追いつくのは　あきらめて
傍らの風景で　遊んでいこう

カタカタ…　カタカタ…