隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

サッカーW杯開幕戦と、「いまさらながらの『舟を編む』」

2014年06月13日 13時37分56秒 | 映画レビュー

2014.6.12(木)


●●ICHI METER

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00010002-fullcount-base

 ファンでいることの幸せ。
 巷がサッカーで揺れているときに、この記事の野球ネタにほっこりしてしまったということで・・・。

 ところでW杯開幕戦のブラジル vs. クロアチア戦。
 5時50分くらいから、朝の諸々用事をしながら、TV観戦。
 1-1 なの? ネイマールのゴールで同点に追いついたのね~、と呑気に言って洗濯機を回したりしていたら、PKで1点、45分ギリギリかロスタイムでのオスカルゴールで1点。
 あのPKの判定はどうなの?というあたりはサッカー素人にはわかりませんが、白熱したゲームだったことはたしかです。
 
 仕事場にほぼ毎日やってくる仕事上の知り合い男子。
 熱くブラジルのサッカーを語って、今帰っていきました。

 真夏のような青空に暗雲たちこめて、遠くから雷鳴が聞こえて・・・、ザーッとくるかな?と思ったけれど、あ、真夏の青空が戻ってきました。
 暑いけど、窓から入ってくる風が心地よい!
 梅雨の合間のこんな時がいとおしい。


●●いまさらですが、『舟を編む』

 http://fune-amu.com/

 この映画、観ようと思っていた人の9割は、きっともうとっくに観てしまいましたよね。
 私も一応はそう思っていたのですが、先日、ようやく観ました。
 何も起こらない日常がなんてステキに見えるのか。
 私には、もうそこにつきます。それがすべて。

 少し感傷的にもなりました。
 じつは卒業後に就職した出版社を辞めて(なかば衝動的に)とりあえずフリーランスになって(当時はこんなオシャレな言い方はしませんでしたけど)、最初に関わったのが、某大手出版社での英和辞典の編集+制作。
 映画「舟を編む」の最初の部分で馬締が辞書の仕事に携わった時代よりすこ~しだけ前のこと。
 今では私もパソコンを駆使して何でもデータで処理したり保存したり、デザインさえもできちゃったりすることが当たり前になってしまったけれど、そういうのが何もなかった頃のこと、ちょっと思い出してしまいました。
 今なら何百何千何万・・・の語句や事項を五十音順やアルファベット順に並べ替えることなんて、朝飯前(笑)だけれど、あの頃は100だって大変。
 付箋1枚に1語を書き写して、それを机で1枚1枚順番に並べて、それを参考に原稿を入れ替えていったなあ・・・とか。
 校正者の指摘をすべてに反映させるためにどれくらいの時間を使っただろうか・・・とか。
 感傷的になったからといって、戻りたいなんて思ったりはしませんけど。
 でも、あの頃に出会った個性的な面々には・・・ちょっと気持ちがもっていかれます。
 辞書の編集が自分に合っているとその後もさまざまな辞書企画のプロジェクトを渡り歩いている、今では十分に中年男子の彼は、あの頃、馬締の雰囲気を背中に見せていました。
 監修者の先生は加藤剛のように穏やかな方ではなかったけれど、お酒の席でも思いついたことをすぐに指示するので隣に座るのを避けていた編集部員が何人もいました。
 鶴見辰吾扮する局長によく似たやり手の編集部長はその後出世して、とある優良中堅出版社の社長になり、数年前に亡くなったと聞きます。
 なんだか、似たような人が思い出されて、その中には仕事でもプライベートでも最強の仲間だった友人もいて、彼女に先立たれたことさえも、ようやくこうやってここに書けるほどに時間が経ちました。

 辞書の編集は自分には合わないと納得し、私の経験はあの一時期(数年間?)だけだけれど、一途に時間を過ごせる幸せは、今ならちょっとはわかる気がします。
 それだけ、私の「舟を編む」時代は遠くなり、そして私も年をとったのかな。

 役者がみんなよかった。ああいう人たち、たしかにいましたから。
 オダギリ・ジョー(相変わらずステキです)扮する西岡さん的な人は、今も何人か知っています(笑)。


 BGMはなぜか、初恋の嵐の「真夏の夜の事」。
 いつ聴いても、なんだろう、胸に残るせつない思い。まさにこれからの季節にぴったりの楽曲!
 さ、午後も頑張ろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うっとうしいけど、がんばろ... | トップ | 明るいサッカーファン! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。