隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「準備はいいかい、テツヤ?」~「ロック大陸漫遊記」

2018年04月23日 19時34分54秒 | スピッツ

2018.04.22 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM



 番組の「イントロ」より。
 草野氏、最近、「とあるミュージシャンがありパーソナリティのラジオ番組」をきいたそうだ。
 ボソボソとバーで二人で喋っている雰囲気。なかなかいい感じで、「これでもOKなの? むりやり高い声を出して盛り上げなくでもいいんじゃない?」と思ったそうで、例として「ふなふなふなしー」の曲紹介で「ボソボソ」実演。
 「・・・、アレだね、自分じゃないみたい。かえって疲れちゃう」ってことで、やっぱりいつもの調子でいくらしい。
 インタビュー、とくに初期の頃のインタビューでは、インタビュアーが「地味な大学生のようにボソボソと相手の目を見ないで喋るボーカル」的な形容をよくしていたので、親しい人以外の相手に喋るときは、今でも「ボソボソ」なのかも。

 さてさて、今夜のテーマは「ステキなイントロで漫遊記」。
 せっかちで「歌から入ってちゃちゃっと歌って終了」みたいな歌をつくりがちな彼は、メンバーやプロデューサーとレコーディングの際にイントロをつくっていくそうだけど、それだけに
 「イカしたイントロのロックは憧れ」だそうだ。
 そういえば、イントロって、やっぱり重要だな。ライブでもそのイントロが流れるだけで、感情が一気に高まったりするから。なんだろう・・・。「夜を駆ける」とか「夢追い虫」とか「惑星のかけら」とか。ほかにもあるな。


オンエア曲
 01 シロクマ(スピッツ)
 02 Baba O'Riley(The Who)
 03 Applaud The Winner(Tantrum)
 04 PUSH(THE CURE)
 05 Jolly Rogers(The WILLARD)
 06 Ballroom Blitz(The Sweet)
 07 This Magnificent Bird Will Rise(Deerhoof)
 08 S.O.S(ハイハニDX)


 最初はスピッツで「シロクマ」。
 リクエストした方はクマがもともと大好きでグッズなんかも集めていたそうで、「シロクマ」のタイトルに惹かれてこの曲を聴いてスピッツファンになった、という。きっかけはこんなところに・・・。
 この曲の寂しくも軽やかでかわいいイントロ、いいですよね。ちょっとひっかかるリズムもいい。

 最初の曲は、The Whoの「Baba O'Riley」(1971年『Who's Next』。
 「The Whoは、知名度的にはBeatlesやStonesにくらべてちょっと残念だけど、いい曲がたくさんあるので、ぜひ聴いてほしい」と。
 イントロの「ピロピロ ピコピコ」はARPというアメリカの電子楽器メーカーのアナログシンセサーザーによる音だそうだ。「当時は何百万もしたんじゃないかな」と。
 彼はThe Whoについては完全に後追い世代なので、「当時、これを聴いたときには先進的なものは感じずに、たくさんのゴムボールがはじける感じの楽しさを味わいたくて、ヘッドホーンでくり返し聴いていた」そうだ。
 ミュージシャンになってから、レコーディングスタジオでARPのアナログシンセを見て、「ああ、これか~」と感慨深かったと。 
 イントロもだけれど、メロディーも耳に心地よくて、結構好きだったなあ。 

 次は、Tantrumの「Applaud The Winner」。
 5人組で、ボーカルが3人のバンド。
 「プログレ・ハード・ポップバンド。Styx、Kansasなど、70年後半にいがちだったバンド」と草野氏流の紹介。そういえば、Styxなんかは最初プログレらしくなが~い曲が多かったけれど、次第にちょっとポップにこぢんまりしてきたな、なんて記憶も(なが~い曲、今のほうが聴けます。昔はすごい苦手だった、と、これは私の話です)。
 この曲、「4分超のなかで2分がイントロ。その中にギターソロとかも入っている」と。「最初、これはインスト曲?と思ったら歌が入ってきた」。
 彼が今夜のテーマを選んだきっかけは、「この曲をオンエアしたかったから」だそうだ。
 「女性ボーカルで、ブレスの音がすごい入ってて(本人の不自然なブレス実演入り)、これがかなりセクシー。ここも聴きどころかな」と。
 半分がイントロか~と思ったけれど、ギターのリフの単調さが意外に心地よくて悪くない。そのあとを追いかける、煽情的な女声ボーカルの裏返る声も。Winnerだものね。


 メッセージ、「休肝日ならぬ休聴日ってありますか?」。
 「アウトドアで海や山に行くときなどは聴いてない。波の音や葉のすれる音などときいていたい。インフルエンザなどでキツイときは聴いてないかも」。それ以外は普通、毎日、音楽を聴いているそうだ。
 (悩み事や気にかかることがあるときは、音楽は聴けないなあ・・・と、これはワタシです)


 次は、The Cureで「Push」(1985年『The Head on the Door』)。
 The Cureは「イギリスのニューウェーブ。ポストパンク、ゴシックとも分類される」と。オルタナティブとも?
 草野少年は「80年代はメタル以外はあまり聴かなかったけど、キュアーは好きで、リアルタイムでもよく聴いていた」そうだ。
 この曲もイントロが2分越え、「でも歌がくるまでがドラマチックで何回でも聴いちゃう」。
 「・・・そうだ、思いだした」とZo-3でギターリフを実演して、「開放弦を使ったすぐコピーできるリフなので、ぜひ試してみてください」と。イントロがまさにこのリフで始まるし、2分越えのイントロの中で、いろいろアレンジされつつこのリフのくり返し。はまる気持ちがちょっとわかる。

 ここで日本のパンクバンド登場、The WILLARDの「Jolly Rogers」(1985年、1st『GOOD EVENING WONDERFUL FIEND』)。
 80年代のインディーズ御三家(有頂天/ラフィンノーズ)と言われて人気を博していた。「インディーズ」ってここから使われだしたらしい。
 The WILLARDは「パンクロックにとらわれない幅広い音楽性。曲調も衣装も海賊っぽい。で、イントロのカッコいい曲がすごく多い。こういうイントロが作れたらなっていうお手本のような曲が多いです」。
 「この曲もイントロに展開があって、カッコいいです」
 ホントだ。1回改まって、そして歌に行く感じ。

 次はThe Sweetで「Ballroom Blitz」(1975年『Desolation Boulevard』)。
 70年代にはQueenのライバルバンドと言われたほどの人気だったが、「今は知名度ではクイーンには及ばないかも。でも名曲が多い!」。
 「Ballroom Blitz」は彼らの「代表曲であり人気曲」。
 「イントロは短いんだけど、ボーカルがメンバーに『準備はいいかい?』と確認する感じがカッコいい。スピッツでは絶対にやらないイントロ」(納得!)
 「朝に聴くと気持ちが上がる」イントロ。
 「Ballroom Blitz」というタイトルからも、この掛け合いはぴったりだな。
 ボーカルとメンバーの掛け合い。
   "Are you ready, Steve?"  "Aha."
   "Andy?"  "Yeah!"
   "Mick?"  "OK."
   "All right?  Let's go!"
 みたいな感じ? ベタにノレる感じ。確かにスピッツでは考えられないなあ(笑)。
 曲終わりで曰く、
 「途中で想像しちゃった。『テツヤ、準備はいいかい?』『あは~』、そういう曲をつくってみるのもいいかもっ!」(本気か・・・じゃないよね)(笑)

 最後は、Deerhoofの「This Magnificent Bird Will Rise」(2002年『Reveille』)。
 Deerhoofは、アメリカのバンドだけれど、ボーカルは東京都出身の女性。
 「独特の世界観。モンスターがパンケーキを食べてる感じ? よけいわかんなくなっちゃうかな?(ハイ) 怖かわいい感じ。でもしっかりロックサウンドになっているところがいい。ドラムの荒ぶるところが好き」と。
 「ライブにも行ったことがある。ニューアルバムもよかったんだけど、今回はイントロがいいということで」、2002年のアルバム曲より。
 「『始まるぞー!』という感じが春らしい」そうだ。アンニュイな、ぶりっ子な?女性の声と激しめなサウンドのアンバランスがこのバンドらしさなんだな。


 そして、「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。
 ハイハニDXの「S.O.S.」。
 草野氏自身も「視聴してCDを買ったのかな?」とちょっぴりあやふや。
 音源は18年前で2000年ごろ。
 「動画サイトにはライブのようすがあがっていて、演奏もうまいし、ボーカルの女性がユニーク。東京のライブハウスで活動していたらしい。今はもうやってないのかなあ? 知っている方がいらしたら情報を」と。
ハイハニDX(LIVE)「一夜限りのロシアンナイト」

 ホントだ。おもしろそう。演奏がかっこいい。
 そして、勝気そうなボーカルは草野氏好み?



 プログレにはイントロのいい曲が多いけれど、「曲の長さが8~9分とかの曲もあって、なかなかかけられない。イントロだけ流してフェイドアウトしていく、というのもいいかも。ゆくゆくはそういうのを試してみるのも・・・」。

 来週はいよいよ、初のアーティスト特集! 「ユーライヤ・ヒープ」特集だそうだ。
 「オレと田村が出会ったときに盛り上がったバンド」「35年間、ずっとファン」と熱い気持ちが伝わる。
 さすがに、このバンドにまつわるメッセージは少ないらしいけど、それでも届いているそうだ。
 「ユーライヤ・ヒープをiPodに入れ込んだまま、まだ聴くのは早いと数年寝かせている」というリスナーからのメッセージ(「ワインか!」(笑))。
 来週も再来週も楽しみです。

 「それでは、またお会いしますよ! お元気で」
 

 そうそう、「EARTH & HEART」のライブ音源、明日聴こう。
 楽しみです。   
 それから、ゴースカの二次受付が予定されているそうで、よかったですね。
 みんな参加できますように。
 https://spitz-web.com/news/5432/


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2023-11-17 18:25:49
こんにちは。
Willard のアルバム名のご変更をお願い致します。

正: GOOD EVENING WONDERFUL FIEND
誤: GOOD EVENING WONDERFUL FIELD
返信する
失礼しました。 (かけら)
2023-11-17 21:25:13
教えてくださって、ありがとうございます。
field では、全く違う意味になってしまいますね。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (Unknown)
2023-12-06 00:25:01
ご変更有難うございました。
返信する
こちらこそ。 (かけら)
2023-12-06 10:06:53
おはようございます。

ご指摘、ありがとうございました。
ここは少し暖かな朝です。

見てくださってありがとうございます。
返信する

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