2023.12.10
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「12月も2週目ということで、寒くなってきているんでしょうか?」
(私の周囲では・・・、ヘンに暖かいけど)
さて、小学生の頃の話から。
当時福岡のラジオで流れていた『懐メロとあなた』という番組。昭和初期から戦後間もないころの流行歌を流していた。
草野くんはゴダイゴなどを聴くためにラジオを流していたんだけれど、その流れでこの番組も聴いていて、「すごく興味深かった」。
今朝ドラで話題の笠置シズ子さんや、渡辺はま子さん、藤原一郎さんという、戦前から活躍する歌手の歌声に触れることができた。「これがすごい貴重な体験だった。知的好奇心を満たしてくれた」
「小学生が聴いているとは番組制作者側も想定していなかっただろう」と。
当然若い人向けの番組ではないし、昔の話なので、「ネットで調べても(あの番組の)情報がない」
現在KBCに勤務する人も知らないだろうし、でも「誰かと語り合いたいな」。
「ジャンルは違うけど、この番組をやるにあたって、目標みたいな番組」だそうです。DJの女性の声のトーンも「落ち着いていて、すごくよかったんですよね」。
(この番組もぜひ長く続けてほしいし、草野マサムネ氏のライフワークになればいいかな)
そして、今日の特集は、【ホーリーな感じで漫遊記】。
「12月に入って、世の中、クリスマスの雰囲気になってきました」ということで、「なんとなくホーリーな曲をあくまで草野目線でセレクト」です!
セットリスト
01 讃歌(スピッツ)
02 Caribbean Blue(Enya)
03 Surtout ne vous retournez pas(Francoise Hardy)
04 Love Is All(Renaissance)
05 Amaranth(Nightwish)
06 This Is How It Feels(Inspiral Carpets)
07 A Whiter Shade Of Pale(PROCOL HARUM)
08 WATER(遊佐未森)
漫遊前の一曲は、スピッツで「讃歌」(2023年、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
スピッツでホーリーな曲と言えば、「最近ではこれかな?」
「シンガーの佐々木詩織さんに音を重ねてもらって荘厳な仕上がりになっています」
(ライブでまだ聴いていません。ホールではどうだったんだろう? ぜひぜひこの雰囲気に浸りたい。重ねる言葉も美しい)
最初の曲は、「アイルランドのホーリー番長?」、Enyaの「Caribbean Blue」(1991年、3rdアルバム『Shepherd Moons』)。
「ホーリーな曲」として「ワタクシ的に最初に浮かぶのがこの方でした」。
「エンヤさんって、さん付けで呼ぶと、落語家のお師匠さんという感じですが」(笑)。
ホーリーな曲としてこれをかけるのは「ベタな感じ」だが、「神々しい歌声とコーラスとエコー感の効果ですかね? 聴いていて鳥肌がたってくることがあります」。
「クリスマスの時期に洋風の居酒屋さんでかかっていそうな」、そして「エンヤの曲をバックに、みんなで『メリークリスマス!』っていうイメージかな」。
草野くんはずっと「カリブ海の青さを歌っているのかな」と思ってきたが、実は「高く澄み渡る空の深い深いブルーのことを歌っている」のだそうだ。
次は、Francoise Hardyの「Surtout ne vous retournez pas」(1966年、『フランソワーズ・アルディの青春5』)。
60年代から活躍するフランスの大スターシンガー、「ささやくような歌い方が魅力で、オレもファン」。
(大好き。まだ若かった彼女が懐かしい。さかのぼってアルバムを揃えたなあ。『もう森へなんか行かない』とか)
フランス語だから「タイトル読むのが大変なんですが」と言いつつ・・・。(ちゃんと正確な発音!)
「振り返らなくていいよ、後悔しなくていいよ」という内容の歌詞。
この曲のバックのコーラスをいつかスピッツでも・・・と思ってチャレンジしたのが「讃歌」だそうです。
(なんてチャーミングで心に響く声なんだ!といまさらながら)
次は、Renaissanceの「Love Is All」(1971年、2ndアルバム『Illusion』)。
Renaissanceは前にココで、かけたことがある。
「美メロのナンバー特集の時だったかな。今日のこの曲も、なかなかの美メロソングなんですが」
そして、「歌詞もホーリーな感じかも」。
「私の愛は海 私の愛は風 私の愛は空 ようするにすべて愛はなんです♪」みたいな、悪く言えば「ざっくりしたジャイアンっぽい歌詞」(笑)。
「これが美メロにのるとホーリーな感じになるんですよね」と。
(たしかに。声もステキだし。聴いてても歌詞がわかりやすすぎるけど、コーラスのリフレインはホーリーかも)
RENAISSANCE - Can You Understand? [LIVE IN STUDIO] 1974 RARE
次の曲は、Nightwishの「Amaranth」(2007年、13thシングル/2007年、6thアルバム『Dark Passion Play』)。
Nightwishは、フィンランドのシンフォニックメタルのバンド。
「ボーカルのアネットさんののびやかな歌声が気持ちいい」と。
でも、「北欧のひんやりした雰囲気はあるが、クリスマスっぽさはないかもしれない」と。
以前の「WBCに合いそうなナンバー」特集で「一瞬とりあげようかと思った」そうで、「スポーツの場面のバックに流したくなる曲かも」。
(なるほど、そういうイメージにも合いそうだけど、ボーカルの声でホーリー!もわかる)
Nightwish - The Phantom Of The Opera (ft. Henk Poort) (LIVE)
メッセージコーナー。
『さざなみCD』のツアーDVDを見ていたら、「草野さんが毎年わかりにくい年賀状を書いている」というMCあり。
「草野さんは今でもオリジナルの凝った年賀状を作成していますか? もしそうなら、最近反響があったものは?」
「最近減ってきたよね。やめちゃう人もいるし。オレも最近は既製品のやつを使ってます、もう手抜きで」
過去に反響のあったものは、「Kissのメイク、ロゴで『今年もよろしくッス』と書いたやつ」。
Kissのポール・スタンレーさんのメイクはイヌをモチーフにしているので、「戌年のときにいいかな?と思って。ちょっとわかりにくい感じですが」
(ちょっと髪で隠れちゃってるけど)
ネズミの絵は、雪舟のエピソードに由来。子どものころお仕置きで柱にくくりつけられたときに足を使って涙で描いたネズミの絵があまりにうまくて、見た人が本物かと思った、という・・・。
それにちなんで描いたけれど、「チョーわかりにくい」。
そして寅年には、トラ目のレスポールの写真を使ったり、
午年にはカマドウマを消しゴムで彫ったり。
(馬じゃないし・・・)
「いろいろ頑張ってましたね。最近はいろいろ忙しさを理由に楽しちゃってます」
まつ毛がよく目に入ってしまうリスナーさんから。お姉さんは髪の毛が目に入ってグルグル巻きになったとか(想像できん。)
「草野さんは目が大きいから」どうですか?という問いです。
「髪の毛がグルグル巻き」はさすがの草野くんも「えっ!」という驚きを隠せん。
「オレも目はそれほど大きくないけど、抜けたまつ毛はよく入ります。まつ毛は意外と濃いいんで」と。
(大きいほうだと思いますけどね)
昔はティッシュでこよりを作って出していたそうだけど、「まつ毛に限らず、ごみ全般、目に入りやすい」。
先生と話しているときとか、そういうシーンではないのにそれが起こって涙目になって、泣いてるのか?と心配されたりしたことも。
最近は年齢を重ねて「瞼が下がってきた」から、ちょっと少なくなってきたそうです。
「お互いに気をつけましょう、としか言いようがないけど」(笑)
(なるほど。それはちょっと厄介。泣いたと誤解されちゃうと困ることもありそうだし。相方がまつ毛長めなんで、年齢を重ねてもよく痛がってるけど、こっちはあんまり経験ないので、冷たい反応しかしてない)
そして次は、Inspiral Carpetsの「This Is How It Feels」(1990年、1stアルバム『Life』)。
この曲は、ココでもかけたことあり、「すごく好きな曲」。
Inspiral Carpetsの曲は、オルガンの音が特徴的。
この曲は、「オルガンの音が雅楽の笙のような感じ」。
どんなオルガンを使っているのかと調べてみたら、wikiによるとハモンドオルガンらしいが、草野くんがイメージするそれよりも「もっと細くて懐かしい感じ」。
「この曲を聴くと、クリスマスというより、東の水平線から太陽が昇ってくるイメージが浮かぶので、初日の出のタイミングで聴くといいかも」と。
普段の暮らしで、「ホーリーな気分に浸りたいときってありませんか?」。
ホーリーな気分になりたいのは、「すっごい元気なときとか、すっごい疲れたときとかじゃなくて、ちょっと疲れたとき、なんですよね」とか。
草野くんはそういうとき、「ロックとかじゃなく、普通に讃美歌、聴いちゃいます。なんか今日の企画を否定するような感じですけど」(笑)
好んで聴いているのは、アイスランドの作曲家、ソルケル・セグル・ビョルンソンさんの音源で、「ところどころに効果的な不協和音が入っていて、美しいです」。
映画『タイタニック』で船が沈むシーンで流れた「主よ、みもとに近づかん」も好きで聴いているそうです。
主よみもとに近づかん 賛美歌320番 歌詞付き
基本的に「大勢の人のはもり」を聴くのが好きな草野くん。
最後は、「ホーリーなロックナンバーの定番曲」、PROCOL HARUMの「A Whiter Shade Of Pale 青い影」(1967年、デビューシングル)。
「オルガンの音でカノン進行は、ホーリーな曲の鉄板」、この曲はおそらく、バッハの『G線上のアリア』をモチーフにしている、「飽きの来ない名曲」。
(ああ、久しぶりに聴いたなあ。ボーカルの声も好き。なんだかいろんなことを思い出しそう)
青い影 (プロコル・ハルム)
特集の最後に。
プログレの曲には「讃美歌みたいなコーラスを取り入れたホーリーな曲がある」が、どれも長いので今日は外したとのこと。
クリムゾン・キングの「宮殿」とか、「今回のテーマだと最適だったんですけどね、10分以上あるので」。
(クリムゾン・キングのアルバム『In The Court Of The Crimson King』のアルバム曲ですね)
(この時期、こういう曲たちを聴いていると、なんだ心もとなくなって泣きそう? 草野くんみたいに、寂しさに浸りたくて、また聴いてしまう・・・ということはないかなあ。でもいい特集でした~)
今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、遊佐未森さんの「WATER」(1989年、5thシングル「暮れてゆく空は」のカップリング/1989年、3rdアルバム『ハルモニオデオン』)。
(イントロは、え? 「正夢」??)
スピッツの「野生のチューリップ」のカバーなど、「スピッツとは縁のある方」。
草野くん自身は、「学生の頃から遊佐さんの曲、好きで聴いていました」。
1989年リリースのアルバム『ハルモニオデオン』にはまって、「エアコンのない寒いアパートの部屋で聴いていましたね」。
「冬の夜に一人で聴いているとめちゃめちゃ寂しくなってきて、その寂しさに浸るために、また聴く、みたいな繰り返し」
学生の頃住んでいたアパートは「畑の真ん中で、それも寂しかったんですよね」。
この「WATER」は、「多重録音のコーラスがホーリーな感じでステキです」。
(仕事のときのBGMに合いそうで、でも必ず手が止まって聴き入ってしまう、そういう感じだったなあ。『HOPE』もいいアルバム)
来週の特集は、「2023年、気になった曲で漫遊記」です。
(もうそんな時期なんだなあ。ああ・・・。)
恒例の企画です、「ワタクシ草野が気になった、今年リリースされたナンバーで漫遊していきます」。
(これも毎年期待できる。知らない曲がかかったりするし)
「草野さん、夢で食べたクリームパンがめちゃめちゃ美味しかったんですけど」
(食べる前に夢から覚める・・・というパターンばかりだ)
そして、毎年恒例の「スピッツメンバーゲスト回」が近づいてきたので、「そろそろスピッツメンバーへの質問やメッセージをいただけるとうれしいです」。
『Billboard Japan』による、2023年のdownroad album順位。
Billboard Japan Top Download Albums Year End | Charts | Billboard JAPAN (billboard-japan.com)
スピッツ、ご健闘。
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