隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

百年前の食卓

2008年01月17日 19時29分26秒 | 
■百年前の食卓

海のそばを行く 長い道の上で
思いをふくらませて かなたに飛ばす

浅いまどろみにをかきわけて
遠い世界からの笑い声
ごちそうは舌の上をころがり
百年前の食卓がよみがえる
キミがいて キミの両親がいて
なんの変哲もないダイニング
消えかかった記憶のすえに
暖かな時間が息をふきかえす

車窓に流れる風景に
別れを告げたばかりの魂が揺れる
小さなあくびひとつ
再びまどろみがしのびよる



 親友の父が亡くなり、列車に乗ってお別れしてきた。
 学生の頃にお邪魔したとき、港へのドライブにつれていってくださったことを思い出す。
 長身の紳士。晩年友人と近くの海辺を散歩する姿は、小津映画のワンシーンのようだった。
 「父も母も亡くなって、世話をしに帰ることもなくなるのが寂しい」と言う友。親不孝の私にはとても重い言葉だ。

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