遠ざかるいろんな記憶

2015.9.8（火）


　それにしても、ほんとうによく降るなあ。
　この程度なら別に問題はないけれど、台風の進路にあたるところでは大変だろう。
　今月に入ってから、ジョギング、ウォーキングが思うようにできていないな。


■与那国島の難民たち
　ドイツに向かう難民のようすや、あの幼子の衝撃的な映像で、地球がかつてとは様変わりしていることを実感する。国を出てさまよう人々にどういう手が差し伸べられればいちばんいいのだろうか。
　紛争は、その国だけが原因で起こったものではない。大国がかき回して事を大きく複雑にしてしまったことを思うと、難民の問題、その行く末は多くの国の援助と責任の上にあると言えるんだろう。

　まだ自分の先の道筋が見えなかった頃、そして時間だけが十分にあった頃、少し長い時を与那国島で過ごしたことがある。
　1977年の春と秋に、この島にベトナム人の難民が漂流したという記録がある（ココ）。
　10月ころ、記憶に誤りがなければ小学校の体育館などに100名近いベトナム人の皆さんがいた。小学校の運動会かお祭りがあるとかで、難民の皆さんも参加されるということ。私はよくしてくれた島のおばさんたちにまじって、当日の食事づくりを手伝った思い出がある。
　その当日に島を離れてしまったので、どんな運動会だったか知ることはできないが、きっとにぎやかだっただろう。この記録にも、島の人々が手厚く難民の皆さんをお世話したとある。
　島のはずれの放牧地に行って、その帰り、途方もなく長い一本道を歩いていたら、駐在所の若いお巡りさんが車で来てくれたこともあった。私が放牧地に向かって歩いているのを見た地元の人が、「あの子はきっと帰りに困るだろうから」と言って、適当なときに迎えに行くように駐在さんを促してくれたそうだ。
　こちらの若気の至りを、笑って見てくれていた大人たちがそこには大勢いたように思う。テント暮らしでも一度も怖い思いをしたことはなかった。
　私はあんな大人になれているのだろうか・・・と今さらながら振り返らずにいられない。
　
　難民を乗せた列車がホームに到着したときに、ハンガリーの人々が窓から食料や飲み物を差し入れている映像があった。国の事情とは関係なく、人々の思いは温かい。
　私は今、あの与那国島の駐在さんやおばさんたちを思い出している。もうほんとうに遥か昔のこと、幼い心を持て余していた頃の記憶だ。


■これだけじゃないよ・・・と言われたほうが安心
　道はこれしかない・・という思いを団体の構成員全員がいだいていることの不可思議さ、そしてそれが政治の世界の話だったりするときの恐ろしさ、おかしさ。
　派閥の弊害を長い間見てきたつもりだけれど、1つの勢力の暴走を止める意味もあったのかなと思うこの頃。
　時間をかけたと言っても、内容を見る限り、深い議論がされたとは思えない現実。
　目立つ存在のかげでみんなが小さくなっている・・・というのは、「よくないんだよ、思っていることを言える人になりなさい」と言われ続けた幼い頃を思い出させる。
　これだけ国民の間でもさまざまな意見や見方がある集団自衛権の問題についてだって、自民党内だけは「統一されている」と見えるのは本当に不思議としか言いようがない。そんなやつらばかりだったら「怖い」し、そうでないんだったら「情けない」ってことか。
　

■SEKAI NO OWARIだって
　そういえば、今は飛ぶ鳥を落とす勢いのSEKAI NO OWARIも、2011年の新木場サンセットに出ていたんだなあ。私は初日に行ったので（ココ）、彼らのライブは見られなかったけれど。
　そうやって見ていると、いろいろな若手バンドがスピッツ主催の夏のイベントに出演していて、自分が過去に参加したイベントのメンバーを見て、その後の活動に驚くこともある。
　「ロックロックこんにちは！Ver.19 ～The ジュークBOX～」に出演したManhole New Worldのメンバーはこんなコメントを寄せていた。

　https://twitter.com/klasnm0313/status/638005756076290052/photo/1

　
■ROCK IN JAPAN FES. の放送
　今夜から4夜連続で、あの4日間のダイジェストが見られる（WOWOWです）。
　2日目に参加したスピッツ・・・、珍しく（笑）2曲聴けるみたい。
　ほかにも、ちょこちょことだけれど、興味あるバンドのようすが垣間見れる安直だけれどうれしい時間。
　一応、録画予約完了。

　http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/105849/index.php#content?target=scene005&m=01

　あの暑さが蘇る・・・？？　もう忘れちゃったなぁ、あの暑さの感覚は。
　愚かだけれど、だから生きていけるんだな、ワタシ。