2013.4.19(金)
■初恋の嵐と「真夏の夜の事」
スピッツのアルバム『おるたな』で「初恋に捧ぐ」のカバーを聴いてから、なんとなく気になっていた初恋の嵐というバンド。
(『おるたな』のカバー曲の中では、これが断トツで好きだったんですよ)
フロントマンがメジャーデビュー寸前に亡くなって、新しい曲をもう耳にすることができないという事実と相まって、なぜか一歩進めなくて。
先日ようやくアルバム『初恋に捧ぐ プラス』を手に入れて、けっこうヘビロテ状態。
「初恋」なんて、ちょっとこの年齢では気恥ずかしい単語をもろバンド名にしちゃっているところも、一歩踏み込めない原因だったかもしれないんだけど、実際に聴いてみたら、ボーカル(西山達郎さん)の声は若さに裏打ちされながらも、渋さと湿り気があり、歌詞には歯の浮くような恥ずかしさは皆無で、けっこう内省的なのだ。
スピッツの草野もどこかで言っていたけれど、「真夏の夜の事」がいい!
「真夏」という単語が誘う、爽やかさではない、もっと大人なけだるい雰囲気も漂わせつつ、妄想を膨らませる「男の子」の心情が露わです。リフレインされる歌詞は最後で「妄想・・・などではなく」と変化を見せ、その小さな変化がセンスの良さを感じさせて秀逸。
真夏の恋を経験した人ならなおさら?郷愁にひたってしまうかもしれない、ちょっとリアルな感じもあり。
声もいいし、ねちっこい?歌唱もいい。この人が「夢追い虫」とかカバーしたら、もっと妖しい歌になったかも・・・とか思う。
だって、スピッツのボーカルの声は爽やかすぎますもの(笑)。あ、こういうこと言ったらファンの方に怒られちゃうかもしれないけど(私もファンですけど)。
いえいえ、もちろん、あの声だからこその「ラズベリー」だったりするんですけど。
(昔は自分の声へのコンプレックスをよく語っていたけど、気持ちとしてはわかりますよね)
話を戻して、「Touch」もいいし、「罪の意識」も。「罪の意識」は最初のところで「ダサイ」とか感じたのだけど、結局、はまってしまった。懐かしいメロディー。
西山氏の新しい楽曲を耳にすることができないというのは、本当に残念なこと。年齢を重ねていって、「初恋の嵐」の新しい曲たちがどんなふうに生まれてくるのかを体験したかった。
■Amazarashiに・・・
最近、スピッツファンの若者から「ぜひぜひ聴いてみて!」と勧められているのが、Amazarashi。
http://www.amazarashi.com/
まだここに書くほどには聴きこんでいないのですが、はまりそうな予感の言葉の波。
バンドというより、秋田ひろむ氏の音楽の世界といったほうがいいのか。
メディアを介さず、広がっていった賞賛の嵐・・・と。
最初はYouTubeの「ラブソング」で、そのタイトルと歌詞+PVのギャップに引きずり込まれました。
もっと若かったら、ヤバかったかな、私・・・と。
新譜もリリースされて、タイトル『ねえママ あなたの言うとおり』が、もうそれだけでスゴイ。なんだろうって思わせる。
私についていえば、新譜にいく前に、アルバム『ラブソング』を聴きこむつもり。
そうそう、こんなに遅れて、ミスチルのアルバム「[(an imitation)blood orange」も手に入れた。
これから聴きます。
竹内修氏のブログより。
http://wilsonicjournal.blogspot.jp/2013/04/wilsonic-works-31.html
FM802のヘビーローテーションのお話。
その昔、「ニノウデの世界」が選ばれたとき、関西の住人でないことをどんなに呪ったことか(笑)。