隠れ家-かけらの世界-

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「祖母もニューアルバム聴いてます!」~スピッツ Jabboree Tour 2011 “TOGEMARENA” 二日目

2011年07月05日 20時16分51秒 | ライブリポート(スピッツ)

2011.7.3 (日)

SPITZ Jabboree Tour 2011 “TOGEMARENA”
   at さいたまスーパーアリーナ


セットリスト
01 聞かせてよ
02 俺のすべて
03 恋する凡人
04 ビギナー
05 ロビンソン
06 幻のドラゴン
07 メモリーズ・カスタム
08 TRABANT
09 冷たい頬
10 猫になりたい
11 鳥になって
12 ナナへの気持ち
13 ひばりのこころ
14 ガーベラ
15 新月
16 大宮サンセット
17 シロクマ
18 夢追い虫
19 どんどどん
20 探検隊
21 けもの道
22 トンガり95
23 8823
24 君は太陽

ENCORE
01 海とピンク
02 空も飛べるはず


 二日目はテツヤ側、スタンド200レベルの上方。
 ステージからは遠かったのですが、アリーナの盛り上がりが照明で浮かび上がるさまが見られて,それもまたよし!という感じ。
 昨日とは違ってベース音があまり聴こえずに残念でしたが,そのかわりテツヤのギターソロとか、十分楽しめました。
 収録の機材が入っていたので、またDVDを期待したいもんだ。
 そのせいか、メンバーに対する掛け声は昨日よりずっと多かったし、激しかった。


 セットリストで初日(
ココにほやほやのレポあります)と異なっていたのは、「ラズベリー」→「ナナへの気持ち」、そしてアンコールが「スパイダー」→「海とピンク」、「チェリー」→「空もとべるはず」になったところでしょうか。
 「ラズベリー」もうれしかったけど、「ナナへの気持ち」も限りなく聴きたかった。今の草野の「ナナへの気持ち」をね。
 『Jamboree 1』『Jamboree 2』の「ラズベリー」「ナナへの気持ち」ではキューティクルたっぷり、目のキラキラ度ハンパじゃなかったボーカルが年を重ねて、どんな表情で歌っていたんだろう。
 キューティクルとキラキラの数値は下がっていても、基本的に表情はかわんなかったかもね。もともと無表情な人だし。
 聴こえてくる声も演奏も、昔よりずっと力強かった気もするけれど、飛び跳ねる感じ、ポップな感じは変わらなかったな。
 この2曲はなぜか私の中で「セット」になっているので、両方聴くことができたのは喜びでした。
 
 「海とピンク」のあのイントロが始まった瞬間に体が踊りだした人、多かったのでは? いろいろ解釈できる「ふか~い」(笑)歌詞だけど、単純にノリのいい曲だし。照明のピンクもかわいかったな。見えないけど(笑)、メンバーも楽しんで演奏していたのでは?

 どの曲だったか忘れてしまったのですが、曲終わりのところのテツヤのギターがいつもよりアレンジ激しめで、かっこよかったことを書いておこう。何の曲だったっけなあ。


                   

 それでは、「話題のテレビ(「マルモのおきて」でしょうか)を振り切ってスピッツのライブに来てくださってありがとうございます」で始まった、この日のMC集を思い出せるままに・・・。
 いつものように、勝手な解釈もあり、編集もあり・・・ですので悪しからず、です。

●●●再び「届かない声」について
 初日に続いて、高山さんが言っていた「マサムネくんの声は周波数的に届きにくい」という話から。
 真逆の「届く声」の代表は駅のアナウンスの声ということで、「3番線にまいりますのは埼京線・・・」(あ、これは覚えてないので勝手に作りました)と、アナウンスの声を真似ていました。
 「この声で『チキンカツ定食1つ』とか言えば注文忘れられないのか?」とか。
 「ロビンソン」の「新しい季節は~♪」をそのつぶれた声で歌ってくれたけど、すかさずテツヤが「それ、マサムネじゃないから」って。
 最後の愉快な仲間たちの紹介のときもちょっとこの声でやってたかな。

●●●「シャラポア」
 「TRABANT」のあとで、「この曲は仮タイトルが『シャラポア』だったんですけど。ロシアっぽい歌ということで」
 「でもシャラポアさん、昨日(ウィンブルドン)負けちゃいましたけど・・・」
 会場に緩い笑い。
 「スピッツ、こんな感じでやっていきますんで。大丈夫ですか?」って。
 そうそう、この日も遠くのお客さんを指さして、
 「あなたのために歌ってるよ」と言ったあとで、
 「ちょっと言ってみたかった」って。

●●●猿岩石
 この日の「シロクマ」曲紹介は、猿岩石の「白い雲のように」のサビから。
 ギターの弾き語りでキーを高くして、きれいなハイトーンが響きました。
 「白い雲・・・、しろくも・・・、シロクマ」ってとこでしょうか。会場、苦笑。
 「でもこういう大きいところで人の歌を歌うのって気持ちいい。この次やることがあったら考えよう」に対して、
 「今、やって~!!」の声。
 「いやいや、スピッツのライブですから」って(笑)。
 ちなみにこの曲、藤井フミヤ兄弟の作詞作曲なんですねえ。今知りました。
 

●●●音楽事情?
 結成24年の話から、自分たちを取り巻く音楽事情もいろいろ変化してきた、と。
 「デビューの頃は渋谷系とかあって、その後ヒップホップが出てきたことは自分でも作ってみたけど全然ダメで」
 テツヤの「オレらも聴いてないよ」には、「そのまえに自分でボツにした」と。
 ビジュアル系が流行った頃は「オレたちもちょっとくらい化粧したほうがいいのでは?と思ったり」(笑)
 手を使ってビジュアル系っぽいパフォーマンスして見せてたけど、遠目には何してるのかわからず・・・。
 おもむろにアンプに片足のせて決めポーズを見せたあと、足をのせた部分を手で拭いたりして、
 「そういう男です」って(笑)。
 (田村君は初日にキミのアンプの上に上がってたぞ!)
 テツヤが「前に足のせたらこんなんなっちゃって」とヘンなポーズしてたけど、草野はスルー。
 テツヤくん、しら~っとした空気の中で、「はい・・・」と言って会場の笑いを誘ってた。
 そういえば、草野のMCに会場のあちこちから反応が返ってきたときも彼はスルーして、「はい・・・、曲に行っていいですか」だと。 

●●●大学生!!
 「大宮サンセット」は昔「大宮フリークス」から見た夕日の美しさに触発されて作った歌だという話のあとで、
 「あの頃大宮フリークスでライブをやったときにきてくれた友達のおなかに赤ちゃんがいたんだけど、その子が大きくなって・・・」
 テツヤ「もう大学生だって。びっくりだねえ」って。
 初日に来てくれたのかな?
 そういえば、この日は「手をつないで 歩く日曜日 ♪」と歌ってましたね。 

●●●アイアン・メイデンからのお誘い
 田村君第一声、「30年前の夢は、アイアン・メイデンに入ることだった」と。中学生の頃だね。
 そうしたら最近夢にスティーヴ・ハリスが出てきて、「アイアン・メイデンに入らないか」と日本語で(笑)誘われたらしい。
 「Mr. Tamura」とか言われちゃったらしいの。
 「え、だってスティーヴ・ハリスはベーシストだよ」と言う草野に、
 「やつは影の人(プロデューサーね)になるって」と。
 「自分はスピッツというバンドをやっていて、もうすぐさいたまアリーナというところでライブをしなくちゃいけないから(ちょっと待ってください)」と言ったら、彼は「お前はそのバンドを大事にするべきだ!」と言ったらしい。
 田村君、とげまリーナ終わったらアイアン・メイデンに入ってもいいと思ったのにねえ(笑)。
 「だから今日はアイアン・メイデンの分までがんばってライブをやりました!」に大きな拍手。
 「今度電話がかかったら、オレ、ちゃんと断るよ」って(笑)。
 そういえば昔は「誘われたら、オレ、そっちに行くから」って言ってたなあ。相手はクイーンだったかも?
 草野が「アイアン・メイデンはすごいバンドで、ボーカルはジェット機を操縦してメンバーでツアーを回ってる。オレは操縦できないけど」と言うと、
 田村君が「昔、ダイハツの軽を運転してたね」
 草野「そうだね。それで仙台・名古屋くらいは行ったよね」って。
 クージーが飛行機にちなんで、コレクターズと「田村ジェット」の話を披露してくれました。

●●●手動マイク
 崎ちゃんはちゃんと律儀にシンバルに頭をぶつけるパフォーマンスを見せてくれたあとで、
 昨日久しぶりにライブに来てくれた知り合いから「あのマイクはどうなってんの? 自動?」ときかれたとかで、その説明をしてました。
 ローディー君がうしろで手動で動かしてくれてます、って。
 そのときローディー君がちょっといたずらをしてマイクを動かしたら、「ときどきこういうオイタをするんだけど、そういうときはあとでデコピンをします」って(笑)。
 その若手ローディー君は「イケメン候補」だったらしいけど、ツアーに出るとみんな太るから、どうも「イケメン」じゃなくなったみたい。

●●●一人でトイレ
 「昨日、帰ってすぐ寝たの。オレは夜は弱いから」とテツヤ。
 で、夜中の1時ごろ、おなかが痛くて目が覚めたそうです。
 そしてひとりでトイレで・・・。
 「さっきまでアリーナで演奏してたのに、今は一人で便所に・・・」って。
 なかなか深いお話が聞けるかと思ったのに、昨日に続いてここでも草野が、
 「うーん、そういうプレッシャーがねえ」と話をまとめに入った!(笑)
 「(案外)(外見とはウラハラに繊細なんだよね」
 「今は大丈夫なの?」と聞かれて、
 「さっきまでシクシク痛かったけど、いまは大丈夫! 不思議だね」
 「みんな、ライブでパワーをもらうって言うけど、パワーをもらってるのはこっちだから。ありがとうございました」
 うーん、優しい人だ。

●●●アボガドからレンコンへ
 最後の草野のMC。
 前のアリーナでアボガドの話をしたから・・・と今回も料理ネタ。
 「レンコンを薄く切ってアンチョビをのせてオリーブオイルで焼くと、酒のつまみにいいです」
 会場(笑)
 「ケンタローさんと国分くんの番組でやってた。ここに来る前もうまそうなパスタを紹介してたんで、ボールペンでメモしてきました」って。
 マメな人だな。
 もうちょっと太れるといいのにね。

 そして最後。
 「最近は『母がファンです』と言われることがあるけど、『祖母がファンです』と言われるくらいまでがんばりたい。
 あ、そうそう、『祖母がニューアルバムかっこいいって言ってました』って言われるのがいいな」
 「懐かしのバンド」にはならないってことですね。
 それはほんとうにうれしい。
 いつもニューアルバムが最高傑作ってことで・・・。

 いつもながら、レポは難しい・・・。
 おもしろさもかっこよさも、テンポやニュアンスも伝えられない。
 「ほんとうに熱くてかっこよくて、ほんわかおもしろさもあるライブだったんですよ」
 と、ひねりもなんもない言葉で終わらせます(泣)。


 さてさて、私のとげまリーナはこれで終わり。
 また元気を少しもらって、今日も仕事しています。
 大阪城ホールのライブ、どーしようかなと思っている人がいらしたら、とりあえず行ってみることをオススメします。
 スピッツのライブに「外れ」はないです。
 はい、ないです。ないと思います。
 そうですよね?


                   

 
 こんな気分のいいライブの話題のところに書きたくないけれど、一言だけ。
 映像をみたけれど、松本龍・元復興担当相兼防災担当相の言動。
 いろいろ公平に冷静に考えようと努力しても、やはり救いようがない。
 自分を「お客さん」と思っているところがすでにずれている。寄り添って進んでいこうという意識が皆無だと思われてもしかたない。
 また、政治停滞の状況が問題視されているなかで、こういう発言でどういう事態になるのかを想像すらできないのは、政治家としても最悪だ。
 「オフレコで。1社でも出したら(報道したら)、そこはもう終わりだから」には、さすがにマスコミ魂がうずいただろう。最初に映像を流した東北TVはちゃんとバックに被災者の思いを背負っていたのだろう。
 国に頼るだけでなくお互いに頑張っていこうという思いなら、もっと違うことばで伝えられただろう。
 知事のうしろに大勢の被災者がいることを想像さえできなかった人に、この任務は不適任。
 就任の際も何度も固辞していたというし、もともと菅おろしの人だから、「やる気なかったんじゃないの」ということなのだろうか。


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