2015.10.14(水)
■「歌が矢だとすると・・・」
4年ほど前の記事だけれど、フジファブリックが「僕らが旅に出る理由」をカバーしたときの小沢健二の文章。
ミュージシャンであり詩人でもある人の文章はやはりリズムもありつつ、かっこよくさりげなく深い。
曲を作って送り出すというのはどういうことか、どういう奇跡を起こすのか、また過去の曲をカバー曲すればどんなことと巡り会えるのか・・・、そんなことを教えてもらったように感じる。
そしてここには、大事な友を失った若いバンドへの優しさもある。
http://hihumiyo.net/ya.html
「僕らが旅に出る理由」、風景のある歌詞、よけいなものをそぎ落として潔ささえ感じさせる言葉たちももちろんいいけれど、なんといってもタイトルが好きだ。
昔、最初に耳にしたときにダサイ・・なんて思った自分はわかってなかったかな。旅レポートや夏休みの宿題の作文のサブタイトルのような、そんな率直な字面の後ろに、「ホント」が隠されているような・・・、そんな感じ。
■「面白いことを実現させたい」
先日、雑誌ばかりの本棚を整理していたとき、2007年12月号の「papyrus」を見つけた。
スピッツファンの方ならご存知の、例の「草野マサムネ 顔半分ズームアップ」の表紙の号。
http://www.g-papyrus.jp/backnumber15.html
パラパラっとめくっていたら、Interview My Reason コーナーで、まだ博報堂に所属のままで注目されていた佐野研二郎さんの記事。
「『美しい』よりも『強い』デザインで振り向かせたい」というタイトルのもと、まさしく急上昇の曲線上にいる新進アートディレクターの飛び跳ねるような言葉や優しくやけどしそうな熱が伝わる文章。
● デザインで世の中を明るくしていきたい
● 美しいかどうかより、話題になるかどうか、反応と影響があるかどうかが大事
● 企画の実現には「一緒に仕事をする人を巻き込み、一緒に楽しむこと
● 「この人と一緒に面白いことをやりたい」と思ってもらいたい
● そして、ぼくは、もっと面白い人と一緒に、もっと面白いことを実現していきたい
ひと言でまとめるなら、「楽しそう」。生みの苦しみさえワクワクしていそう。
だけど力のある人は、才能を武器にする人は、きっとどこかから何かを引き受けなくてはならなくなる。そこからはひょっとしたら、楽しさは少しずつ薄くなる。
大きな騒ぎはひとまず沈静化したのか?
佐野氏の次のステージはきっともう始まっているんだろう・・・と思う。
■ 「月刊フラカン武道館 vol.8」
12月19日に開催される、フラワーカンパニーズの日本武道館公演「フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」。
そのライブに向けて、インターネット配信番組「月刊フラカン武道館」が始まっている。
今夜の第8回目に、スピッツ田村明浩、the HIATUSウエノコウジがゲスト出演!
ベルゲン会報で繰り広げられたグレート+田村+ウエノの、こっちまで腹をかかえたくなるような弾けた会話が映像で見られるのかしら。
配信:10月15日 21:00~22:30(予定)
*アーカイブなし生配信1回のみだそうです。
出演:フラワーカンパニーズ/ウエノコウジ/田村明浩
http://www.ustream.tv/channel/flowercompanyz
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